悲しみの中にあるご遺族に声をかけるのって、普段親しく話している間柄でも気を使いますよね。
相手との関係にもよりますし。
それから、お葬式に行く人やお葬式から帰ってきた人に会った時も、結構困ってしまいます。
ということで、今回は、
- 遺族にかける言葉
- お葬式に行く人や帰ってきた人にかける言葉
- お悔みの言葉はメールでもいい?
について解説していきたいと思います。
お葬式で遺族にかける言葉は?
大切な人を亡くしたご遺族に、心のこもった言葉をかけたいですね。
ただ、お葬式には人も多く集まり、ゆっくりお話しできるわけではありません。
一般的には
なら、相手が誰であってもかけられますので、心を込めて伝えましょう。
基本的にはそれで十分ですが、さらに、相手に寄り添った言葉がさっと出てくるといいですね。
相手との関係でかける言葉も違ってきますね。
それでは、相手別に見ていきましょう。
友達
- 「言葉にならないけれど・・・」
- 「突然のことで、大変だったね」
- 「何か力になれることがあれば言ってね」
友達の身内が亡くなられた時、どう声をかけたらよいでしょうか。
ふだんラフな話し方をしていると、「この度はご愁傷様です」「お悔み申し上げます」というのが違和感があるかも知れません。
そんな時は、「言葉にならないけれど・・・」と率直に伝えればよいでしょう。
また、状況によって違いますが、
「突然のことで、大変だったね」
「何か力になれることがあれば言ってね」
など、あまり形式にとらわれずに、相手の気持ちに寄り添って声をかけましょう。
友達が子供を亡くした時、言葉もありませんでした。
お葬式の時には「この度は・・・」くらいしか言えなかったけれど、それで十分だと思います。
その後も寄り添い続けるのが大事かなと。
親戚
- 「ご愁傷様です」
- 「お悔み申し上げます」
- 「お疲れでしょう」
- 「何かお手伝いできることがあればおっしゃってください」
親戚の場合も「ご愁傷様です」あるいは「お悔み申し上げます」でよいのですが、自分自身も血がつながっているわけですし、ご遺族との関係も近いのでもう一言欲しいですね。
状況にもよりますが、
「お疲れでしょう」
「何かお手伝いできることがあればおっしゃってください」
など、ねぎらいの言葉を添えるとよいでしょう。
上司
- 「ご愁傷様です」
- 「お悔み申し上げます」
普通に「ご愁傷様です」あるいは「お悔み申し上げます」と言葉をかけます。
とくに親しいわけでなければ、それ以上付け加えることもないでしょう。
受付で
心構えがないと、意外に戸惑うのが受付での言葉。
- 「ご愁傷様です」
- 「お悔み申し上げます」
受付はご遺族の近所の方や会社の方がやっていることが多いです。
誰がやっているかにかかわらず、「ご愁傷様です」あるいは「お悔み申し上げます」と声をかけてお香典をお渡しします。
お葬式に行く人や帰ってきた人にかける言葉は?
お葬式に行く人にかける言葉
- 「お気をつけて」
- 「お気を落とされませんように」
基本的には「お気をつけて」でよいです。
お葬式に行く人が故人と親しかったりして気落ちしているようであれば、「お気を落とされませんように」と一言添えるとよいでしょう。
少し話を聞いて、「あまり気を落とさないようにね」などと声をかけた記憶があります。
お葬式から帰ってきた人にかける言葉
自分の親しい人を亡くした(故人と直接関係があった)場合は、悲しみに沈んでいることでしょう。
自分の親しい人の身内に不幸があった(故人とは直接の関係はない)という場合も、やはりとても沈んだ気持ちになるものです。
なので、お葬式から帰ってきた人にはあたたかい言葉をかけたいものですね。
家に帰ってきた家族と、職場に戻ってきた上司とでは状況が違うので、ケース別に紹介します。
家族
- 「お疲れ様でした」
- 「大変でしたね」
お葬式に参列して帰宅した家族には、
「お疲れ様でした」
「大変でしたね」
など、ねぎらう言葉をかけましょう。
遠かったり、退社してお通夜にかけつけるのが時間的に厳しかったり、など実際結構大変だったりしますしね。
その後は相手のほうから、お葬式の様子や故人のことを話してくるでしょうから、忙しくてもきちんと聞いてあげましょう。
お葬式から帰って独特の疲れを感じている人への思いやりでもあり、故人のことに思いをはせることになります。
上司
- (ふだんよりトーンを落として)「お疲れ様でした」
会社の関係の葬儀に参列して職場に戻ってこられたような場合、何も言わないのも変ですよね。
かといって、「お疲れさまでした~」と元気に挨拶するのもちょっと・・・。
通常の業務の外出から戻ってきた時よりトーンを落として「お疲れ様でした。」でよいでしょう。
お悔やみの言葉はメールでもいい?
本来お葬式に参列してお悔みの言葉をかけるべきなのはいうまでもありませんが、後から訃報を知ったり、ご遺族本人からメールをもらうこともあると思います。
そんな時は、以下のような点に気をつけて、失礼にならないようなメールを送りましょう。
- 一目でわかるような件名をつける
- 丁寧な言葉づかいで
- 絵文字は避ける
- ほかの用事を書かない
それぞれについて、少し説明します。
一目でわかる件名をつける
迷惑メールと勘違いされないように「お悔み申し上げます。〇〇より」など、用件が一目でわかるような件名を付けます
丁寧な言葉づかいで
また、カジュアルな印象のあるメールだからこそ、軽い気持ちでなく、真摯な気持ちで書いていることが伝わるようにしましょう。
絵文字は避ける
これもまた軽い感じがしないようにするためです。
また、絵文字は文字化けのリスクもあります。
ほかの用事を書かない
ついでに他の用事を書くのはNGです。
また、お悔みに関することであっても、だらだら書いたり、具体的なことを尋ねるようなことは慎みましょう。
お悔みの言葉については、こちらの記事もあわせてお読みください。
最後に
今回のまとめです。
- 遺族にかける言葉は基本的には「ご愁傷様です」「お悔み申し上げます」など。
- 相手が友達なら「言葉にならないのだけど」など率直に伝えるのもよい。
- 親戚なら「お疲れでしょう」などねぎらいの言葉を。
- お葬式に行く人には「お気をつけて」、帰ってきた人には「お疲れ様でした」「大変でしたね」などねぎらいの言葉を。
- 事情によりメールでお悔みの言葉を送る場合は、わかりやすく丁寧に、真摯な気持ちが伝わるように心がける。
失礼がないように、阻喪がないようになど何かと気をつかうお葬式ですが、大事なのは相手の気持ちに寄り添うことですね。