親戚が亡くなったので、通夜や葬式に参列したいと思っていたものの、私が幹事になっている社員旅行で、どうしても行けそうにありません。
時間的に、通夜前なら少し都合つくものの、伺ってもいいものなのかしら?
私は仕事ではなく、超絶いやいや期と新生児の次男を抱え、主人も出張中の中どうしても一人で子供二人を連れて親戚の通夜・葬儀に参列する自信がなく、悩んだ経験があります。
ただ、参列しなければいい話なのですが、お世話になった親戚だったので、近くに住んでいるにも関わらず全然顔を出さないというのには抵抗を感じました。
そのため、通夜前に弔問にうかがったのですが・・・。
今回は、そんな私の体験も交えつつ、通夜前に弔問へ伺っていいのかという問題について
- 可能か否か
- 服装
- 時間帯
- 香典
- 故人との対面
など、気になるマナーをわかりやすく解説しますので、参考にしてください。
通夜前に弔問へ伺ってもいいの?
基本的には、通夜前に弔問へ伺うのはNGです。
というのも、通夜前、喪主や近しい親族は準備でバタバタ。
また、弔問客が来る前に、故人と最期に家族水入らずの時間を過ごしていることも多いでしょう。
そのため、通夜前に訪問することをあまりオススメできません。
ちょっと待ってください!
これが許される場合もありますので、通夜前に弔問へ伺うのが可能な場合とNGな場合について、説明します。
通夜前の弔問が可能な場合
- ごく近しい親戚
- ごく近しい友人・知人
- 喪主がOKした場合
故人や喪主が「身内同然」と感じるようなごく親しい間柄の場合、通夜前の弔問も可能でしょう。
ただし、訃報の連絡を受けた際、または伺う前に「通夜前に弔問に行ってもいいか?」
確認しておくことをオススメします。
また近しい間柄でなくても、通夜や葬儀へどうしても行けないのであれば、その理由を話し、喪主がOKしたら通夜前であっても弔問可能でしょう。
通夜や葬儀を手伝う人は、確認や準備もあって早めに来ると思いますが、あくまでも「弔問に伺う場合」です。
通夜前の弔問を控えたほうがいい場合
上記以外の
- 遠縁の親戚
- 会社関係(同僚や部下など)
- 友人(近しくはない)
など、ごく近しい方以外は、あえてこの時間に弔問せず、通夜・葬儀を終えた後日に訪問した方がいいでしょう。
また、関係性以外でいえば
- 喪主や遺族が遠慮してほしいという場合
もありますので、通夜前の弔問が可能かどうかを聞いて断られたら、素直に従うことをオススメします。
中には、家族葬の場合もあり、悲しみが増すので来て欲しくないと感じている場合もあるでしょう。
その場合は、自分の「最期に顔を見たいから弔問したい」という気持ちを押し通すのは迷惑でしかありません。
ちなみに、私の場合は、遠い親戚ではあったものの、いつもお世話になっていたおじさんでした。
なので、「子供を二人連れて行く自信がないけど、おじちゃんの顔を見たかった。」
と伝えると、喪主から「よかったら、皆が来る前に顔だけ見に来てやって。」
と言われ、子供二人を連れ、葬儀場の控え室にお邪魔しましたよ。
通夜前に弔問へ伺う場合の服装や時間帯は?
じゃあ、喪主に確認をとって、今からちょっとだけ伺おうと思います。
でも、やっぱり喪服で行った方がいいのかしら?
服装
通夜前なので、喪服でなくてもかまいません。
ただ、やはり派手な服装は場違いです。
平服というのが基本になるでしょう。
男性の場合
- スーツ(グレー・黒・紺)
- シャツ(白・グレー・黒)
- ネクタイ(白・黒・グレー)
ただし、テカリがない素材のものです。
ネクタイはなくても、暗めの落ち着いた服装がいいでしょう。
女性の場合
- スーツ(黒・グレー・紺)
- ワンピース(黒・グレー・紺)
- アンサンブル(落ち着いた色味)
など、テカリやラメなどきらびやかなものや、華やかな花柄などは控えるのがマナーです。
また、アクセサリーもパール以外のものは控えましょう。
関連記事)喪服がない!どんな服装で行けばいい?
伺う時間帯
基本的には、弔問に伺っていいか聞いた際に、時間帯も合わせて聞いておくといいでしょう。
亡くなって時間がそうたっていない場合、故人が病院にいる・自宅にいる・斎場など、どこにいるかわかりません。
そのため、バタバタとあちこち伺ったり、まだ故人が自宅に戻される前に伺うのはそれこそ迷惑にもなります。
そのため、伺う時間と場所も確認しておくと間違いないでしょう。
通夜前に弔問へ伺う場合!香典や気をつけたいマナーは?
通夜前に伺って、通夜や葬式にも参列するのであれば、その際(通夜や葬式で)に香典を受付に出せばいいでしょう。
枕飾りが設けてあればそちらに出すのもありですが、亡くなってすぐに香典を持って来るのもおかしな話です。
そのため、亡くなってから時間があまりたっていなく、枕飾りすら設けられていない場合には、後日郵送するという方法を検討しましょう。
ただし、新札は通夜・葬儀同様、用いないにしましょうね。
私が伺った際は、通夜の4時間前で、大体の準備は整えられ、葬儀場の控え室に故人が寝かされていました。
香典も渡しておきたいことを伝えると、枕飾りにといわれたので、そちらにお線香を備えると同時に、手土産の菓子折りと一緒に置いてきましたよ。
ちょっと待って!
これにもマナーがあります。
故人との対面
自分から「お顔を拝見したい」と申し出るのはNGです。
故人のお顔を見るのは、喪主など近しい親族からすすめられた場合のみ。
その際も、自分から白布を取らないようにしましょう。
- 顔を見てやってといわれる
- 白布を外される
- 枕元で両手をつき、一礼
- 合掌する
- 「安らかなお顔ですね」(一言述べる場合は)
- 一歩後ろに下がる(座った状態で)
- 遺族に挨拶して一礼
ただ、お顔を見てやってといわれて断るのも失礼ですし、色々ここでああだこうだ言ってしまうと、親族の悲しみを強調させてしまいます。
一言「安らかなお顔ですね」くらいにとどめる方がいいでしょう。
最後に
ポイントをまとめます。
- 基本的には、通夜前の弔問は控えた方がいい
- 故人や喪主が「身内同然」と感じるようなごく親しい間柄の場合、通夜前の弔問も可能だが、事前に確認を
- 喪主が遠慮してほしいといえば、素直に従う方がいい
- 通夜前の弔問は、喪服にこだわる必要はなく、平服で
- 弔問に伺っていいか聞いた際に、時間帯も合わせて聞いておくといい
- 基本的には、香典は通夜や葬式の受付で出す
- 通夜や葬式には参列できない場合、枕飾りがあればそこに、なければ後日郵送
- 自分から「お顔を拝見したい」と申し出るのはNG
- 自分から白布を取らない
実際、近しい間柄以外で葬儀前に弔問へ伺うのは、迷惑にもあたりますが、通夜後に伺う方はけっこういらっしゃいます。
通夜後であれば、通夜ぶるまいなどが行われており、親族も通夜に間に合わなかった人が来るかもしれないことはわかっているので、通夜前よりも通夜後の方がいいでしょう。