仮通夜とは?本通夜との違いや服装についても解説
◆おすすめ葬儀まとめ記事◆
叔父が亡くなり、今日は仮通夜と聞いたのですが、出席した方がいいのでしょうか?
また、仮通夜と本通夜はなにが違うのでしょう。
仮通夜がどのようなものかわからないと、どうすればいいか悩むもの。
それでは、仮通夜について紹介し、本通夜との違いも説明することで、どうすればよいかわかると思うので参考にしてね。

 

お通夜については知っていても、「仮通夜」に関しては知らない方も多いと思います。
「実際どういうものなの?」
「自分の立場でも出席すべきなのか?」
など、疑問になるのではないでしょうか?

そこで今回は、仮通夜に関して、

  • その内容
  • お通夜(本通夜)との違い
  • 仮通夜が行なわれる例
  • 服装やマナー
  • 香典

を紹介しますので、参考にしてくださいね。

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仮通夜とは?本通夜とはなにが違うの?

仮通夜とはどういったものなのでしょうか?
説明すると・・・

仮通夜とは、故人が亡くなった夜に親族のみで行われる通夜のことです。

仮通夜

仮通夜の読み方は、「かりつや」。

親族や近親者のみ で、遺体を一夜見守り、一緒に夜を明かします。
これには、故人のご遺体に邪霊が寄りつかないよう、親族や近親者で遺体を見守るという意味がありますよ。

また、親族や近親者のみで故人を偲び、ゆっくり過ごす時間ともなります。
特別な儀式などはなく、身内だけで故人の冥福を祈り、故人の懐かしい話などをしながらゆっくりと静かに一晩過ごすのが一般的です。

今後、お通夜や葬儀が行なわれると慌ただしくなっていくもの。
そういう意味で、故人と私的な時間を過ごせる仮通夜は大切な時ともいえます。

こちらの記事も参考にしてくださいね。
通夜前日の過ごし方!やっておきたいあれこれ

 

なるほど、そうなんですね。
それでは、本通夜とはなにが違うのでしょうか?
それでは、本通夜について説明し、2つの違いをみてみましょう。

本通夜と仮通夜の違い

本通夜は、故人が亡くなった翌晩に行われ、友人や知人、職場関係者などの参列者を迎えて行なわれます。

ちなみに、「本通夜」は、お通夜の正式な呼び方です。

流れでみると、以下のようになりますよ。

  1. ご臨終
  2. 仮通夜(当日の晩)
  3. 本通夜(翌日の晩)
  4. 葬儀・告別式・火葬(翌々日)

本通夜の場合、宗教的な儀式を行ないますが、仮通夜は、基本的に「故人と静かに過ごす」ことに重点が置かれます。

仮通夜

 

本通夜と仮通夜の違い
  • 本通夜・・・故人が亡くなった翌晩に行われ、友人・知人・職場関係者などを迎えて行なわれる
  • 仮通夜・・・故人が亡くなった当日の晩に親族のみで行われる

 

仮通夜はかならず行なわれるものなのでしょうか?
その点に関して説明すると・・・

 

仮通夜をかならず行なう必要はありません。

仮通夜が行なわれる例

仮通夜が行なわれる例として、以下3つがあります。

  • 故人が遅くに亡くなり、本通夜の準備が間にあわない
  • 喪主が遠方にいる
  • 葬儀の日が友引などで火葬場が休み

それでは、それぞれに関して説明しますね。

故人が遅くに亡くなり、本通夜の準備が間にあわない場合

この場合、本通夜が1日遅れになってしまいます。
そのため、故人と静かな時間を過ごしたいとの希望があれば、本通夜の前に仮通夜をする場合が多いです。

喪主が遠方に住んでおり、すぐに本通夜を行えない場合

この場合、近くにいる親族などが仮通夜を行い、翌日喪主が揃ってから本通夜を行ないます。

葬儀の日が友引などで火葬場が休み

この場合、葬儀を1日ずらすことになり、葬儀の前日を本通夜とすると、前々日は仮通夜を行うことが多いです。

 

以上のように、仮通夜は、日程調整したい時などに行なわれのが多いですよ。

 

仮通夜に参列する範囲は?

仮通夜は基本的に親族のみで行なわれるようですが、どの範囲まで参列すべきでしょうか?

その点に関して説明すると・・・

参列するのは、家族や親族、本当に親しかった人など、限られた人のみとなります。

仮通夜は、あくまで親族が故人と静かに過ごす大切な時間。
そのため、友人・知人などは、本通夜または葬儀に参列するのが一般的です。

ただまれに、遺族側から仮通夜に招かれることも。
その場合は、気持ちを汲んで参加するのが望ましいでしょう。

しかし、その場合もご遺族の気持ちを考慮し、お悔やみの言葉を述べるだけにして短時間で退席するようにしてください。

招かれていないのであれば、参加はしないのがマナーです。

 

私のように叔父(父の兄)が亡くなった場合は、どうするべきでしょうか?
親族でも、生前の間柄などもあり一概にはいえないので・・・
皆さんどうしているのか、口コミを紹介するので参考にしてね。


このように、可愛がってもらうほど親密な関係であるのなら、迷わずに参加すると思われます。

こちらの方も可愛がってもらうほどの間柄だったようですが、葬儀には参列出来ないようです。

口コミをチェックしたところ・・・
叔父さんの場合、仮通夜に行く方は多いようでしたが、生前の間柄やご自分の状況にもよると思います。
もし悩む場合は、ご両親や親族に相談してから判断する方が無難でしょう。

そう親しかったわけでもないし・・・
両親に相談して決めようと思います。

仮通夜の内容は?

