携帯にはメールや着信、画像や動画など、たくさんの思い出が詰まっています。
できることなら、そのまま携帯を生かしておきたい。
そう思ってしまうのは遺族の思いですが、そのままにしておくとかかってしまう毎月の料金。
そのため、携帯を解約しなくてはと思ってはいるものの、どうしたらいいのかって悩んでらっしゃる方多いのではないでしょうか?
今回は、そんな故人の携帯について
- 解約のタイミング
- 解約できる人
- 解約方法
- 料金支払い
- 注意点
などを一つひとつわかりやすく説明します。
参考にされてください。
故人の携帯を解約するタイミングは?
その理由や、タイミングを説明しますね。
答えから言うと、その月の末日までに解約するのがタイミングとしてはいいでしょう。
携帯の締め日(利用期間の最終日)は、基本的に月末です。
1日〜その月の末日までが使用期間であり、支払日(引き落とし日)はそれぞれ異なりますが、末日を1日でも過ぎてしまうと、翌月支払い金額が発生してしまいます。
そのため、故人の携帯解約をお考えの場合、末日までにというのがタイミングとしてはいいでしょう。
故人の携帯を解約できる人は?
父に行かせるよりも、娘の私が行ったほうが早いと思うんだけど。
- softbank→法定相続人
- au→契約者の家族・親権者・未成年後見人・成年後見人・施設関係者
- docomo→特別な指定なし
- ymobile→法定相続人
softbankとymobileは、基本的には法定相続人のみが解約できますが、故人の遺産を引き継ぐ人が対象です。
故人の携帯を解約する方法は?
解約に必要な物
まず、持っていくものは・・・
- 携帯本体
- 死亡が確認できる書類
- 解約者の本人確認できる物
は、どの携帯会社でも必要ですが、auはこれに加え、解約者の認め印が必要です。
- 葬儀の案内状・会葬礼状
- 香典返し
- 斎場使用料の領収書
- 死亡診断書
- 戸籍謄本・戸籍抄本・除籍謄本・除籍抄本
- 住民票(除票)
- 新聞のお悔やみ欄
- 死亡届
- 火葬(埋葬)許可書
など、亡くなったということが確認できるものを一つ持っていく必要があります。
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- パスポート
- 健康保険証
などが必要ですが、戸籍謄本や住民票などで確認できる場合は、それでも大丈夫です。
ただし、上記の証明書はコピー不可の場合が多いので注意しましょう。
解約方法
コロナ禍で、携帯ショップで手続きを行うには予約が必要な場合が多いです。
まずは、各携帯会社のショップに時間帯予約をしてから行きましょう。
そして、解約の手順として
- 故人の携帯を解約したいと申し出る
- 死亡確認書類、解約社本人確認書類を提出
- 解約届の記入、提出
となりますが、ショップで解約するのが遠方などで困難な場合、各携帯会社とも郵送での解約相談に応じてもらえます。
故人の携帯を解約するのにかかる費用は?
基本的に、契約者死亡での解約の場合、解約手数料はかかりません。
ただし、機種代が残っていたり、その月の基本料金・使用料金はかかるため、契約口座から引き落としとなります。
また残りの機種代については、一括引き落とし、もしくは予定通りの分割支払いが選択できますが、docomoについては一括支払いが基本で他の携帯会社も基本的には一括支払いを勧められるでしょう。
(※機種残高支払いは現金でなく、契約口座からの引き落としが基本。)
その他細かな部分は、各種携帯会社のカスタマーセンターに電話して問い合わせることが可能です。
故人の携帯を解約する際の注意点
いくつか注意点があるわ。
基本的には、携帯のデータは、その機種を充電できればまた見ることができます。
ですが、よくあるのが、普段使っていない携帯は充電器を亡くしてしまいがち。
また、使っていない間に故障なんてことも。
そのため、パソコンや別機種などにバックアップをとっておくことをオススメします。
失われたデータの復元は、非常に困難です。
解約前に、今一度確認しておくことをオススメします。
また、故人の携帯を引き継いで使用するということも契約変更で可能ですが、その場合も初期化されてしまう可能性もあるため、バックアップをとっておきましょう。
最後に
ポイントをまとめます。
- その月の末日までに解約しないと、翌月料金がかかってしまう
- 解約できる人は、携帯会社によって異なる
- 解約には、携帯本体、死亡が確認できる書類、解約者の本人確認できる物などが必要
- 基本的には携帯ショップでの解約になるが、電話相談し郵送対応も可能
- 契約者死亡の場合、解約手数料はかからない
- 携帯機種代金残高は、引き落としになる
- データのバックアップをとっておく
葬儀後すぐの方が、解約な必要な書類も手元に揃っていると思いますので、悲しいですが、経験者として早めの解約をオススメします。
というのも、携帯をよくよく見るたびに、
「電話をかけたら出るんじゃないか?」
「また電話で声が聞きたい。」
などという故人への想いもつのってしまい、解約に躊躇する気持ちも出てしまうんです。
踏ん切りがつくまでの時間は、料金にも加算されてしまいますしね。
ただ、バックアップはきちんととって、手元に思い出の品として残しておくことをオススメします。