これって、やらなきゃいけないことなのかしら?
任せて!
意味や必要性なんかを、説明するわ。
寝ずの番を頼まれ、急なことに戸惑われる方も多いでしょう。
今回は、そんな方の助けとなるよう、寝ずの番について
- 意味
- 必要性
- やる人
- 睡眠
- やること
- 服装
など、気になることを分かりやすく説明しますね。
寝ずの番とは?意味を説明
やることなどを含め、意味を説明します。
寝ずの番とは、その名の通り通夜が終わった後、翌日の葬儀まで線香の火をたやさぬよう寝ずに番をすることで、「夜伽(よとぎ)」といわれることも。
この寝ずの番には、
- 本当に亡くなっているのか確認
- 魔除け
- 虫や野犬などが遺体に寄り付かないよう
- 臭いを紛らわせる
- 線香の香りが故人の食事
- 線香の煙で天へ上るため
- 故人が迷わぬ光となるよう
などの意味があります。
寝ずの番は絶対必要?
現在は医師が正確な死亡診断を行いますし、冷暖房のきいた室内なため、虫や野犬などの問題もありません。
また、12時間ほどもつ線香やロウソク・電気式ロウソクなどもあり、昔のように寝ずの番が絶対必要というわけではないんです。
そして、最近では葬儀場において午後9時以降は火気厳禁で、宿泊自体ができない場合もあります。
私も何度かやったことありますが、される方は多いんです。
今日、祖父をお見送りしてきました。
亡くなってからずっと寝ずの番をしていたんだけど、祖父の顔がお昼寝をしているみたいに穏やかで。
正直まだ自分を責めてる部分もあるし気持ちの整理はついていない。
だけど、祖父があんなにいい顔で眠ってるならと思うようにはなれました。— 雪華 (@snow_mai2224) December 15, 2019
ただ火の番をするのではなく、最期のお別れ時間を持つこともできますもんね。
最愛のおばあちゃんとのお別れしてきた(´ω`)2日間寝ずの番しながらゆっくりお別れできたから良かったと思ってる。尊敬するおばあちゃんを見習いながら生きようと改めて思った。
— よぴこ (@yoshicrea445) December 24, 2015
気持ちの整理にもなるようです。
寝ずの番は誰がやる?
でも、寝ずの番は誰がやるものなのかしら?
ただ、一般的には遺族や故人に近い親戚として、故人の
- 配偶者
- 子供
- 孫
- 兄弟・姉妹
- 子供の配偶者
などが多いでしょう。
中には遠方から来ていて葬儀場に宿泊する代わりに、寝ずの番をする親戚もいます。
寝ずの番では寝ちゃダメ?
2日連続で徹夜なんて、できそうにないんだけど・・・。
電気ロウソクや、長時間火の消えない線香やロウソクが主流となり、寝ずの番といっても、必ず誰かが起きている必要はありません。
こちらも、一応火の確認をしたら、寝られるようですよ。
線香を絶やさない寝ずの番と言いつつ、今は20時間持つロウソクと12時間持つ巻き線香で火の番と言うよりかは故人との最後のお別れの夜って意味合いが強いなぁ。
おはようございます。まだ眠れそうなので火の確認後また横になります。
— ぱっくん/Club[K:G] (@Packn_JP) August 25, 2014
交代で寝るというのもいいでしょう。
この土日でおじいちゃんと最後のお別れをしています。
今日は寝ずの番なんだけど、私は最初に寝て今起きました。
そしたら私以外他の人が寝始めたんだけど、さっきまでみんなでお喋りしてたのに急に白状すぎん?笑
さすが私の親戚たち自由すぎる。— NATSUMI / おこめ (@okomechaaan0608) March 2, 2019
寝ずの番!やることは?
でも、やってほしいと頼まれた以上、やることもしっかり知っておきたいかも。
やることとしては、線香やロウソクの火をたやさないよう気をつけることですが、以下のような注意点があります。
- ロウソクから線香に火をつける
- 線香は1本
- 火を移し変えたら、手であおいで消火、もしくは専用仏具で
ロウソクから線香に火をつける
ロウソクに火をつける際は、マッチやライターを使いますが、線香に火をつける際は、ロウソクの火をもらいましょう。
線香は1本
たくさん線香を焚いていたら、火も長く持ちそうな気がしますが、何本も線香があると故人が迷うとされています。
そのため、線香は1本だけにしましょう。
火を移し変えたら、手であおいで消火、もしくは専用仏具で
ロウソクや線香の火を、息を吹きかけて消すのはNGです。
必ず手をあおいで風をおこして消すか、専用仏具をかぶせるようにして消火しましょう。
火を絶やしてしまった場合
基本的には、つけ直せばいいだけです。
火を絶やしてしまったら成仏できない・・・、などというのは迷信なので、気にしなくてもいいでしょう。
電気ロウソクがあるくらいですからね。
寝ずの番!服装は?
寝る時のことを考え、楽な服装でいいでしょう。
ただ、派手な色は控え、人前にも出られるような部屋着がオススメです。
というのも、私が寝ずの番をした際、寝る準備を整えた深夜に、「遠方から今着いた」という親戚が顔だけ出しに来たことも。
その時、パジャマでなくカットソーにカーデガン、下はスウェットパンツを履いていてよかったと感じました。
ちなみに喪主である父はジャージの上下でしたよ。
ただ、子供達は風邪をひかぬよう、しっかりお腹も隠れるパジャマでした。
葬儀場に宿泊する際、こちらも参考にしてください。
最後に
ポイントをまとめますね。
- 葬儀まで線香の火をたやさぬよう、寝ずに番をすること
- 昔のように、寝ずの番が絶対必要というわけではない
- 午後9時以降は火気厳禁で、宿泊自体ができない葬儀場もある
- 決まりはないが、遺族や故人に近い親戚が寝ずの番を行うことが多い
- 寝てもいい
- ロウソクから線香に火をつける
- 線香は1本
- 火を移し変えたら、手であおいで消火、もしくは専用仏具で
- 楽な服装でいい
ちなみに私は、祖母の時に寝ずの番をしたことがあります。
ただ、泊まれるなら数人でということになり、うちの子供や親、親戚など5人ほどで寝ずの番をしました。
やはり、最後まで祖母を一人にすることなく一緒に過ごせ、寝ずの番をしてよかったと思っています。
意味は色々あれど、気持ちの面でも寝ずの番はしてよかったですよ。