仮通夜は、「家族や親族など近しい人だけで静かに故人と過ごす時間」だと説明しましたが、ご家族によって仮通夜の内容はいろいろです。

それでは、具体的にどんな内容のことが行なわれるのか、以下3つの例を挙げて紹介しますね。

  • 故人と静かに過ごすことを重視、 僧侶は呼ばない
  • 近親者のみ で行い、僧侶に枕経を依頼する
  • 焼香を行い、 お経をあげてもらう

それぞれ詳しく説明します。

故人と静かに過ごすことを重視、 僧侶は呼ばない

家族や親しい人だけで故人を見守り、一緒に過ごすことを重視しするものです。

堅苦しい儀式などは行なわず、とにかく故人に寄り添って過ごす時間を大切にします。

僧侶を招いて読経してもらうケースもありますが、この場合は省略されることが多いです。

また、通夜ぶるまい(通夜の後に振舞われる食事会)は行なわれません。
ただ、お住まいの地域によっては、その日の食事は精進料理にするところもあるようです。

 近親者のみで行い、僧侶に枕経を依頼する

遺族、もしくは故人が希望し、枕経をあげてもらうこともあります。

枕経とは、故人が亡くなったあと、最初に唱えられるお経です。
「ご臨終時に僧侶が枕元で読経を行う」ことから、「枕経」と呼ばれるようになりました。

故人を安置できる場所(自宅など)に移動させ、僧侶のによって枕経を読んでいただきます。

ただ、寺院のなかには、「枕経と仮通夜であげるお経は別物」と考えるところも。
そのため、事前に菩提寺や葬儀会社に相談するとよいでしょう。

また、枕経に続いて、「 枕勤め 」と呼ばれるものを行なうのが一般的です。

枕勤めとは 、納棺するまでロウソクと線香の灯りを絶やさないように勤めること。

これは、故人が仏の住まわれる世界へ逝くまで道に迷わないようにし、安らかに眠って欲しいと願う遺族の思いをロウソクや線香に託す意味があります。

ロウソクやお線香を絶やしてはいけないのなら、一晩中起きておくのでしょうか?
たしかに、そう思われるかもしれないけど・・・

 一晩中起きている必要はありません 。

 

火を切らさないために寝ずの番という役割も存在しますが、近年では防災上危ないという理由で行なわない場合が増えています。

そのため、比較的長いお線香や渦巻線香を使用される方が多いようです。
ちなみに、長いお線香は7時間 ほど、 渦巻線香だと最長約12時間は火が保てます。

ただ、念のため、時々交代で確認するとよいでしょう。
また、 電気ロウソクを使用してもいいですよ。

焼香を行い、お経もあげてもらう

寺院によっては、「仮通夜」も大切に考える場合があります。

また、一部地域では、通夜の前に火葬を行うところも。
そのため、仮通夜が故人と対面できる唯一の機会となり、親族以外の知人も参列するところもあるようです。

このように知人が参列できる仮通夜の場合、本通夜と同じ流れで行われることを覚えておきましょう。

本通夜の時間や流れなどに関する記事もどうぞ!
通夜は何時から何時までが普通?遅れて行ってもいい?

 

このように、仮通夜であっても町内の方が大勢参加される場合もあるようですね。

以上、具体例を3つ紹介しましたが、やり方はいろいろです。
厳密な決まりなどありませんので、どう行なうかは、親族や菩提寺などで話しあって決めてください。

仮通夜の服装とマナー

仮通夜の場合、どのような服装で出席するべきでしょうか?
また、マナーに関しても気になります。
気になる点よね。
それでは、その点に関して説明するわね。

服装

服装についての厳密なルールはありません。
落ち着いた色(黒や紺色などの洋服)で、地味な服装であれば問題ないでしょう。

ただし、以下の点に注意してください。

服装での注意事項!
  • 殺生をイメージさせる動物の毛皮やレザーを使ったものは厳禁
  • 大きく派手な絵柄、カジュアルすぎるもの、肌の露出が多いものなどは避ける
  • ハンカチは、できるだけ白か黒を用意し、派手な色のものやタオル地は避ける

 

