でも、葬儀の予約をする際に宗派は必ず聞かれるわよ。
ただ、母はもうずっと意識がなくて聞けそうにないの。
若い人に自分の宗派を聞いても、なかなかすぐ答えられる人はいないでしょう。
実際、私もわかりませんでした。
しかも、それが嫁ぎ先だったら、余計わからなかったり・・・。
そこで今回は、自分の宗派がわからない方に向け
- 調べる方法
- わからないと困ること
- わからなかった場合の対処法
をお伝えしたいと思います。
自分の宗派がわからない!どうしたらいい?
- 父方の親戚に聞く
- 近隣の寺院に聞く
- 仏壇や位牌で調べる方法
- お墓で調べる
父方の親戚に聞く
まず第一に、父方の親戚に聞くのが一番です。
お母さんが離婚されている場合には、ご実家、父方の親戚等に聞く方法もあるでしょう。
近隣の寺院に聞く
近隣に菩提寺があればそこで宗派がわかります。
地元のお寺など、近くにありこの檀家になっていれば、そこが菩提寺ということになりますからね。
中には、近隣の寺院に片っ端から電話をかけて確かめた方もおられるようです。
仏壇や位牌で調べる
仏壇や位牌を見ると、宗派がごとに特徴があります。
上記のような特徴がないか仏壇をチェックしてみましょう。
お墓で調べる
仏壇や位牌同様、お墓にも宗派ごとの特徴があります。
天台宗にはこれといった特徴がないので、他宗派のような特徴がなければ、天台宗かもしれないと考えられるでしょう。
そもそも宗派がわからないと何が困るの?
そもそも宗派とは、仏教において用いられる教義・信仰対象などの違いや歴史的経緯により生じた分派のことをいいます。
- 菩提寺(お経をあげてもらうお寺をどう選ぶのか)
- 仏壇に安置する本尊
- 教義(各宗派の教え)
- お経(宗派によってお経は異なる)
- 葬式の流れ(宗派によって、葬式の流れも違う)
- お墓の家紋
- 戒名
など、先ほど説明したような特徴が宗派別にあるため、仏壇やお墓が決められない、葬儀が進められないといった問題が生じるんです。
自分の宗派がわからなかった場合!どうしたらいい?
調べてもわからなかった場合・・・、というのももちろんあると思います。
まず第一に困るのが、葬式の進め方やお寺、お経です。
答えとしては、「無宗教」「無信仰」として進めるのか、自分で宗派を選んでしまうという方法があります。
無宗教・無信仰の場合
決まった儀礼方式や伝統的な作法で葬儀を執り行わず、宗教者による読経や説教もない、自由な形で行う葬儀を選択することになるでしょう。
決まりがないので、葬儀社と相談しつつ、故人の好きな曲を流したりといった思い出に浸りながら葬儀を進めることができます。
また、お墓も民間・公営の霊園などで建てることは可能で、好きな形や彫刻を施せるでしょう。
その他、戒名もとくに用意する必要はありませんし、仏壇を持つ必要性もなく、欲しいと思った時に好きな形を選ぶことができます。
自分で宗派を選んでしまう
実は宗派が決まったのはそう遠い昔ではなく、江戸時代のことなんです。
江戸幕府はキリスト教を恐れ、檀家制度を用いるために、どこかの寺を菩提寺とし、そこの檀家となり代々引き継いできたという流れになります。
ただ、日本には仏教だけでなく神道のように別な宗教もあり、日本国憲法においても「信仰の自由(宗教の自由)」というものもあるため、自分で選ぶことができるんです。
自分で宗派を選んだ場合、その宗派に則って葬儀や仏壇・お墓も選ぶことになりますからね。
最後に
ポイントをまとめます。
自分の宗派がわからない時
- 父方の親戚に聞く
- 近隣の寺院に聞く
- 仏壇や位牌で調べる方法
- お墓で調べる
などの方法がある。
宗派がわからないと、
- 菩提寺(お経をあげてもらうお寺をどう選ぶのか)
- 仏壇に安置する本尊
- 教義(各宗派の教え)
- お経(宗派によってお経は異なる)
- 葬式の流れ(宗派によって、葬式の流れも違う)
- お墓の家紋
- 戒名
などが困る。
宗派がどうしてもわからなければ、無宗教を選択するか、自分で宗派を選ぶかという方法がある。
親戚づきあいがあれば、そこに聞くのが一番ですが、本当に宗派がわからなければ、無宗派というのもありなのかもしれませんね。
ただ、亡くなってから葬儀までには時間がないため、早めに考えておくといいでしょう。