でも、骨壷ってサイズを間違うと使えないこともあるから、しっかりおさえておいた方がいいわよ。
詳しく知りたいわ。
骨壷というと、シンプルな無色の壺や古臭いイメージを思い浮かべる方が多くいらっしゃるかもしれませんが、種類はいろいろあり、オシャレで華やかなものもあります。
でも、好みだけで選んでしまうとサイズが合わずに使えなかったり、九州地方など、地域によってはサイズが違うこともあると耳にします。
そこで、骨壷について儀さんにお聞きしました!
今回は骨壷について
- サイズと種類
- 地域差
- 選び方
を一つひとつ解説したいと思います。
骨壷のサイズと種類
骨壷は、寸(尺貫法における長さの単位で、約 30.303 mm)で表され、2寸〜尺寸までのサイズがあります。
その中で、比較的小さなサイズである2寸〜4寸が分骨や手元供養などの際に用いられるサイズです。
そして、5寸以上が一般的な納骨サイズになります。
また、サイズ以外にも
- 材質
- 形
- デザイン
などもいろいろな種類があります。
材質
材質は一般的な陶磁器以外にも、ガラス・石・金属・木製などがあります。
形
そして形も、一般的な円筒型以外に、球体・四角形などがあり、蓋の形もさまざまです。
デザイン
デザインの種類はそれこそ幅広く、無地から花柄さまざまなものがあり、名前などの文字を刻めるタイプもあります。
九州では骨壷サイズが違う?地域差を説明
骨壷のサイズは地域性もあり、
- 九州など、西日本では6寸(直径約15cm)(3〜5寸という場合も)
- 東京など、東日本では7寸(直径約21cm)
が一般的です。
地域によって、身長など体格差があるわけではないわよね?
骨壷サイズに地域差がある理由
実は、東日本では総収骨といって火葬した遺骨をすべてまとめて収めるのに対し、西日本では部分収骨が一般的などです。
部分収骨とは、足・腰・胸・腕・喉仏・頭など主要部分の骨のみを収めることで、収容しない遺骨は火葬場内供養墓に収めることになります。
また収骨の中で、喉仏はとくに重要視され、見た目が仏様が座って合掌している姿に似ているといわれているんです。
そのため、この喉仏だけを一つの骨壷に入れたり、手元供養するという方も多くいらっしゃいます。
骨壷を選ぶ際のポイント
骨壷を選ぶ際のポイントを説明しますね。
- 地域
- 体格差納骨する場所
- 合葬する場合
- 分骨
- 喉仏のみを入れる場合
- 蓋の種類
地域
先ほども申しました通り、西日本・東日本で標準サイズが異なるので、ここは考慮する一つのポイントです。
体格差
基本的に、総収骨でも性別差はなく、同じサイズでかまいません。
ですが、体格のいい男性の場合、中には7寸では入りきらないこともあり、その際は7寸よりも大きな8寸を用いることもあります。
納骨する場所
お墓・納骨堂など、広さに制限がある場合、せっかく骨壷に収めてもその骨壷が入らないことも。
そのため、事前に納骨する場所のサイズを確認して骨壷を選ぶ必要があります。
合葬する場合
また、お墓がいっぱいになり、合葬する場合(1つの骨壷に収める)などはもっとも大きな尺寸が用いられることになるでしょう。
それでも入りきらない場合は、粉砕するなどの方法もあります。
分骨
分骨する際に用いられる骨壷は、一般的なタイプよりも小さめな手元供養タイプが多いです。
どのサイズにするかは、分骨する際の量にもよりますが、収骨場所を考え選ぶといいでしょう。
喉仏のみを入れる場合
喉仏のみを入れる場合、手元供養サイズが一般的ですが、粉砕してお守りサイズにすることも可能です。
蓋の種類
骨壷には、簡単に開閉可能なものから、ロック式のものなど種類はいろいろあります。
ただ、湿気を気にされる場合には、切立タイプだと湿気がたまりにくくていいでしょう。
もちろん上記以外にも、素材やデザインなどは好みで選ぶといいものの、中にはお寺など宗派によっては好まれないものもありますので、菩提寺がある場合は相談して決めるのも一つの方法です。
最後に
ポイントをまとめます。
- 骨壷には2寸〜尺寸までがある
- 西日本では6寸、東日本では7寸が一般的
- 西日本では部分収骨、東日本では総収骨だから大きさに差がある
骨壷を選ぶ際は
- 地域
- 体格差
- 納骨する場所
- 合葬するのか
- 分骨する
- 喉仏のみを入れる場合
- 蓋の種類
などを考慮して選ぶ。
一般的なのでいえば、白い円筒状の陶磁器タイプをよく目にすることがあるでしょう。
ですが、自分が最後に収まる居場所の骨壷、生前に好きなものを選ぶというのも一つの終活としていいかもしれませんね。
ただ、今回紹介したポイントを押さえて選ぶと失敗がないでしょう。