会社からの弔電はどこまで?供花や香典を含め範囲やマナーを解説
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社員のAさん、お父さんが亡くなられたみたいなの。
社長は「任せた」と言って出て行ったんだけど、これって、私何を任されたの?

弔電や供花、香典なんかのことを任されたんじゃないの?

え?
私、Aさんとあまり付き合いないんだけど、そんなことまでしなくちゃいけないの?

いやいや、社長が任せたっていうのは、会社としてよ!
あなた今、事務を任されてるんでしょ?
そんなのもあなたがしなくちゃ。

どうしよう・・・、わからないことだらけだわ。

 

会社から社員の家族が亡くなった場合、弔電を出すことがありますが、細かな規定がわからないと、わからないことも多いですよね。

私も先輩事務員がやってくれていた会社に勤めていた場合、何も知らずに過ごしていたんですが、新しく入った会社で事務員1人となった際、わからないことだらけでした。

 

そこで今回は、社員の家族が亡くなった場合について

  • 弔電などを出す範囲
  • 金額相場
  • 文例
  • その他やること

などを解説します。

会社の規定などもあると思いますが、一般的な例として参考にしてください。

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会社からの弔電はどこまで出す?範囲を説明

そもそも、弔電なんかを出さなきゃいけないのは、どこまでの親戚なの?
実はこれ、会社によっても違います。

正直、会社の規定を確認するのがもっとも正確な答えが出せるでしょう。

中には、社員本人以外は出さないという場合もありますし、忌引きの日数すら会社によって違い、忌引き休暇のない企業もあるくらいですからね。

ただ、一般的には、以下のような範囲で出すことが多いんです。
  • 1親等まで(社員の親・配偶者・子供・配偶者の親)
  • 2親等まで(社員の親・配偶者・子供・配偶者の親・孫・兄弟・祖父母・配偶者の祖父母)

 

2親等

 

1親等までという規定があるところは多いものの、2親等までとなると、さらに少なくなります。

忌引きの規定=(イコール)会社が関与する関係・・・と考えている企業が多く、忌引きが3日以上となる近しい親戚までを範囲とすることも多いです。

忌引き

(こちらの忌引き日数も、会社により異なりますので、確認ください。)

ただこれはあくまでも一般的な例で、あなたの会社に当てはまるかどうかはたしかじゃないので、総務関係部署で確認することをオススメします。

 

また、これ以外に「社員・契約社員・パート・アルバイト」などの雇用形態によっても異なり、社員以外は出さない企業も多いようです。

ただし、大きな企業の場合、惜しまず出すことが多く、
「ここまでケチられると先のない会社なのか?」
など、ブラック企業と考える人も多いようですよ。

 

ただ、若い社員は会社からこういうのを出してくれるというのを知らず、事後報告するということも・・・。

 

じゃあ、弔電だけじゃなく、供花や香典はどうなの?
これも、会社により異なるんです。

供花や香典を出す範囲は?

一般的には、

  • 本人と配偶者には、香典と供花
  • 両親までは香典
  • その他は弔電のみ

という線引きをしている会社も多くあります。

ただ、「とりあえず弔電だけ送っておけばいい」そう考える会社も多いです。

弔電は、もっとも手軽で金額的にも安くすみますからね。

 

ただ、このように、会社によっても違うということは、理解しておきましょう。

「前の会社では当たり前だった」
これが別な会社ではそれぞれ規定が異なり、通用しませんからね。

会社からの弔電・供花・香典!金額相場は?

弔電だけじゃなく、供花や香典なんかも出すのよね?

相場ってどれくらいなのかしら?

弔電・供花・香典、それぞれに分け金額相場を説明します。
  • 弔電相場・・・1,000円〜3,000円前後
  • 供花相場・・・20,000円〜30,000円
  • 香典相場・・・5,000円〜数10万円(関係や会社により異なる)

会社から弔電

供花の場合、宗派によっても形などが異なるため、社員や斎場に確認してから手配しましょう。

ただし、供花は一般的に2基で1セットです。

1基だけではおかしいので、そこを考え手配しましょう。

 

そして、もっとも難しいのが香典相場です。

これは、社員の父母や配偶者など、関係が近しいほど金額は高く、会社によっても異なります。

 

ただし、会社が包んだから個人的に参列しても、出さなくていいというわけではありません。

個人の場合、一般的な香典相場として、5,000円ほどを包むと失礼に当たらないでしょう。

中には、数人でまとめて香典を包むこともあります。

香典金額は偶数になるとよくないので、偶数にならない金額となるよう香典袋を分けて包んでもいいでしょう。

会社から弔電を送る場合!文例は?

じゃあ、弔電の文は、どういった感じがいいのかしら?

弔電は、文字数によっても金額が異なります。

一般的な文例を紹介しますね。

 

ご逝去の報に接し、謹んでお悔やみ申しあげますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。」

 

弔事の文書では、「追伸」「なお」「重ねて」等は忌言葉です。

それらの言葉を使わず、差し障りないお悔やみの言葉にとどめるといいでしょう。

社員の家族が亡くなったら会社がやるべきことは?

とりあえず、弔電・供花・香典の社員規定を確認して手配したらいいのね?
それ以外にもやることはあるわよ。
  • 弔電・供花の手配
  • 社内文書作成
  • 参列者の確認
  • 慶弔金手配
  • 慶弔休暇の確認

など。

まずは、不幸のあった社員に、以下の内容を確認しましょう。

確認すること

  • 亡くなられた方の名前
  • 亡くなられた日
  • 亡くなられた方の年齢
  • 社員との続柄
  • 通夜日時
  • 通夜場所
  • 告別式日時
  • 告別式場所
  • 喪主氏名
  • 喪主と亡くなられた方の続柄
  • 死因
  • 宗派

会社から受付に社員を手伝いとしておくる場合や、香典を持って式に参列する場合などもあります。

その際は、誰が出向くかなどを話し合って決める必要もあるでしょう。

仕事以外でこんなことまで・・・と思われるかもしれませんが、受付だけでも会社から手伝いが行くと、社員も鼻が高く助かることでしょう。

 

ただ、会社の規定も、年々変わるので、難しいところですよね。

受付をすることになった場合、こちらも参考にしてください。

 

最後に

会社によって規定が異なるので、基準が曖昧でしたが、一般的な例として解説しました。

では、上記で述べた内容をまとめます。

  • 会社の規定を総務関係部署で確認するのが、もっとも正確
  • 一般的には、2親等以内に弔電を出すことが多い
  • 供花や香典を出すのは、1親等以内ということが多い
  • 社員の親族のみ出し、それ以外の契約社員・アルバイト・パートには出さないことも
  • 本人と配偶者には香典と供花・両親までは香典・その他は弔電のみという会社も多い
  • 弔電相場は、1,000円〜3,000円前後
  • 供花相場は、20,000円〜30,000円
  • 香典相場は、5,000円〜数10万円までと会社の規定によって異なる
  • 社員の家族が亡くなったら、弔電や供花の手配・社内文書作成・参列者の確認・慶弔金手配・慶弔休暇の確認を行い、会社から手伝いに出向くことも

 

ちなみに、私の祖母が亡くなった際、私の会社からも主人の会社からも弔電のみありました。

会社の規定がわからない場合は、勤務経験の長い先輩社員に聞いてみてもいいでしょう。

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