だからいっそのこと先に亡くなっている母の遺骨とともに、両親の遺骨を分骨してもらって、私の方でも供養しようと思うんだけど、分骨には手続きがいるのかしら?
詳しく知りたいわ!
火葬する際に分骨してもらうのは、なんとなくスムーズに行える気がしていましたが、納骨後の分骨はまた手間がかかるんじゃ?
そんなイメージってありませんか?
今回は、分骨について
- どんなもの?
- 証明書の必要性
- 手続き
- ベストタイミング
- 必要なもの
など気になるあれこれを、実際父方祖父母の遺骨を分骨した経験もある私が、そんな疑問にお答えしたいと思います。
分骨とは?
そもそも分骨とはどういうものをいうのか説明するわね。
分骨とは、書いて字のごとく、「故人の遺骨を一部分けること」をいいます。
分骨後は、
- 別に納骨する
- 手元供養する
- 散骨する
など、いくつかの方法がとられることになるでしょう。
分骨には証明書が必要?
納骨する際に、証明書が必要になります。
証明書には、氏名・性別・死亡年月日などが記されていて、遺骨を一箇所ではなく別な場所にわけて納骨する際に必要となる書類なのです。
分骨をせずとも納骨時に必要となる「火葬証明書」と一緒で、分骨してもしなくても納骨をする際には、火葬証明書を発行してもらい、それを納骨する際に提出することになります。
そのため、手元供養する場合や散骨する際には必要ありません。
ただし、手元供養をしていて、また納骨したいと思った時には、分骨証明書が必要になるので注意が必要です。
手元供養や散骨については、こちらをご覧ください。
分骨の手続きは?
火葬の際に分骨証明書を発行してもらう
葬儀社に「分骨したいので、証明書を発行してほしい」と事前に伝えておきましょう。
すると、火葬の際に分骨し、証明書も発行してもらえます。
分骨証明書の発行費用は、自治体によっても異なりますが、数百円程度です。
納骨後に分骨証明書を発行してもらう
納骨している遺骨がどこにあるのかによって異なりますが、お寺や管理事務所といったところへ「分骨したいので分骨証明書を発行してほしい」と依頼する必要があります。
そして、お墓に納骨している場合には、
- 魂抜き(開眼供養)
- 墓石を動かす
- 分骨
- 墓石を動かす
- 魂入れ(閉眼供養)
といった作業が必要で、墓石を自力で動かせない場合には、石材店を呼ばなくてはなりません。
そのため
- 分骨証明書発行費用:数百円
- 石材店費用:15,000〜30,000円ほど
- お布施費用:10,000〜30,000円ほど
などが必要になります。
分骨証明書は、納骨をする際に必要になるといいましたが、手元供養をしていたものの納骨をまたしようと思った際、証明書を紛失した際にも再発行してもらいましょう。
分骨をするタイミングはいつがベスト?
火葬の際に分骨するのがベストです。
というのも、火葬の際に分骨を行うと、誰にも大した手間をかける必要がなくスムーズに行えるためで、納骨後は何かと手続きも大変になりますからね。
この方のように、火葬の際に数枚とっておくと、納骨前(四十九日まで)に「分骨してほしい」と申し出た人がいた際スムーズでしょう。
葬式で一番大事なのは、分骨証明書をとること。
分骨するしないは別にして、2-3枚とっておくこと。— kabujirou (@kabujirou) 2015年10月2日
分骨をする場合に必要なものは?
- 骨壷
- お金(証明書発行費用・石材店に支払う費用・お布施)
くらいでしょう。
分骨に必要な骨壷は必要数分用意しておく必要がありますが、なければ葬儀社に依頼することも可能ですが、自分で事前に買って用意しておいてもいいですね。
ただ、火葬の際に行う場合は、葬儀費用と合わせて後日支払いということも可能です。
最後に
ポイントをまとめます。
- 分骨とは、故人の遺骨を一部分けること
- 分骨した遺骨を納骨する際に、分骨証明書が必要になる
- 手元供養や散骨をする際には、分骨証明書がいらない
- 火葬の際分骨してもらう場合には、事前に葬儀社に依頼しておくか、火葬場に分骨証明書の発行を依頼する
- 納骨後に分骨証明書を発行してもらう際には、お寺や管理事務所に依頼する
- 火葬の際に分骨するのが一番簡単にすむ
- 分骨の際には、骨壷とお金を用意しておくとスムーズ
父方の祖母が亡くなった際、従姉妹が「分骨してほしい」と葬儀前から言っていたので、そのことを葬儀社に伝え、事前にいくつか用意した骨壷に入れて分骨証明書も数枚発行してもらっていました。
他の誰かも「分骨してほしい」と言ってくるかもしれないと考え、数個用意しましたが、結局必要なければ遺骨も納骨までに一つに戻せばすみましたよ。
コピー不可なので、事前に数枚証明書をとっておくと、あとあと困らないかもしれませんね。