生前葬という言葉自体は知っていても、それがどんなものかご存知ですか?
なかなかシュールな光景で、詳しいやり方も気になるし、実際に参列したことはないから、やる人って本当にいるのかって気になるわよね。
今回は、生前葬について
- どんなもの
- やり方
- メリット・デメリット
- 服装
などについて説明し、実際にやった方も紹介したいと思います。
生前葬とは?
生前葬とはそもそもどういうものを指すのか、詳しく説明しますね。
一言でいうと、「生きている間に行う葬儀」を生前葬といいます。
- 生きている間に、お世話になった方々に感謝を述べたい
- 死んだ後まで家族に負担をかけたくない
- 自分の思い通りの葬儀をしたい
など、亡くなってから行われる葬儀とは異なり、自ら企画し見届けることから、悲しみよりも前向きな考えで行われるのが生前葬となります。
生前葬のやり方は?
どこまでやるのか、やり方が知りたいわ。
- 開式の言葉
- 本人の挨拶
- 人生を振り返る(ビデオ・スライドショーなど)
- 来賓の挨拶
- 音楽を流す(思い出の曲・演奏など)
- 友人によるスピーチ
- 会食・歓談
- 閉式の言葉
このやり方等を決めるのも本人次第。
宗教にのっとってお経をあげてもよし、上記のような音楽葬としてもよし、つまり自由なんです。
生前葬のメリット・デメリット
生前葬のメリット
- 生きている間にお礼を述べられる
- 自分の思い通り(自由)の葬式にすることが可能
- 残りの余生を受け入れることができる
- 会員制にすることも可能
- 人生の区切りとなる
- 将来高齢となり、身体的理由に参列できなくなる可能性の方にも参列してもらえる
など、前向きな考えで行えるのが生前葬のメリットです。
生前葬のデメリット
- 家族の理解を得るのが難しい場合も
- 参列者に趣旨を説明しないと、理解が得られない
- 生きている間に葬儀をして、亡くなってからもまたするの?と香典の心配をする人も
- 費用がかさむ
やはり、デメリットとして大きいのが、周りの理解と費用面でしょう。
2つのデメリットが、そこまで広がりを見せない原因となっているのではないかと考えられます。
とくに戸惑いを隠せない参列者は、
「生きている間に葬儀をして、亡くなってからもまたするの?」
「生前・死後と二回も香典を払う必要があるのか?」
という疑問が。
生前葬をしたら、亡くなった後は火葬のみという方から、しっかり通常通りの葬儀をする方までさまざま。
生前葬の香典は、
- 参列者の負担を軽くした会費制にする
- 自己満足で行うので、香典はいただかない
- 死後葬儀はやらないので(火葬のみ)、香典はいただく
など、それぞれ異なるでしょう。
一般的なプランでは、生前葬をしたら、亡くなった後通夜・告別式を除外した流れで行うことも多くあります。
生前葬の服装は?
やっぱり喪服?
基本的には、喪服がベスト。
あくまでも「葬儀」と名のつくものであることを考えると、通常の葬儀通りに捉え喪服にするのが無難です。
ただ、「平服で」という指定があれば、ブラックフォーマルでも問題なく、
- 男性は、黒のスーツ
- 女性は、黒のスーツ・ワンピース・アンサンブル
など、やはりラフにしすぎない葬儀ということを意識した服装がいいでしょう。
生前葬を実際にやった人は?
それが結構いらっしゃいます。
会社社長や有名人など、TV番組の一つとして生前葬を行なった方々も・・・
- アントニオ猪木さん
- ビートたけしさん
- 桑田佳祐さん
- 小椋佳さん
- テリー伊藤さん
- SMAP
などが生前葬をされたことで有名です。
みんなには生誕の1イベントとして楽しんでもらえたならそれでいいんだけど、きちんと読経してもらったし、親族ゼロなのに平均的な通夜くらいの参列人数居たし、私の人生においては大事なイベントだったことを死後もきちんと伝えていきたい。良い生前葬だったと。 pic.twitter.com/nfr2DgG9eT
— 逢沢まひる(旧Ref) (@mahirun_Ai) 2018年8月20日
よい生前葬と感じたその気持ちこそが、やってよかったという満足を得る結果に繋がりますね。
今日はいつもお世話になっているある社長の生前葬に参列させていただいてます^^
生前葬は生まれて初めてなのでどんなパーティーなのか楽しみです。 pic.twitter.com/l0iYu310qa— micco (@micco_fx) 2019年4月24日
楽しみに参列していただけると、主催側も嬉しいでしょう。
最後に
ポイントをまとめますね。
- 生きている間に行う葬儀を生前葬という
- 前向きな考えで行える葬儀
- 生前葬は自由葬
- 周りの理解と費用面でデメリットがある
- 服装は、基本的に喪服がベストだが、平服という指定があれば、ブラックフォーマルでもいい
- 社長や著名人などが生前葬を行うことが多い
いかがでしたでしょうか?
まだまだ一般的には行う人が少ない生前葬ですが、エンディングノートが浸透し、自分の葬儀に興味を持ち出した人が増えている近年。
今後生前葬は増えて来るかもしれませんね。