そうなると、葬儀のやり方も違ってくるし、もしもの時を考えると不安になっちゃう気持ち、わかるわ〜。
亡くなり葬儀社が決まったら、まず葬儀の打ち合わせがありますよね。
そこで必ず、仏教・神道・キリスト教など、どの宗教(宗派)なのかを確認されます。
それぞれやり方が異なり、これは非常に重要なこと。
でも、無宗教だったらどうなるんだろう・・・
お坊さん・神主さん・神父さんなど、どれも違うんじゃ・・・
という気がして心配になりますよね。
そこで今回は、無宗教の葬儀について
- やり方
- 服装
- 費用
- メリット・デメリット
などを、わかりやすく解説したいと思います。
無宗教の葬儀とは?
無宗教でも、無宗教葬儀にするかどうかは、故人の家族しだいなのです。
無宗教の場合、
- 無宗教のまま葬儀をする
- どこかの宗教に当てはめた葬儀をする
という2つの方法があります。
どこかの宗教に当てはめた場合、その流れに沿って葬儀をすることになるのですが、無宗教の場合、自由な形で葬儀をすることになるのです。
そのため、「自由葬」などとも呼ばれます。
ただ、自分の宗教がわからないという場合には、調べる方法もあるので、詳しくはこちらをご覧ください。
無宗教葬儀のやり方は?
基本的には、仏教の形式から宗教の要素を取り除いた感じで行われることが多いです。
つまり、お坊さんを呼ばずに行うため、お経やお焼香の時間を他に当てられるということになります。
たとえば・・・
- 故人の好きだった曲を流す
- 黙祷をする
- 故人の思い出アルバムをスライドショー
- 遺族・友人・関係者などが故人との思い出話などを述べる
- 一人ずつ花を供える
など。
故人との思い出に浸る時間となるでしょう。
叔父の葬式に集まったのは、家族と親戚、知人だけでした。無宗教でしたから、僧侶のお経も戒名も無い葬儀でした。慣わしや決まり事に押されてセレモニーが進む感じではなく、思い思いに言葉をかけたり、思い出を語りながら過ぎて行きました。小さな孫が歌いました。ウクレレも弾いたら喜んだよ、と。
— ウクレレ・ジージーライダー (@ukulelenishiko) 2019年4月13日
小さなお孫さんの歌で見送られる葬儀、素敵ですね。
本日午前は恩人の葬儀に参列
といっても無宗教なので火葬のみ
火葬が終わり妻の御骨を素手でさわり、あったかいな○○子と声を掛けていた旦那さん
素敵な人だなあと思った
愛を感じた伝統文化を大切にすることも素晴らしいけれど
こういう人がいることも
素晴らしい— yuki@楽しく暮らそう (@yuki55377579) 2019年3月23日
火葬のみという場合もあるようです。
今日は数回しか会ったことはないけれど大好きだった女性のお葬式に参列してきたのだ。鮮やかな美しい様々な赤い花だけで飾られた無宗教の葬儀でご家族とお友達のお話を聞き、参列者は深紅のバラを手向けた。私の母と同い年だった故人はキャリアウーマンの先駆けだった。大学卒業後、編集者になった。
— Mami Tanaka (@mami_tanaka) 2019年4月12日
本来ご法度であるバラも、無宗教ならば関係ないんですよね。
無宗教葬儀の服装は?
これは案内をもらった時の指示によっても異なります。
事前に「無宗教葬儀のため、平服でお越しください」という案内があれば、平服(ダークスーツや、黒・紺・グレーなどのワンピースやアンサンブル)でいいでしょう。
しかし、指定がなければ喪服が無難です。
また、数珠は必要ありませんが、香典は通常通りで「御霊前」や「御花料」と書いて出すのがいいでしょう。
無宗教葬儀の費用は?
基本的には、宗教にとらわれず自由な形式で行えるため、費用は抑えられるでしょう。
ただ、どこまでやるかによって費用は異なってきますが、一般的な葬儀費用の相場が200万前後といわれています。
その中で寺院代に支払う費用が50万弱を占めるといわれてますが、単純に考えて、その50万円が抑えられる計算になるでしょう。
この50万円は、お経・戒名などを含めたお布施代なので、無宗教ならばここが必要ありませんからね。
こちらの方は、20万円抑えられたようです。
親族の葬儀で喪主をやった時、家は仏教徒だけど葬式仏教嫌いだから無宗教葬にした。それだけで20万浮いたし葬祭屋には無宗教葬は珍しいけど凄いよかったって褒められたから、こんなもんでいいんだよなーって思った
— ダイテツさん (@456daitetsu) 2017年4月11日
それ以外では、弔問客の人数によって
- 配る会葬御礼
- 飲食代
- 部屋の規模
が異なってくるため、費用は異なります。
というように、葬儀の規模によって費用は全然異なってくるため、無宗教葬儀だからいくらが相場ということはいえないんです。
こだわった演出・花を飾るなどすると費用はかさみますが、スライドショーで思い出を振り返ったり、音楽を流すくらいではそう費用はかさまないでしょう。
無宗教葬儀のメリット・デメリット
メリット
- 費用を抑えられる
- 堅苦しさがない
- 長いお経から解放される
- 故人との思い出にひたれる
まず一番に先ほどお話しした費用面の違いは大きいでしょう。
また、形式にとらわれないため、葬儀を行う親族側としてはゆったりとした気持ちで故人を送り出せることになります。
デメリット
- 決めることが多い
- 流れがわからないため不安になる
- 人に聞けない
形式がないぶん、何をどうやるかなど、葬儀社と話し合い、決めることは多くなってくるでしょう。
また、弔問客側の気持ちとして考えると、やり方がわからず困ることもあります。
そして今回は、元から無宗教の場合でお話ししてきましたが、菩提寺があるのに無宗教葬儀を行う場合には、菩提寺との関係が悪化してお墓(納骨堂)に入れなくなったりといった問題も発生しやすいので注意が必要です。
最後に
ポイントをまとめます。
- 無宗教の場合、無宗教のまま葬儀をする・どこかの宗教に当てはめた葬儀を行うことになる
- 無宗教葬儀は、自由な形で行えるため自由葬ともいう
- 仏教の形式から、宗教の要素を取り除いた感じで行われることが多い
- 指定がなければ喪服が無難
- 数珠は必要ない
- 香典は「御霊前」や「御花料」と書いて出す
- 葬儀の規模によって費用は全然異なってくるが、僧侶費用がいらないため、そのぶんは確実に抑えられる
- 菩提寺があって無宗教葬儀を行う場合には、注意が必要
いかがでしたでしょうか?
わからないことが多いと不安になりますが、この方がおっしゃるように、実際無宗教葬に満足している人が多い現状です。
昨日、奥さんの祖母の葬儀があった。無宗教ということで、葬儀といっても坊さんはいなかった。親戚一同が棺に花を入れるだけ。棺が焼かれ、骨になるのを待合室で待つ。納骨をする。そんなシンプルな葬儀だったが、これまでに行った葬式の中で一番よかったと思う。
— 吉田保 (@kurosyacho) 2014年9月8日
今後無宗教葬は、さらに増えてくるのかもしれませんね。