仏壇の花は造花でもいい?ルールに合わせて納得のできる答えを解説
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お父ちゃんの仏壇は、毎日きれいな花を供えてあげたいな~。

本物の花はすぐに枯れてまうから、造花を買うてこよ。

お義母さん!

仏壇にお供えする花についてのルールをご存知ですか?

ルールやて?

そんなもん知るかいな。

「花ならなんでもいい」というわけにはいかないんですよ。

私の実家にある仏壇は、母がこまめに水換えをしたり新しい花を買ってきたりして、生花を絶やさないようにしていました。

子供心に

「造花にすればいいのに…。」

と思ったものですが、ちゃんとした理由があることがわかったのです。

ここでは、仏壇にお供えする花について

  • なぜ生花がいい?
  • 造花じゃダメ?
  • その他のルールは?

という疑問について解説していきますね。

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仏壇の花は造花でもいい?

仏壇にお供えする造花を買うてこよ~♪
ちょっと待ってください!

仏壇にお供えする花は、生花がいいとされています。

仏壇 花 造花 生花

造花は絶対にNGというわけではありませんが、できるだけ生花をお供えするようにしましょう。

 

なんで造花はあかんの!?
それでは、これからなぜ生花がいいのかを解説しますね。

仏壇に生花が適している理由は?

生花は枯れるし水も換えなあかんし、大変やんか?
そこが重要なんですよ。

仏壇に生花をお供えするのは、仏様のためではなく、お参りをする私たちの心を落ち着かせるためといわれています。

また、時間が経つと枯れてしまう生花からは、生命の尊さや無常さ教わることができますね。

仏壇 花 造花 なぜ

水換えをするたびに仏様に手を合わせる機会ができるというのも、生花ならでは。

造花は手入れが必要なく便利な気もしますが、仏壇の前に座る機会が減ってしまっては意味がありませんね。

毎回仏花を買うとお金がかかるので、庭の花でもいいんですよ。

こんな時は造花でもいい?

それなら生花を買うてこようかな。

でも、来月旅行に行く予定があるんやけど、その間に花が枯れてしまったらどないしよ~。

生花がいいとはいわれていますが、絶対に生花でないといけないわけではないんですよ。

次のような場合には、生花のかわりに造花で対応してもOK。

仏壇 花 造花でもいい

  • 長期で家を空ける
  • 水換えが難しい
  • ペットがいる
どういう状況か、見ていきますね。

長期で家を空ける

もっとも悪いのは、仏壇に枯れた花をお供えすること。

旅行や入院など長期で家を空ける場合は、花を枯らしてしまう可能性がありますね。

花が枯れても交換ができないような場合は、一時的に造花をお供えするのもアリです。

水換えが難しい

花は枯れなくても、花立の水は毎日換える必要があります。

しかし、体調が悪い・ケガをしている・高齢などの理由で、水換えが難しいこともあります。

ムリに水を換えようとして、仏壇に水をこぼしてしまっては大変

そういった場合も、造花で対応することをオススメします。

ペットがいる

室内で犬や猫を飼っている場合、仏壇にお供えした花を食べてしまう可能性があります。

観賞用としては問題がなくても、ペットにとっては危険な花もあるので、注意が必要です。

菊・アジサイ・チューリップ・カーネーションなどは毒があると認識されていない花ですが、ペットが食べるとさまざまな症状を引き起こし、大変危険。

普段は造花をお供えし、命日や法事など特別な日にだけ生花をお供えしては?

その際は、ペットが仏壇に近づかないよう気をつけておきましょう。

うっかり目を離すと、大変なことになるかもしれません。

普段は造花にして、特別な時だけ生花をお供えするという方も多いですよ。

仏壇の下や脇に飾る花は造花でもいい?

そういえば、3丁目の山田さんちで光る花を仏壇にお供えしてあるのを見たことあるけど、あれは間違いなく造花やったで!
お盆など通常よりもお供えが多いときは、仏壇のまわりに造花をお供えすることもあるんですよ。

こちらの方も、お盆に光る蓮をお供えしていますね。
盆提灯と蓮の花が組み合わさった商品もありますよ。

極楽に咲いているとされる蓮の花は、仏教と縁の深い花。

しかし、切花として管理するのはとても難しいんです。

お盆など特別な時は、このように造花の蓮をお供えするのもいいですね。

仏壇の花には生花以外のルールがある

そしたら、旅行に行くまでは生花を絶やさんようにしとこ。

さっそくお父ちゃんの大好きだったバラを買うてくるで~。

お義母さん!

生花だったらなんでもいいわけではありませんよ!

仏壇に生花をお供えする際には、次のようなルールがあります。

仏壇 花 造花 ルール

  • お供えに向かない花がある
  • 左右対称に飾る
  • お参りする側に向ける
  • 奇数本にする
なんでバラはあかんの!?
それでは、詳しく説明していきますね。

お供えに向かない花がある

次のような花は、仏壇にお供えすることができません。

  • とげがある…バラ・アザミなど
  • 香りが強い…ユリなど
  • 毒がある…ヒガンバナなど

どうしてもバラをお供えしたい場合は、とげを取るといいですよ。

左右対称に飾る

仏壇にある花立には、左右対称になるように花を生けます。

左右で違う花を生けるのはNGですよ。

お参りする側に向ける

仏壇にお供えする花は、お参りする人の心を落ち着けたり、花が枯れていく様子から学ぶことがあるため。

それがわかると、花をどちらに向けて飾ればいいのかがわかりますね。

奇数本にする

花立には、3本・5本・7本と奇数の花をお供えするというルールがあります。

「右3本・左3本」と左右で同じ本数をお供えして、対称にしましょう。

まとめ

それでは、仏壇の花についてわかりやすくまとめます♪

  • 仏壇にはなるべく生花を飾る…お参りする人の心を落ち着けたり、枯れていく様子から生命の尊さや無常さが学べるから
  • 次のような場合は造花で対応しても○
  • 長期で家を空ける
  • 水替えが難しい
  • ペットがいる
  • 仏壇の脇に飾る造花もある
  • その他のルール
  • お供えに向かない花がある…とげがある・香りが強い・毒がある
  • 左右対称に飾る
  • お参りする側に向ける
  • 奇数本にする

枯れていく花からも学ぶことがあるなんて…。

なんだか奥が深いですね!

今は、母が生花を絶やさないようにしていた理由もわかる気がします。

 

 

 

 

 

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