それでは、男女・子供にわけてそれぞれ説明しますね。
男性の場合

基本的に、黒や紺、ダークグレーなど落ち着いた控えめな色のものがよいでしょう。
ただし、柄のついた服は避けてください。

スーツでなく、ジャケット程度のカジュアルな服装でも構いません。
しかし、身内などで普段着用と決まっている場合以外は、スーツにするのがよいでしょう。

ワイシャツは白、ネクタイは黒やダークカラーにし、ネクタイピンはつけません。
靴下は黒、靴は光沢のない黒または茶色などの地味目な色であれば大丈夫です。

女性の場合

黒やグレーなど、地味で控えめな印象の服がよいでしょう。

ワンピースやアンサンブル、スーツなどがいいですが、厳密な決まりはありません。
スカート丈は椅子に座った時に膝が見えないものにします。
ズボンでも構いません。

無地が無難ですが、チェックや水玉でも、目立たず控えめであれば大丈夫です。

ストッキングは柄がないものを選びます。
靴は、黒のパンプスがよいでしょう。

ジュエリーは、結婚指輪は問題ありません。
もし、他にもつけたい場合は、パールの一連ネックレスにするようにしてください。
これは、二連のものは不幸が重なることをイメージさせるためです。

子供の場合

学生であれば制服にするのがよいでしょう。

小学生以下の場合、、白いシャツに紺やグレーなど控えめな色のパンツやスカートをあわせると間違いないと思います。

靴下は黒や白の無地のもので、ワンポイントやフリルなどは避けましょう。

靴は光沢のない黒革靴がよいですが、ない場合は、黒か地味な色のスニーカーでも大丈夫です。

喪服ではいけないのでしょうか?
そう考える方も多いようだけど・・

喪服は着用しないようにしてください。

仮通夜

その理由は、仮通夜は基本的に故人が亡くなってすぐ行なわれます。
そこへ喪服を着ていくと、用意周到で、 故人の死をまるで予測していたかのような悪い印象を与えてしまう可能性があるからです。

マナー

仮通夜は、親族が故人と過ごす貴重な時間となります。
いくら近しい仲であっても、仮通夜に参列する際には、なるべく短時間で済ませるようにしてください。

親族は、故人が亡くなったばかりで気持ちも不安定な場合も多いです。
そんな状態のなか、参列者の応対や本通夜・葬儀の準備に忙しくされている点を十分に承知し、参列してください。

もし、本通夜や葬儀に参列できるのであれば、仮通夜に参列する必要はありません。

また、自分から「お顔を拝見したい」と申し出るのはNGです。

故人のお顔を見るのは、喪主など近しい親族からすすめられた場合のみ。
ただし、お焼香や故人との対面などをご家族が願われる場合には断らないようにしましょう。

仮通夜での香典は?

仮通夜に香典を持参すべきでしょうか?
一概にはいえないけど・・・

もし本通夜や葬儀に参列できない場合は、事前に香典を持参しても問題ありません。

ただし、亡くなってから時間があまりたっていなく、枕飾りすら設けられていない場合には、後日郵送するほうがよいでしょう。

また、 仮通夜では持っていかず、本通夜もしくは告別式で香典を渡す場合もあります。

もし悩む場合は、事前に喪主の方に尋ねるか、念のため持参し、流れを見つつ渡すか決めるとよいでしょう。

香典相場は以下の通りです。

  • 両親・・50,000〜100,000円
  • 配偶者の両親・・・30,000〜100,000円
  • 兄弟姉妹やその配偶者・・・30,000〜50,000円
  • 伯父伯母・・・10,000〜30,000円
  • 従兄弟・・・3,000〜30,000円

 

香典の相場は、年代や地域によっても違いがあります。
地域によっては相場が決まっている場合もあるため、心配でしたら、事前に年長の方などへ相談するようにしてください。

 

お供え物は持参すべきでしょうか?
基本的に・・・

お供え物の必要性

お供え物はなくても大丈夫です。

ただし、香典は本通夜で持参するため、仮通夜になにもないのも気になる方は、日持ちのするお菓子やお花を持っていかれてもいいとお思います。
その際、遺族側に負担をかけないよう、高価すぎるものを持って行くのは控えてください。

持参したお供えものはご遺族に渡します。
自分で直接お供えしないように注意しましょう。

まとめ

今回のポイントをまとめます。

  • 仮通夜とは、故人が亡くなった夜に親族のみで行われる通夜のこと
  • 本通夜は、故人が亡くなった翌晩に行われ、友人や知人、職場関係者などの参列者を迎えて行なわれる
  • 仮通夜が行なわれる例として、故人が遅くに亡くなり通夜の準備が間にあわない、喪主が遠方にいる、葬儀の日が友引などで火葬場が休みがある
  • 仮通夜に参加するのは、家族や親族・本当に親しかった人など、限られた人のみとなる
  • 仮通夜の服装は、落ち着いた色(黒や紺色などの洋服)で、地味な服装であれば問題ない
  • もし本通夜や葬儀に参列できない場合は、事前に香典を持参しても問題ない
  • 仮通夜にお供えものはしなくてもよい

 

仮通夜は、基本的に親族や近親者のみで行われることが多いです。
しかし、その範囲や内容に厳密なルールがあるわけではないため、

  • 参列してよいのか迷う
  • 親族としてどのような内容で行なうべきか悩む

などの場合は、ご家族や葬儀社、菩提寺に相談するとよいと思います。

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