通夜や葬儀に行くと、香典を出すのは当たり前という感覚でいましたが、受付をして分かったこと。
意外と、香典を出さない人はいるんですよね。
でも、「じゃあ自分も香典出さなくてもいっか〜。」とはなかなかならないのが、染み付いた常識。
- どんな場合に香典を出さなくてもいいのか?
- 焼香だけして帰るのはアリなのか?
- できる配慮
など、香典なしが非常識にならないためのアドバイスを、皆さんの声を交えつつお話ししたいと思います。
香典を出さない場合とは?
- 喪主から、香典を辞退しますという申し出があった場合
- 近しい親族の場合
- 学生・未成年など収入がない場合
喪主から、香典を辞退しますという申し出があった場合
家族葬などで、「香典辞退」されること、近年増えています。
香典を辞退をしますといわれるのに包むと、逆にどうして?と、迷惑になることもあるので、このような場合には包まない方がいいでしょう。
実際、実母が喪主となる母方の祖母の葬儀の際、母から包まなくていいと言われ、香典は包みませんでした。
ただし、実父が喪主となる父方の祖母の葬儀では、喪主は父でも香典の計算や返礼品の手配をするのが叔母だったので、香典は包みました。
近しい親族の場合
- 親
- 配偶者
- 同居家族
などが喪主の場合、返礼品や香典返しもいらないからと、香典を出さないこともあります。
ただし、義父母・義兄弟など、近しい親族でも世帯を別とする場合、香典を出すことも多いです。
学生・未成年など収入がない場合
学生や未成年など、収入がない場合には、親族の葬儀で無理して香典を出す必要はありません。
しかし、学生や未成年でも、親族ではない方の葬儀に参列する場合、香典は礼儀として必要です。
実際、大学生の頃に参列した祖父の葬儀では香典は包んでいません。
ですが、学生時代に参列した友達のお母さんの葬儀では、母にお金をもらい香典を包みました。
関係性を考え、臨機応変に包む・包まないを検討するといいでしょう。
- 仕事の途中で急遽駆けつけた場合
- 喪主から了承を得ている場合
- 香典以外のお供え等を持参した場合
- 隣近所などで葬儀には参列するが、自治会費から香典を出す場合
などに、香典を出さないこともあります。
香典を出さず焼香だけして帰るのはアリ?
前もって、喪主に「焼香だけさせてください」などと了承を得ている場合には、香典を出さず、焼香だけして帰るのもアリでしょう。
焼香だけして帰るタイミング
- 通夜が始まる前
- 通夜が終わった後
- 告別式が始まる前
などがタイミングとしていいでしょう。
ただ、あまりにも早かったり、遅かったりすると迷惑になります。
15〜30分前後を目安として考えましょう。
香典を出さなくても非常識にならないための配慮
そのような場合にできる配慮として、以下のようなことがあります。
- 供花を渡す
- 供物を渡す
- 弔電を送る
- お花代として渡す
などの方法がありますが、供物の場合
- ろうそく
- 線香
- お菓子
- 故人が好きだった物
- 棺に入れて欲しい物
などをお渡しするのもいいでしょう。
実際、香典を断られた際に、3千円程度の菓子折りを渡したことがあります。
お返しは要りませんの意味も込めて、「気持ちだけですが」と一言付け加えると、相手にも負担をかけずにすむでしょう。
最後に
ポイントをまとめます。
- 喪主から、香典を辞退しますという申し出があった場合
- 近しい親族の場合
- 学生・未成年など収入がない場合
など、香典を出さない。
- 仕事の途中で急遽駆けつけた場合
- 喪主から了承を得ている場合
- 香典以外のお供え等を持参した場合
なども、香典を出さないのもアリ。
- 喪主に「焼香だけさせてください」などと了承を得ている場合には、焼香だけで帰るのもアリ
- 焼香だけで帰る場合、通夜の前後や葬儀前(15〜30分前後)がいい
香典を包まない場合
- 供花を渡す
- 供物を渡す
- 弔電を送る
- お花代として渡す
のもアリ。
親戚(社長をしていた)の葬儀で受付をした際、社員が香典を包まず、受付だけされたことがあり、「ん?!」と違和感を持ったことがあります。
芳名帳に明記していただいている間に返礼品を用意して渡してしまったので、「あれ?香典なし?」と後から思ったものの、「香典なしなら返してください。」とは言えません。
できましたら、香典を包まない=返礼品も受け取らないとしていただけると、「は?!」と思われずに済みます。
香典を包まない場合、このような配慮はあった方がいいでしょう。