寝ずの番とは?意味や必要性・やることを徹底解説!
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祖父が亡くなって、うちの両親も高齢だし、寝ずの番をしてもらいたいと頼まれたんだけど・・・。
これって、やらなきゃいけないことなのかしら?
疑問や不満がありそうね?
任せて!
意味や必要性なんかを、説明するわ。

 

寝ずの番を頼まれ、急なことに戸惑われる方も多いでしょう。

今回は、そんな方の助けとなるよう、寝ずの番について

  • 意味
  • 必要性
  • やる人
  • 睡眠
  • やること
  • 服装

など、気になることを分かりやすく説明しますね。

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寝ずの番とは?意味を説明

そもそも、寝ずの番とは何なのか?
やることなどを含め、意味を説明します。

寝ずの番とは、その名の通り通夜が終わった後、翌日の葬儀まで線香の火をたやさぬよう寝ずに番をすることで、「夜伽(よとぎ)」といわれることも。

寝ずの番

この寝ずの番には、

  • 本当に亡くなっているのか確認
  • 魔除け
  • 虫や野犬などが遺体に寄り付かないよう
  • 臭いを紛らわせる
  • 線香の香りが故人の食事
  • 線香の煙で天へ上るため
  • 故人が迷わぬ光となるよう

などの意味があります。

寝ずの番は絶対必要?

意味を見ると、前半の問題は現代では関係ないんじゃない?
実はそうなんです。

現在は医師が正確な死亡診断を行いますし、冷暖房のきいた室内なため、虫や野犬などの問題もありません。

また、12時間ほどもつ線香やロウソク・電気式ロウソクなどもあり、昔のように寝ずの番が絶対必要というわけではないんです。

こちらがその12時間もつ線香よ。

 

そして、最近では葬儀場において午後9時以降は火気厳禁で、宿泊自体ができない場合もあります。

でも、禁止されている葬儀場以外では、今も行うものなのかしら?
そうですね。
私も何度かやったことありますが、される方は多いんです。


ただ火の番をするのではなく、最期のお別れ時間を持つこともできますもんね。

気持ちの整理にもなるようです。

寝ずの番は誰がやる?

たしかに、故人を一人にするのもかわいそうだし、最期のお別れと考えたら・・・やってあげたいわ。
でも、寝ずの番は誰がやるものなのかしら?
絶対誰がやるべきという決まりはありません。

ただ、一般的には遺族や故人に近い親戚として、故人の

  • 配偶者
  • 子供
  • 兄弟・姉妹
  • 子供の配偶者

などが多いでしょう。

中には遠方から来ていて葬儀場に宿泊する代わりに、寝ずの番をする親戚もいます。

 

寝ずの番では寝ちゃダメ?

でも、亡くなってから通夜までも、寝ずの番をすることもあるんでしょ?
2日連続で徹夜なんて、できそうにないんだけど・・・。
先ほども少しふれましたが・・・

電気ロウソクや、長時間火の消えない線香やロウソクが主流となり、寝ずの番といっても、必ず誰かが起きている必要はありません。

 

こちらも、一応火の確認をしたら、寝られるようですよ。

交代で寝るというのもいいでしょう。

 

寝ずの番!やることは?

寝られるならちょっと安心だわ。
でも、やってほしいと頼まれた以上、やることもしっかり知っておきたいかも。
基本的なことをお伝えするわね。

やることとしては、線香やロウソクの火をたやさないよう気をつけることですが、以下のような注意点があります。

  • ロウソクから線香に火をつける
  • 線香は1本
  • 火を移し変えたら、手であおいで消火、もしくは専用仏具で

ロウソクから線香に火をつける

火をつける

ロウソクに火をつける際は、マッチやライターを使いますが、線香に火をつける際は、ロウソクの火をもらいましょう。

線香は1本

寝ずの番

たくさん線香を焚いていたら、火も長く持ちそうな気がしますが、何本も線香があると故人が迷うとされています。

そのため、線香は1本だけにしましょう。

火を移し変えたら、手であおいで消火、もしくは専用仏具で

ロウソクの火を消す

ロウソクや線香の火を、息を吹きかけて消すのはNGです。

必ず手をあおいで風をおこして消すか、専用仏具をかぶせるようにして消火しましょう。

熟睡しちゃって火を絶やしてしまったらどうしよう。
そんな時も慌てずに!
火を絶やしてしまった場合

基本的には、つけ直せばいいだけです。

火を絶やしてしまったら成仏できない・・・、などというのは迷信なので、気にしなくてもいいでしょう。

電気ロウソクがあるくらいですからね。

寝ずの番!服装は?

喪服は翌日も着用することを考えたらシワにできないし、どんな服装がいいのかしら?
決まりはありません。

寝る時のことを考え、楽な服装でいいでしょう。

ただ、派手な色は控え、人前にも出られるような部屋着がオススメです。

 

というのも、私が寝ずの番をした際、寝る準備を整えた深夜に、「遠方から今着いた」という親戚が顔だけ出しに来たことも。

その時、パジャマでなくカットソーにカーデガン、下はスウェットパンツを履いていてよかったと感じました。

ちなみに喪主である父はジャージの上下でしたよ。

ただ、子供達は風邪をひかぬよう、しっかりお腹も隠れるパジャマでした。

 

 

最後に

ポイントをまとめますね。

  • 葬儀まで線香の火をたやさぬよう、寝ずに番をすること
  • 昔のように、寝ずの番が絶対必要というわけではない
  • 午後9時以降は火気厳禁で、宿泊自体ができない葬儀場もある
  • 決まりはないが、遺族や故人に近い親戚が寝ずの番を行うことが多い
  • 寝てもいい
  • ロウソクから線香に火をつける
  • 線香は1本
  • 火を移し変えたら、手であおいで消火、もしくは専用仏具で
  • 楽な服装でいい

 

ちなみに私は、祖母の時に寝ずの番をしたことがあります。

ただ、泊まれるなら数人でということになり、うちの子供や親、親戚など5人ほどで寝ずの番をしました。

やはり、最後まで祖母を一人にすることなく一緒に過ごせ、寝ずの番をしてよかったと思っています。

意味は色々あれど、気持ちの面でも寝ずの番はしてよかったですよ。

 

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