ちゃんと教えてあげるわよ!
仏教の通夜や葬儀にしか参列したことがない人は多くいると思います。
なので始めて神道に参列したとき、戸惑うことも多いはず。
そこで今回は神道の葬儀について
- 挨拶
- 流れ
- 香典の書き方
- 費用
- 注意点
などについて紹介します。
ぜひ参考にしてくださいね。
神道の葬儀では挨拶にも注意が必要!
まさか、ご冥福をとか考えてる?
それはダメよ。
私もついついご冥福を・・など言ってしまいがち。
仏教では大丈夫な言葉も、神道となれば違ってきます。
仏教と神道では、
- 信仰の対象
- 死後の考え
- 宗教施設
- 聖職者
- 経典
- 参拝方法
などが違い、その中で使う言葉も違います!
違いについてはこちらをご覧ください。
使ってはいけない言葉
神道には使わない言葉がいくつかあります。
- 冥福
- 成仏
- 供養
- 往生
- あの世
など仏教用語は使いません。
神道は「御霊のご平安をお祈りいたします」と言葉をかけましょう。
なぜなら仏教・神道は死に関する考えが違うんです。
神道は故人が亡くなったあと、その家の守り神になるといわれています。
なので神道のお宅にはお仏壇ではなく、神棚がありますよね。
弔電での注意点を例文
基本的に民間の電報業者の文例を参考にするといいでしょう。
ただ、文例の中に「冥福」が多く使われているので、注意しましょう。
ご尊父様のご逝去を、心よりお悔やみ申しあげます。
在りし日のお姿を偲びつつ、心から哀悼の意を表します。
電報は、文字数や台紙によって金額が変わるので気をつけましょうね。
神道の葬儀!流れを解説
説明するわね。
神道の葬儀は神葬祭といわれます。
故人は亡くなったあと、その家の守り神になるといわれて、その儀式を神葬祭とよばれているんです。
- 通夜式(1日目)
- 遷霊祭
- 葬場祭(2日目)
- 火葬・埋葬祭
という流れをそれぞれ紹介します。
①通夜式(1日目)
神道はお坊さんではなく神職が行い、祭司(祝詞)を奏上して、参列者は玉串奉奠をします。
玉串奉奠のやり方
玉串とは榊という枝に紙垂や朝を結びつけたもの。
- 玉串を神職より両手で受け取って遺族に一例。
- 玉串を正面に立てるように持って時計回りに回転させましょう。
- 根元が祭壇側になるようにして置く。
- 2礼、しのび手2拍、一礼して数歩下がってから遺族に一礼して戻ります。
②遷霊祭(せんれいさい)
通夜式が終わった後に死者の御霊を肉体から霊璽(れいじ)に移すために行います。
霊璽とは仏教で例えるなら位牌に当たるもの。
遷霊祭は他にも、御霊移し(みたまうつし)と呼ばれることもあります。
③葬場祭(2日目)
仏教における葬儀や告別式に相当するもの。
弔辞、弔電の披露や祭詞奏上、玉串奉奠、手水の儀などが行われ故人に別れを告げる最後の場です。
④火葬・埋葬祭
火葬や埋葬する前に斎主の祭詞奏上があり、玉串奉奠も行います。
私は、神道で慣れていたので仏教の葬儀に始めて参列したときに、大きく違うと感じとところは玉串奉奠(たまぐしほうてん)。
仏教でいえばご焼香、キリスト教でいえば献花にあたります。
でも、めったにすることがないと思うので、1度経験したら忘れないでしょうね。
神道と仏教では、初盆に対する考えも異なりますので、こちらも合わせてご覧ください。
神道の葬儀!香典の書き方や費用相場は?
香典の仏教とは違って御仏前とは明記しません。
御仏前は仏教で「亡くなった人の仏の前に供える」という意味があるので、神道では使えません。
神道の場合は
- 御霊前
- 御玉串料
と表書きをします。
また、袋は蓮の花は仏教専用、百合の花はキリスト教専用なので気をつけましょう。
葬儀費用は?
神式と仏式の葬儀でかかる費用は、ほとんどかわりません。
一般的な仏式葬儀の相場が、200万円ほど(総額)なので、神式でも同じくらいというわけです。
神道は戒名をつけることがないから、仏式のほうが安いと考える人もいますが、神式は玉串料として謝礼を渡したりするので絶対に安いとはいえないでしょう。
うちの親戚の神主によれば、神道に変える家は近年微増しているそうです。葬儀費用が安く済むから。あるお寺の檀家が住職と対立し、こぞって神道に宗派を変えるケースなんかもあるそうで。
— コマ (@komakomappp) April 7, 2019
宗派を変えるまで神道は安いんですね。
姉旦那の親族の葬儀で200万ふっかけられたが費用を削りに削って最終的には40万ちょいにしたと言っていた。
ウチの父方は神道で親父の葬式の時は15〜20万(20万も出して無かったと記憶している)だったぜ?— わんわん@煙管愛用者 (@wanwan177) March 14, 2016
戒名と霊璽でも大きく金額は違います。
その他!神道はここに注意
神道は数珠がいりません。
仏教で数珠は必需品で、小さな子でも数珠を持っていますよね。
神道の葬儀で数珠を持ってきている人をみますが、必要ありません。
私はその逆で、数珠を持っていませんでした。
神道で育ってきたので、大人になってはじめて仏教の通夜に参列したとき、それはそれは恥ずかしい思いをしました。
また、服装は一般的な喪服で問題ありません。
服装の注意点は、仏教の葬儀を一緒でストッキングはバッグ、靴など黒い服装で統一して派手なものは身につけないようにしましょう。
喪服関連については、こちらをご覧ください。
まとめ
神道の葬儀についてまとめました。
- 挨拶には、冥福・成仏・供養・往生・あの世など仏教用語は使いません。
- 神道は「御霊のご平安をお祈りいたします」と言葉をかけましょう。
- 1日目通夜式・遷霊祭、二日目葬場祭・火葬祭が行われます。
- 香典は御霊前・御玉串料と記載して、封筒の柄は蓮の花や百合の花が描いてないものにしましょう。
- 金額は仏教に比べたら安価。
- 数珠はいりません。
聞き慣れない言葉ばかりで、難しいと感じる人もいるかもしれません。
でも霊璽は位牌、玉串はご焼香など結びつけるとわかりやすいですね。
私も仏教の葬儀に参列するときは間違えたらどうしよう!と思って緊張したんですが、そう思うようになって緊張しなくなりましたよ。