わたしゃ、死んだらお墓も仏壇もいらんけん。
そんなのにお金かけんどいてね。
え?
でも、それならどうしたらいいんですか?
そんなん死んだ後のことは知らんわ。
あとは任せた。
亡くなったら、葬儀をあげてお骨をお墓に入れて、自宅では仏壇にお参り・・・それが当たり前だと思っていました。
でも、お墓はもちろん高額な上、仏壇も結構な金額するし、家に置くスペースもない。
それならいっそ、死んだらお墓や仏壇なんていらない!
気持ちはわかりますが、お墓や仏壇に変わるものはないのか?
どうしたらいいのか?
悩みますよね。
- お墓がいらない場合
- 仏壇が入らない場合
それぞれの方法を説明した上で、みんなの体験談を紹介したいと思います。
答えはすぐに決まるわけではないでしょうが、ひとつの参考にしていただければ幸いです。
お墓はいらない!どうしたらいい?
お義母さん駆け落ちで、ご実家とは疎遠な上に、義父さんとは離婚されてるからご先祖様の供養とかもなかったんですよね?
ん〜・・・どうしたらいいんだろう。
実は、お墓を持たないという方、近年非常に増えていて、色々方法はあります。
そこで、いくつか方法を紹介していきましょう。
- 納骨堂
- 永代供養墓
- 樹木葬
- 散骨
- 手元供養
納骨堂
お墓の代わりとして一番に思いつく方法が、この納骨堂ではないでしょうか?
納骨堂とは、遺骨を安置してくれる建物へ先祖のお骨を預けるというもので、納骨殿や霊堂とも呼ばれます。
イメージするなら、お墓が戸建ての一軒家。
納骨堂は、集合住宅のアパートやマンションといったところでしょうか。
- 寺院納骨堂
- 公営納骨堂
- 民営納骨堂
などがあり、運営や管理がそれぞれ異なるんです。
そして、この納骨堂の中でも
- ロッカー式
- 棚式
- 仏壇式
- お墓式
などの種類に分けられます。
お墓と納骨堂の違い
- 土地代がいらない
- 墓石代が必要ない
- 管理されている場所にあずけるので、自分でメンテナスする必要がない
- 完全に自分のものではないため、契約期間があり、それを過ぎると追加料金が必要だったり他のお骨と一緒に収納されることが多い
ということでしょう。
永代供養墓
こちらも納骨堂の延長と考えるとピンと来るかもしれませんが、寺院などが管理してくれるお墓のことです。
ただ、他の方と一緒に安置されるため、自分だけのものというよりはみんなで一緒の合同墓と思ってください。
伊勢市やすらぎ公園墓地で立派なお墓発見!
永代供養墓みたいです pic.twitter.com/oNoM1pq246— 井上岳史 (@3h3ClOTK8oKGPrr) 2019年3月20日
しかし、自分の好きな場所に収めることはできず、追加で親族を一緒に入れたい場合、新たにお金を払っておさめる必要があります。
樹木葬
墓石にかわり、樹木を墓標として、その周りに遺骨を埋葬する方法です。
ただ、こちらも自分勝手に目印とした樹木の根元に埋葬するのではなく(これは法律違反)、寺院や民間の樹木葬を扱うところへ依頼して行います。
しかしこの樹木葬の中にもいくつかの種類があり、
- 都市型
- 公園型
- ガーデニング型
- 里山型
など、形状が異なるんです。
樹木葬は永代供養同様、管理を行ってもらえるのですが、後から遺骨を取り出して・・・ということができないという点で注意は必要でしょう。
散骨
遺骨をパウダー状に粉砕し(業者に依頼)、海や山などといった思い出の地に骨を撒くというものです。
ポイントは、パウダー状に粉砕した遺骨ということ。
詳しくはこちらをご覧ください。
散骨は、撒いてしまえば終わりかもしれんけど、粉砕するのにもお金かかるんやろ?
安く済ませたいんよ、私は。
手元供養
火葬した遺骨を骨壷に入れ、自宅に保管するという方法。
違反にはなりません。
通常は、仏壇の横へ・・・といったのが一般的ですが、それにも決まりがないため、仏壇がなくても手元供養は可能です。
ただ、遺骨を全部そのまま自宅で保管するのは場所もとるし、管理も心配という方には、
- 遺骨の一部だけを小さな骨壷に入れて
- 遺骨を粉砕して小さな容器に入れて
など、色々方法はあります。
仏壇もいらない!どうしたらいい?
わたしゃ、仏壇もいらんのよ!
そこ忘れんでね。
仏壇を置くということ、これも絶対ではないんです。
中にはコンパクトな仏壇も販売されていますが・・・
こういうものも必要ない場合、位牌だけ置いて置くことも可能ですが、位牌すら持たないという選択肢も可能です。
ただ、元からあった仏壇を処分するという場合、魂抜きなど、必要な手順があるので注意ください。
そうです。
実際、仏壇を持たない、位牌もないといった方増えています。
故人を思い、手を合わせるだけで、供養にはなりますからね。
お墓はいらないし仏壇もいらない!みんなどうしてる?
そういえば年末の帰省時に義父が夫に
「そろそろ墓じまいも考える。お前ら墓はどうするんだ」
(我が家は子なし)と聞き
「父さんさえよければ我が家はこっちで樹木葬なり永代供養墓を考えてるらしい」
と答えたら
「そりゃあいい、自分はできれば海で」
と答える義父さん最高じゃない?— 6割バナナ@公里原 鹿生 (@kuribarakao) 2019年1月1日
引き継ぐ子供がいない場合、生前から親族間で決め事を話しておくといいでしょう。
海洋散骨、親父とのお別れには絶好の天気。海も穏やかで最高でした。 pic.twitter.com/DF0a2HgHg5
— ヒロシマン半世紀 (@macky164) 2019年3月24日
散骨をしたその行い自体が思い出となり、故人との思い出が一つ増えた感じがしますね。
手元供養をするために、自宅に小さな供養スペースを設けました。奥の右側にあるお地蔵さんは、母が生前私に送ってきたものです。真ん中のクリアケースには遺品の真珠のネックレス。手前中央は、お線香代わりの炭のフレグランス。 pic.twitter.com/PsyzEqggJk
— 真梨幸子&マリモナミ (@MariYukiko) 2019年1月23日
思い出の品とともに手元供養、素敵です。
お寺さんに、処分に困っていた白木の位牌の供養をお願いしに行く。
しだれ桜が咲き始めている。
春だ。 pic.twitter.com/9N04lSBVs1— Hiro (@Yshiroki) 2019年3月27日
仏壇同様、位牌の処分も供養をお願いしましょう。
最後に
ポイントをまとめます。
お墓がいらない場合
- 納骨堂
- 永代供養墓
- 樹木葬
- 散骨
- 手元供養
という方法がある。
仏壇がいらない場合、
- 持たなくても可能
- 仏壇がなくても手元供養は可能
- 元からある仏壇を処分する場合は、魂抜きなどが必要
ただし、自分で勝手に決めるのではなく、親族間で相談した上で決断ください。
お墓問題・仏壇問題は非常にトラブルも多いですからね。