え?
そんなにメジャーなものなの?
そうね。
エンディングノートって、お年寄りだけのものじゃないのよ。
そうなの?
詳しく知りたいわ。
私は、5年ほど前にエンディングノートを購入し、もしもの時に備えて書き込みましたが、手元にない方はどんな内容が必要なのかもわからずピンときていない方もいらっしゃいますよね?
そこで今回は、エンディングノートについて
- どんなもの
- 内容
- どこで買えるのか
- 何歳から必要か
などを解説したいと思います。
エンディングノートとは?内容は?
昨今、終活なるもの(生前に人生の終わりに向けた活動をすること)がメジャーになってきましたが、エンディングノートも終活のひとつとなるアイテムなんです。
詳しく説明すると・・・
エンディング=終わりというのはお分りいただけるかと思いますが、
- 自分が亡くなった後どうしてもらいたいか
- 残される家族に何を伝えたいか
- 何がどこにあるか
- すべきこと
など、残された家族が自分のもしもの時(死後)困らないようメモとして記録を残したノートと思っていただけるといいでしょう。
遺書や遺言書とエンディングノートの違い
ズバリ、それぞれを見るとまったく別物で、
- 遺書は、自分が亡くなった後に財産分与などを示すもの
- 遺言書は、自分の死後に伝えたいメッセージ
- エンディングノートは、自分に関する記録
といった違いがあり、エンディングノートは遺言書のような法的効力もありません。
エンディングノートの内容
自分のもしもの時、
- すぐに知らせて欲しい人の連絡先
- 知らせて欲しくない人
- して欲しいこと
- 知らせたいこと
- 自分の財産(不動産・貴金属など)
- 自分の預貯金(相続・暗証番号など)
- 自分の負債(ローンや保証人など)
- 加入保険(生命保険・損害保険・火災保険・地震保険・年金保険など)
- 携帯(電話番号・メールアドレス・パスワードなど)
- パソコン(メールアドレス・登録名義・パスワードなど)
- ペットのこと(種類・かかりつけ病院・健康状態など)
- 自分の病歴(持病)
- 終末期医療について自分の考え(病名・余命告知・緩和ケア・延命治療・臓器移植・献体など)
- 自分に判断能力がなくなった時の代理人
- 葬儀の希望(宗教・会場・予算・音楽・写真など)
- お墓のこと(自分の墓をどうするか)
- 自分の想い・伝えたいこと
などがエンディングノートの内容となります。
知らせて欲しい人の連絡先は、友人・職場・習い事・団体別に分けてあると分りやすいでしょう。
エンディングノートはどこで買える?
- 書店
- 文具店
- 地域の市役所・社会福祉協議会・福祉施設など
- インターネット
などで取り扱いがあります。
コクヨ エンディングノート
CD-Rも1枚収納できるようになっていて、写真データも一緒に保存できます。
王道なタイプですが、コクヨ製で長期保存にも耐えられる丈夫な紙質となっていますよ。
星の王子さま エンディングノート
少しでも素敵なノートに残したい・・・、そんな方にはこちらの「星の王子さま」タイプがオススメ。
星の王子さまのお話は、人生を見つめ直すにもぴったりで、穏やかな気持ちとなり書き込むことができるでしょう。
親ブック
こちらは、通常のエンディングノートとはまた異なり、質問形式で 親の日常生活や趣味・こだわりなどを書き込む形となっており、情報を残すというよりは、人間性を残すノートです。
亡くなった後は思い出として、生前は介護が必要になった際にヘルパーさんへの紹介文などといった役割もできるでしょう。
エンディングノートは何歳から必要?
人の死は、いつなんど急に訪れるものか、神様でないとわかりませんよね?
子供や若い人でもそれはわかりません。
- 自分の死後、自分だけしか知らない情報があると、残された家族が困る
- 伝えたいことがある
- こうして欲しいという希望がある
な、自分がもしもの時に心残りが出そうな場合、何歳からでも用意しておくといいでしょう。
ちなみに、私が最初にエンディングノートを書き込んでから5年たちますが、
「あっ!これも残しておきたい」
そんな想いが出た時、随時追記するようにしています。
このエンディングノートがあるとないのとでは、残された家族の行動も異なってきます。
本人の意向通りに色々進められたら・・・、そう感じることが多々あり、これでよかったのか・・・、そんな疑問と後悔が大事な人亡き後でも残ってしまいますからね。
最後に
まとめます。
- エンディングノートは、終活のひとつとなるアイテム
- 残された家族が自分のもしもの時(死後)困らないようメモとして記録を残したノート
- エンディングノートは、遺言書のような法的効力はない
- 書店・文具店・インターネットなどで購入できる
- 自分の死後、自分だけしか知らない情報があると、残された家族が困る・伝えたいことがある・こうして欲しいという希望がある場合、年齢にかかわらず残しておいたほうがいい
「もしもエンディングノートがあったら、希望の最期を叶えてあげられたのに。」
「亡くなった後、何がどこにあるのかさえわからない。」
など、苦労される方が多くいらっしゃいます。
そんな大事な人が亡くなった後に訪れる不安な時、このノートが残された方の指標や思い出となってくれるでしょう。