仏教と神道の違いは?葬儀ではとくに注意が必要!
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このへん高齢の方が多いですよね。

もしもの時のために、数珠を用意しておかなきゃ。

は?

数珠とかいらんが!

田舎は地域の人が亡くなったら、お葬式に参列するでしょ?

私だってそれくらい知ってますよ〜。

いやいや、この辺みんな神道だから、数珠はいらんが!

え?

神道?

あんた神道も知らんとね!

ここに住むなら、神道のことをわかってないと、恥をかくが。

 

実際、私の母は福岡から宮崎に引っ越し、周りが神道の人ばかりで、地域の方が亡くなった際葬儀に参列してビックリしたそうなんです。

仏教が当たり前の地域だと、神道と聞いてもわからないことがいっぱい。

 

そこで今回は、仏教と神道の違いについて、それぞれの説明や葬儀で恥をかかない注意点などお話ししたいと思います。

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仏教と神道の違いは?

そもそも、仏教と神道は何が違うの?
ズバリ、仏か神かってとこなんだけど、以下の5つに分けて違いを説明しちゃるわ。
  • 信仰の対象
  • 死後の考え
  • 宗教施設
  • 聖職者
  • 経典
  • 参拝方法

信仰の対象

  • 仏教では、仏様・仏陀が信仰の対象で、薬師如来や釈迦本尊などが敬う対象
  • 神道では、八百万の神々(石・木・森・人)が信仰の対象

というように、信仰の対象がそれぞれ違います。

死後の考え

また、亡くなった後の考えも異なり、

  • 仏教では、生まれ変わり(輪廻転成)が信じられており(浄土真宗は死後仏様になる)
  • 神道では、氏神様となり、故人が家を守ってくれる

と、死生観も違うんです。

宗教施設

  • 仏教は、2500年ほど前にインドで仏陀により解かれた宗教で・・・お寺
  • 神道は、惟神道(かんながらのみち)ともいい、日本の民族信仰として伝えられた道で開祖もいない宗教で・・・神社

となります。

仏教と神道

仏教はお寺、神道は神社と覚えるとわかりやすいですね。

聖職者

お寺か神社でイメージもつきやすくなると思いますが、

  • 仏教では、お坊さんや尼さん・・・僧侶・尼
  • 神道では、神主さん・・・神職・神主・巫女

という違いがあります。

仏教と神道

仏教では頭を丸めた方が多く(そうでない方もいます)、神主さんは烏帽子を被った姿がイメージつきやすいでしょう。

経典

仏教では、仏の教えが記された経典が存在します。

般若心経や阿弥陀仏経などが、その経典にあたりますが、神道の場合日本で生活の中自然と生まれたものなので、経典が存在しません。

参拝方法

参拝というと神社にお参りに行くイメージがあると思いますが、二礼二拍手一礼が一般的で、神様にお願い・感謝というのが一般的です。

そして、仏教の場合はお賽銭を入れ、手を合わせる合掌となります。

 

でも、これが葬式になると、ちょっとやり方が違うっちゃんね。
神道では数珠もいらないって言ってたけど、イメージつかないわ。

仏教と神道!葬儀での違いは?

まず、以下のような違いがあるんよ。

葬儀を行う場所

  • 仏教の場合、葬儀を行う場所は・・・自宅・斎場・寺院・公民館など
  • 神道の場合・・・自宅・斎場・公民館など

神社でお葬式はありませんが(神の鎮る領域なため)、お寺ではあります。

お経と祭詞

  • 仏教の場合、お経をあげる
  • 神道の場合、故人の経歴などを入れた祭詞奏上

つまり、南無阿弥陀仏は仏教だけです。

その上で、葬式での流れは以下のような違いがあるから、覚えとくといいわ。

流れ

仏教の場合、

  1. 僧侶の読経
  2. 遺族や親族の焼香
  3. 一般参列者の焼香

という流れで通夜が行われ、そのあとに通夜振る舞いがあり、告別式は

  1. 僧侶の読経
  2. 弔辞や弔電の披露
  3. 遺族や親族、親しい人たちの焼香
  4. 僧侶の読経
  5. 一般参列者の焼香

という流れで進みます。

 

そして、神道の場合、

  1. 斎主(神職)による祭詞奏上
  2. 仏式の焼香にあたる、玉串奉奠などの儀式(玉串奉奠は斎主→喪主→遺族→親族→参列者の順)
  3. 故人の霊を霊璽(れいじ)に移す遷霊祭

という流れで通夜が進み、仏教の通夜振る舞いにあたる直会(なおらい)があり、告別式は

  1. 手水の儀
  2. 修祓の儀と呼ばれるお祓い
  3. 祭詞奏上
  4. 玉串奉奠

という流れです。

 

ちょっと待って!

仏教は、数珠がいるけど、神道ではどうなるの?

じゃあ、次に仏教の焼香と神道の玉串奉奠の作法を説明しちゃるわ。

焼香と玉串奉奠

まず、仏教の焼香から説明すると・・・

仏教

  • 「立礼(りつれい)焼香」・・・立って行う
  • 「座礼(ざれい)焼香」・・・座って行う
  • 「回し焼香」・・・盆にのった香炉と抹香を参列者の間で回す

などがありますが、右手3本でつまんだ香を目の高さにあげ、香炉へくべますが、この回数は1〜3回と宗派により異なります。

神道の玉串奉奠は・・・

神道

  1. 玉串を受け取る
  2. 受け取った状態のまま、玉串を目の高さまで上げる
  3. 時計回りに回転させ、根元が手前に来るようにして、左手を枝先に持ち替え
  4. 水平に回して根元を祭壇に向け、玉串を玉串案と呼ばれる台へ置く
  5. 一歩下がって、しのび手で二礼二拍手一礼

という流れで行われ、数珠は必要ないんです。

わぁ〜、仏教と神道、結構な違いがあったわね。

そうやろが〜。

もっというと、墓石や家庭での祀り方も違うんやけど、まあこれはあんたんとこが仏教なら気にせんでいいけどね。

最後に

ポイントをまとめます。

仏教の場合、

  • 信仰の対象・・・仏様・仏陀
  • 死後の考え・・・輪廻転成
  • 宗教施設・・・お寺
  • 聖職者・・・僧侶・尼
  • 経典・・・あり
  • 参拝方法・・・合掌
  • 葬儀を行う場所・・・自宅・斎場・寺院・公民館
  • 焼香

神道の場合、

  • 信仰の対象・・・八百万の神々
  • 死後の考え・・・氏神様
  • 宗教施設・・・神社
  • 聖職者・・・神職・神主・巫女
  • 経典・・・なし
  • 参拝方法・・・二礼二拍手一礼
  • 葬儀を行う場所・・・自宅・斎場・公民館
  • 玉串奉奠

という違いがありました。

 

 

ただし仏教は、宗派によっても異なるため、焼香の際などには前の人の動きをしっかりチェックする必要があります。

神道の場合は、一通りの動きを覚えておくと、恥をかくことはないでしょう。

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