葬式でお斎や精進落としを出さないのはあり?体験談とともに
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独り者の姉が亡くなったんやけど、お金のない子やったから、とりあえず葬式代だけはなんとかなりそうばい。
でも、食事まで出す金はないったい。
出さんでも良かよね?
お斎や精進落としってことですね?
私、出さなかった葬式に何度か参列したことがありますよ。
なら、出さんで良かとやね。
いやいや待ってください。
出さないということは、色々良し悪しありましたよ。
え?
その分、金がかからんで良かろうもん。
それはそうなんですが、出さないことで気まずくなることもありますしね。
ちょっと私の経験談から、お話しします。

 

今回は、葬式で出される食事、お斎や精進落としについて

  • 必要性
  • 出さない場合のメリット
  • 出さない場合のデメリット
  • 出さないという選択肢が可能な場合

などを、体験談とともにお話ししますね。

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そもそも葬式のお斎や精進料理はいる?何のため?

別に葬式で食事なんて、いらんかろ〜もん。
ん〜・・・、これは必要性を意味から考えた方がよさそうですね。

お斎や精進落としは、葬儀の一区切りとしての意味もありますが、会葬者や僧侶を労うために振舞われる食事です。

本来精進落としは、精進明け=四十九日が済んだ後に出されるものでしたが、通夜後や告別式の後(火葬の待ち時間や、初七日の前など)に出されるのが最近では一般的です(法事後に出す食事も同じ意味)。

必ずいるという決まりはないものの、待合室やロビー等で、早くから来ていたり遅くまで残ってくれる親族や会葬者を不自由な思いをさせず、ゆっくり故人の思い出話でも語り合ってもらいつつ労う時間をとるためでもあります。

食事をとりながら、お姉さんはこんな人だったよね。
このレンコンが好きで、よく食べてたよね、なんて話すのも、故人を偲ぶ大事な時間になるんではないでしょうか。

 

葬式でお斎や精進落としを出さないメリットは?

でも、出さんとその分、金はうかせることができるっちゃろ?
それはそうですね。
  • お金がうく
  • 会葬者の葬儀場滞在時間を短くできる
  • 準備がいらない

お斎や精進落としは、安くても一人に3,000円前後はかかるので、出さなければ、その分うきます。

また、食事の時間をとる必要がないので、会葬者が斎場に滞在する時間も必然的に短くなるでしょう。

そして、誰が来るのか、何人来るのかの確認や注文等が必要なくなるので、その分準備に追われる必要がなくなります。

その他では・・・

  • 苦手な会葬者と顔をあわせる時間が減る
  • コロナ禍 での感染リスクを減らす
  • 食事場所(会場等)を借りなくて済む

などのメリットも。

 

葬式でお斎や精進落としを出さないデメリットは?

なら、出さんでも良かろうもん。
出さないデメリットもあるんですよ。
  • 不評
  • 故人を偲ぶ時間がない
  • 遅くなれば食事に困る
  • お腹が空く

なんといっても一番のデメリットは、会葬者に不評ということ。

「食事も出さないなんてケチってる。」

なんて言われることも・・・。

また、ゆっくり話しながら偲ぶ時間もなかったという声も多く聞きます。

ただ、困るのは空腹。

出なければ、お腹は空くため、結局は食べて帰らないといけなくなるんですよね。

 

実際困ったのは、帰り道で食べようと思ってたものの、食事できるところがどこもなく、家に帰り着いた頃には遅い時間で、店が閉まっていたということ。

子供達は車中「お腹すいた」とうるさいし、こういうことなら、途中コンビニでおにぎりでも買っておくんだったと思ったほどでした。

また、こんな思いをしたのは私だけでなく、他の会葬者も同様だったんです・・・。

ならば食事さえ出ていたら・・・、と思ってしまうのも事実・・・。

わざわざ来ていただいているのに、労いもせずというのは失礼ととられることもありますからね。

こんな場合は葬式でお斎や精進落としを出さない

ん・・・迷うわ。
ですよね。
ただ、こんな場合は出さなくていいというのもあるので、説明しますね。
  • 斎場から断られる場合
  • 手配が間に合わない

最近では、コロナ禍で食事等は控えてくださいと葬儀社から断られる場合もあります。

食事可能な斎場でも、向かい合ず席をずらして、無言で・・・という条件を出される場合も多いです。

また、まれではありますが、斎場提携のところから食事の手配が間に合わないと断られる場合も。

そんな時は、わざわざ注文せずとも買ってきたオードブルを出すということも可能ですが、コロナ禍では皆で箸をつつき合う食事自体がNGです。

文句言われても、コロナ禍やからって言って出さんのはありやね。
これなら、文句言われんかろうもん。

最後に

ポイントをまとめます。

  • お斎や精進落としには、一区切りという意味もあるが、会葬者や僧侶を労うためというのもある

お斎や精進落としを出さないメリットは

  • お金がうく
  • 会葬者の葬儀場滞在時間を短くできる
  • 準備がいらない
  • 苦手な会葬者と顔をあわせる時間が減る
  • コロナ禍 での感染リスクを減らす
  • 食事場所(会場等)を借りなくて済む

お斎や精進落としを出さないデメリットは

  • 不評
  • 故人を偲ぶ時間がない
  • 遅くなれば食事に困る
  • お腹が空く

などがあるものの、コロナ禍では斎場から断られることもある。

 

 

喪主に近い関係で、喪主が出さないという選択をしたことがありました。

その際は、ただ単に「お金もかかるし面倒臭い。」と喪主が言ったからなんですが・・・

結局、私が皆が食べる食事を買ってきて、喪主ではなく私の負担が大きかったということもあります。

食事は、出さなくてもお腹は空きますからね。

「遺族分だけでも」という選択肢もあるでしょう。

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