そうそう。
うちのパパは、数十万払ったわ。
そうやろ?
子供が生まれたら、名前は親がつけるんやから、死んだ時も遺族がつけちゃいかんのかね?
そう思われる方、非常に多くいらっしゃいます。
今回は、それについてお話ししますね。
戒名の値段はピンキリ。
ですが、その戒名がイマイチ気に入らないという遺族の方もいらっしゃる事実。
そこで出てくる疑問が、戒名は自分でつけることができるのか?という問題。
- つけることは可能か否か
- 注意点
- 参考例
などをお話ししたいと思います。
- 戒名は僧侶につけてもらうのが一般的だが、自分(家族)で考えることもできる
- 院号・道号・戒名・位号の構成や使わない文字など決まりごとがあり、宗派によっても違う
- 菩提寺がある場合は、自分でつけた戒名では納骨を受けてもらえないこともあるので、前もって相談を
戒名は自分でつけることができる?
基本的には、僧侶にお願いします。
ですが、自分で戒名をつけることも可能です。

ただし、細かなルールや注意点があり、つけ方もなかなか難しいため、僧侶にお願いするのが一般的となっています。
戒名をつける上での注意点は?
意外と難しいですよ。
まず、戒名の構成を気にしてください。
戒名の構成
戒名は、宗教に沿った考え方をした場合、この構成に注意する必要がありますが、無宗教で葬儀を行う場合には気にする必要ありません。
(祖父母の戒名を例にして説明しますね。)


- 院号
- 道号
- 戒名
- 位号
それぞれの説明をしますね。
院号
院号の起源は、一寺院を建立した貴人の敬称に用いたことだといわれています。
そのため、
- 生前にお寺を建立するほど寺院に貢献した方
- 地位や身分が高い方
- 功績のあった方
にだけ与えられるものなのです。
しかし、最近ではそんなお寺との関係に関わらず、用いられるようになっています。
○○院・○○院殿というのが一般的ですが、
- ○○軒
- ○○庵
などもありますよ。
道号
道号の由来は、禅宗の僧侶が人里離れた場所に篭って座禅を修した場所や堂の名といわれています。
日蓮宗では「日・妙」、浄土宗では「誉」などが一般的ですが、それ以外では
- 趣味
- 仕事
- 人柄(性格)
- 地名
- 号(俳諧・書道・茶道・華道などに於ける呼び名)
など、その人を表す言葉がつけられます。
- 縁起の悪い文字(死・病・狂など)
- 祝い事に使われる文字(祝・笑・鶴・亀・鳳など)
- 人の名称(手・指・足・首・鼻・腹など)
- 動物の名前(犬・猫・豚・牛・蛙など)
は避けるのが一般的とされています。
また、未成年者や幼児・水子には道号を用いず、
- 童子
- 童女
- 幼子
- 幼女
- 孩児
- 孩女
- 嬰児
- 嬰女
などと言葉が用いられることになります。
戒名
仏の教えに帰依し、仏教徒として守るべき戒を守る事を誓った人に授けられるものというのが元の意味ですが、本来の「戒名」はこの部分を指すんです。
この部分は2文字が基本で、たとえば
- 阿弥陀如来にちなむ「慈」
- 大日如来にちなむ「照」
- 真言宗の「真」
- 浄土宗の「浄」
など宗派や本尊にちなむ文字が使われることがあり、それに加え本名(生前の名前)から一文字とったりすることが多いです。
なお、浄土真宗では戒名ではなく「法名」といい、「釋○○」という形になります。宗派によって決まりが違うので、注意しましょう。
位号
戒名の位を指すもので、年齢・性別・信仰心の篤さ・お寺や社会に対する貢献度・・・、などによっていくつか決められているんです。
成人以上の男女の場合
- 居士・大姉
- 禅定門・禅定尼
- 信士・信女
子ども(おおむね15歳前後まで)の場合
- 童子・童女
それ以下の子供の場合
- 幼子・幼女(2・3歳〜小学校に上がる前までの男女)
- 孩子・孩女(歩きはじめ〜2・3歳までの乳幼児)
- 嬰子・嬰女(水子や1歳までの乳幼児)
というような位号が用いられます(年齢の区切りは宗派やお寺によって異なります)。
菩提寺との相談
一般的には僧侶がつけるものと申しましたが、菩提寺がある場合には、そこでつけてもらうのが当たり前のようになっています。
そのため、勝手に戒名を自分でつけて菩提寺との関係がこじれ、葬儀や納骨がうまく進まなくなる(お寺の墓地への納骨を断られることもあります)よりは、事前に相談しておくことがオススメです。
菩提寺がない場合や、最初に述べましたように無宗教葬を行う場合には問題ありませんけどね。
う〜わ。
難しか〜。
みんなの戒名
今日は亡き父の誕生日だ。好きだったビスケットと麦茶を供え線香をあげた。享年94、生きていれば96になる。百まで生きてくれと言ったらそりゃ無理だと言われた。俺はもう十分生きたからもういいよ、と。自分でつけた戒名は広徳院護法忍道居士。法を護り道を忍ぶ。父は孤独を愛した。人には優しかった。
— 佐藤龍一 (@RyuichiSato) 2018年7月25日
自分でつけた戒名をもち、天寿をまっとうされた・・・素敵ですね。
談志が自分でつけた戒名が凄い。
— 石田ショーキチ (@Ishidalf) 2011年11月23日
こういうツイートがありましたので、どんな戒名なのか気になりますよね?
- 立川談志さんの戒名・・・「立川雲黒斎家元勝手居士(たてかわうんこくさいいえもとかってこじ)」
何ともいえない独特なシャレの効いた戒名として、よく知られています。
芸能人でその人柄も皆が分かっているから許されるかもしれませんが、一般的ではありませんね。
- 美空ひばりさんの戒名・・・「茲唱院美空日和清大姉」
美空ひばりさんの芸名「美空」という漢字が用いられ、本名の「和枝」という文字から一文字取られているのがわかります。
キレイな戒名で、こんな戒名素敵と憧れる方も多くいらっしゃるでしょう。
- 手塚治虫先生の戒名・・・「伯藝院殿覚圓蟲聖大居士」
「蟲」という漢字で、色々な思い出が脳裏に浮かびそうですね。
芸能人の戒名を参考にしてみるのもオススメです。
この本以外にも、たくさん出版されていますので、そういったものを参考に自分で戒名をつけることを検討されてもいいでしょう。
戒名を自分でつけるときのよくある疑問(Q&A)
Q. 自分でつけた戒名でも、位牌やお墓に刻んでいいですか?
A. 法律で決まっていることではないので、刻むこと自体はできます。ただ、お寺の墓地に入る場合は、そのお寺の考え方に従う必要があるので、先に相談しましょう。
Q. 生前に戒名をもらうことはできますか?
A. できます。生前に授かる戒名は「生前戒名」と呼ばれ、菩提寺に相談すれば考えてもらえることが多いです。お布施の金額はお寺によって違います。
最後に
まとめます。
- 僧侶がつけるのが一般的だが、自分で戒名をつけることも可能
- 戒名は、院号・道号・戒名・位号という構成で成り立っている
- 菩提寺へ戒名を自分でつけたいと、事前に相談したほうがいい
- 芸能人の戒名や、つけ方の本を参考にしてもいい
実際、菩提寺と生前相談の上、戒名を考えておくと、それだけで安心して天国へ行けそうな気もしますね。
ただ、そう簡単ではない戒名。
つけ方も難しいから、結局僧侶にお任せする方が多いんですよね。
しかし、これからの時代、終活のひとつとして考えておいてもいいかもしれません。
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