これって、家族葬みたいに、友人だけで行う葬儀ですよって意味なのかしら?
友人葬は、そういう葬儀ではないわよ!
友人葬とはなんなんなのか、知らない人は結構多く、文字通り「友人達が行う葬儀」と理解してらっしゃる方が非常に多いんです。
そのため、細かなマナーがわからないという人が多々いらっしゃいます。
そこで今回は、友人葬について
- どんなもの?
- 参列の範囲
- 香典
- その他マナー
- 流れ
など、気になるあれこれをわかりやすく解説したいと思いますので、参考にしていただければ幸いです。
友人葬とは?
ズバリ、創価学会が執り行う葬儀のことを、友人葬といいます。
漢字を見て、家族葬のように友人達が執り行う葬儀と誤解されがちですが、そうではないんです。
じゃあ、創価学会が行う葬儀だと、内容も違ったりするなのかしら?
基本的には、創価学会が行う葬儀というだけで一般葬とは変わりませんが、ただ違うところとして、
- 僧侶は呼ばない
- 戒名がない
- 祭壇が異なる
という点があります。
通常僧侶を呼び、お経をあげてもらうことになりますが、友人葬では創価学会会員の友人代表(儀典長)が導師を務めるのです。
そして戒名はなく、「しきみ祭壇」や「白い生花祭壇」といった祭壇が友人葬では一般的となります。
友人葬に参列は可能?
友人葬では、生前故人と付き合いのあった方など、どなたでも参列は可能で、創価学会会員でなくてももちろん参列可能です。
家族葬と同じようにとられてしまうため、参列にも「友人まで?」「友人だけ?」と戸惑いが生じてしまいがちですが、参列を断られたり、参列の範囲を指定したりということは通常ありません。
友人葬の香典は?
でも、香典の表書きをどう書いていいのか悩むわ。
基本的には、友人葬の場合香典は必要ありません。
それは、故人の冥福を祈る真心こそが大事だという考えがあるためです。
ただし、絶対に香典を受け取らないかどうかは、それぞれ遺族の考えで異なるため、香典辞退という指示がない限り用意したほうがいいでしょう。
そのため、もし用意するのであれば、黒白もしくは双銀で結び切りで
- 「御霊前」
- 「御香典」
- 「御香料」
と書けば失礼にあたりません。
友人葬のマナー
マナーが知りたいわ。
- お念珠・・・持参したほうがいい
- 服装・・・喪服が基本
- 焼香・・・回数は3回
- 供花・・・白い生花
お念珠
創価学会会員でない場合、元々持っているお念珠を持参してかまいません。
一般葬と同様に読経はあるので(僧侶ではなく、儀典長)一人一つのお念珠が基本です。
服装
創価学会だからこうという服装はなく、基本的には一般葬と同じように喪服がいいでしょう。
喪服を持たない子供の場合、制服や黒やグレー、紺色を基本とした落ち着いた色味の服でかまいません。
焼香
読経・唱題の間に焼香を行います。
焼香は、導師・副導師→親族→参列者の順で行われ、
- 遺族へ一礼
- お香をつまみ、額まで持ち上げ焼香
- これを3回行う
- 遺族へ一礼
- 席に戻る
という流れです。
供花
創価学会で用いられる供花は、白い生花となります。
ただし、創価学会会員でない方が贈られる場合には、念のため事前に(喪主・また配属)確認をとってからにするといいでしょう。
友人葬の流れ
- 開式の辞
- 読経・唱題
- 焼香
- 御祈念文・題目三唱
- 弔慰文、弔電紹介
- 導師挨拶
- 謝辞(喪主または親族代表)
- 題目三唱
- 閉式の辞
- お別れと出棺
といった流れになりますが、地域によっても順番は異なります。
最後に
ポイントをまとめますね。
- 友人葬とは、創価学会が執り行う葬儀のこと
- 友人葬は、友人が行う葬儀・家族葬のようなものではない
- 一般葬と違うのは、僧侶は呼ばない・戒名がない・祭壇が異なるという点
- 創価学会会員の友人代表(儀典長)が導師を務める
- 友人葬に参列制限はない
- 友人葬では香典を必要としないのが一般的だが、遺族の考えによっても異なる
- お念珠・・・持参したほうがいい
- 服装・・・喪服が基本
- 焼香・・・回数は3回
- 供花・・・白い生花
友人葬という名前から、勘違いすることが多いですが、基本的には一般そうと変わらないと思っていただいてもいいでしょう。