少し前に、祖父の葬儀に参列してきました。
葬儀や火葬など一通り終わってホッとしている時でも、喪主であるおじはまだまだ忙しそうで…。
これから、あちこちへ送る挨拶状の手配をするんだとか。
葬儀後にそんな仕事があるなんて知らなかったのでビックリしました!
祖母が亡くなり、私の母が喪主をつとめることになりました。
いろいろな手続きで忙しい母に代わって私が葬儀に関する情報を集めています。
挨拶状のこと、詳しく教えてください!
- 誰に送る?
- いつ送る?
- どんな内容?
上記のことがわかっていれば、頭を悩ませる必要はありません♪
葬儀後の挨拶が必要な場合とは?
- 通夜や葬儀の参列者
- 香典をいただいた方
- 弔電・供物・お悔やみ状をいただいた方
- お手伝いをお願いした方
通夜や葬儀の参列者
通夜や葬儀に来ていただいた方に、当日「会葬礼状」を渡します。
忙しい時間を割いて来ていただいたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
香典をいただいた方
香典をいただくのは、通夜や葬儀だけではありません。
郵送や後日自宅に弔問に来られて香典をいただく場合もありますよね。
また、葬儀に参列する方に預けられる方もいます。
その全員に、四十九日過ぎてから「忌明けの挨拶状」を送りましょう。
弔電・供物・お悔やみ状をいただいた方
葬儀には来られなくても、弔電・供物・お悔やみ状をいただくことがあります。
受け取ったら、なるべく1週間以内にお礼状を送りましょう。
お手伝いをお願いした方
通夜や葬儀の当日、受付係や会計係を知人や近所の方にお願いする場合があります。
地域の慣習にもよりますが、近所の方には葬儀後1週間以内にお礼状とお礼の品(商品券やタオルなど)を持って挨拶に伺いましょう。
遠方の方で訪問が難しい場合は、同じく1週間以内にお礼状と品を送ります。
葬儀当日の挨拶を頼まれることも!
葬儀後の挨拶例文
いろんな種類の挨拶状が必要なんですね…。
それぞれ、どのような内容を書けばいいんでしょうか?
誰に宛てた挨拶状によって、内容も変わってきます。
これから例文を紹介するので、参考にするといいわよ。
- 会葬礼状
- 忌明けの挨拶状
- 弔電・供物・お悔やみ状のお礼
- お手伝いのお礼
- 喪中はがき
会葬礼状
通夜や葬儀に来られた方に、返礼品と一緒に渡します。
最初の○○部分は、故人の名前を入れますよ。
「拝趨」は「はいすう」と読み、相手のところへ出向くことをへりくだっていう時に使う言葉です。
忌明けの挨拶状
四十九日が過ぎてから、香典をいただいたすべての方に、香典返しと一緒に送ります。
弔電・供物・お悔やみ状のお礼
葬儀には来られなかったけど、弔電や供物をいただいた方には、受け取ってから1週間以内にお礼状を送ります。
お手伝いのお礼
通夜や葬儀で近所の方や知人に受付係や会計係などお手伝いをしていただいた場合、お礼の品とともにお礼状を持参または送付します。
喪中はがき
不幸があってから1年間は喪中となるので、年賀状のやり取りをしている方に「喪中はがき」を送って、新年の挨拶を控えることをお知らせしましょう。
- 句読点は打たない
- 忌み言葉を使わない
- お礼を伝える
句読点を打たない
もともと毛筆で書かれていた挨拶状。
毛筆では句読点を使っていなかったため、現在でもこのような挨拶状には句読点を打たないのがマナーとなっています。
また、句読点を打たないことで文章の流れを止めることがなく、「葬儀などが滞りなく進むように」という意味も込められています。
忌み言葉を使わない
- 「たびたび」
- 「重ね重ね」
- 「ますます」
といった重ね言葉や、
- 「次に」
- 「また」
- 「続く」
といった繰り返しをイメージさせる言葉は、不幸が重なることを連想させるため、使用しないよう気をつけましょう。
お礼を伝える
会葬・香典・供物・お手伝いなどへの感謝を伝える挨拶状なので、お礼の言葉は必ず入れます。
また、生前お世話になったことへのお礼も伝えるようにしましょう。
参考文献:杉本祐子著「心に響く葬儀・法要のあいさつを手紙きちんとマナーハンドブック P107~P134
まとめ
最後に、葬儀後の挨拶について、まとめておきます!
- 以下の方には、挨拶状が必要になる
- 通夜や葬儀の参列者…当日渡す
- 香典をいただいた方…四十九日が終わってから送付
- 弔電・供物・お悔やみ状をいただいた方…1週間以内に送付
- お手伝いをお願いした方…1週間以内に持参または送付
- それぞれ内容は変える必要があるので、例文を参考に!
- 挨拶状を作成する際は、次のことに注意する
- 句読点を打たない
- 忌み言葉を使わない
- お礼を伝える
通夜や葬儀当日から喪中はがきまで、いろいろな挨拶が必要になるんですね。
前もって知ることができてよかったです♪
私もあらかじめこの情報を知っていれば、おじに助言できたのに~…。