お父ちゃんの仏壇は、毎日きれいな花を供えてあげたいな~。
本物の花はすぐに枯れてまうから、造花を買うてこよ。
お義母さん!
仏壇にお供えする花についてのルールをご存知ですか?
ルールやて?
そんなもん知るかいな。
私の実家にある仏壇は、母がこまめに水換えをしたり新しい花を買ってきたりして、生花を絶やさないようにしていました。
子供心に
「造花にすればいいのに…。」
と思ったものですが、ちゃんとした理由があることがわかったのです。
ここでは、仏壇にお供えする花について
- なぜ生花がいい?
- 造花じゃダメ?
- その他のルールは?
という疑問について解説していきますね。
仏壇の花は造花でもいい?
仏壇にお供えする花は、生花がいいとされています。
造花は絶対にNGというわけではありませんが、できるだけ生花をお供えするようにしましょう。
仏壇に生花が適している理由は?
仏壇に生花をお供えするのは、仏様のためではなく、お参りをする私たちの心を落ち着かせるためといわれています。
また、時間が経つと枯れてしまう生花からは、生命の尊さや無常さ教わることができますね。
水換えをするたびに仏様に手を合わせる機会ができるというのも、生花ならでは。
造花は手入れが必要なく便利な気もしますが、仏壇の前に座る機会が減ってしまっては意味がありませんね。
お庭の花壇の花を切って仏壇に❤ pic.twitter.com/mpkzcRLPGZ
— みーたん (@kingin0305) 2017年7月5日
こんな時は造花でもいい?
それなら生花を買うてこようかな。
でも、来月旅行に行く予定があるんやけど、その間に花が枯れてしまったらどないしよ~。
次のような場合には、生花のかわりに造花で対応してもOK。
- 長期で家を空ける
- 水換えが難しい
- ペットがいる
長期で家を空ける
もっとも悪いのは、仏壇に枯れた花をお供えすること。
旅行や入院など長期で家を空ける場合は、花を枯らしてしまう可能性がありますね。
花が枯れても交換ができないような場合は、一時的に造花をお供えするのもアリです。
水換えが難しい
花は枯れなくても、花立の水は毎日換える必要があります。
しかし、体調が悪い・ケガをしている・高齢などの理由で、水換えが難しいこともあります。
ムリに水を換えようとして、仏壇に水をこぼしてしまっては大変。
そういった場合も、造花で対応することをオススメします。
ペットがいる
室内で犬や猫を飼っている場合、仏壇にお供えした花を食べてしまう可能性があります。
観賞用としては問題がなくても、ペットにとっては危険な花もあるので、注意が必要です。
菊・アジサイ・チューリップ・カーネーションなどは毒があると認識されていない花ですが、ペットが食べるとさまざまな症状を引き起こし、大変危険。
普段は造花をお供えし、命日や法事など特別な日にだけ生花をお供えしては?
その際は、ペットが仏壇に近づかないよう気をつけておきましょう。
横から失礼します、我が家にはワンコが居るので生花は置かないようにしていましたが、仏壇にと親戚から百合が…普段は造花なのですが捨てるわけにもいかず上げました…ワンコさん、百合の葉っぱを噛んでしまいました。たまたま見ていた時だったので速攻で獣医へ、葉っぱは飲み込んではいなかったですが
— かんたろう (@kantyan5151) 2018年1月29日
ここんとこ忙しいのか朝とか仏壇をかまってなくて、夜帰ってから水とご飯供えたりしてます。あんまりよろしくないのでしょうが。果物とお菓子は毎週取り替え、花は命日には生花。普段はボトルジェルの造花で勘弁してもらってます。すまんな母さん。
— キャプテン月寒(戦闘員No.21) (@gm1656) 2018年12月12日
仏壇の下や脇に飾る花は造花でもいい?
お盆に実家の仏壇参りしたらめちゃめちゃイルミネーションで七色に光りまくる造花が沢山飾られていてニンジャスレイヤー感がすごい pic.twitter.com/YUcot0QH0D
— ンコ (@nicolai_twi) 2017年8月13日
極楽に咲いているとされる蓮の花は、仏教と縁の深い花。
しかし、切花として管理するのはとても難しいんです。
お盆など特別な時は、このように造花の蓮をお供えするのもいいですね。
仏壇の花には生花以外のルールがある
そしたら、旅行に行くまでは生花を絶やさんようにしとこ。
さっそくお父ちゃんの大好きだったバラを買うてくるで~。
お義母さん!
生花だったらなんでもいいわけではありませんよ!
仏壇に生花をお供えする際には、次のようなルールがあります。
- お供えに向かない花がある
- 左右対称に飾る
- お参りする側に向ける
- 奇数本にする
お供えに向かない花がある
次のような花は、仏壇にお供えすることができません。
- とげがある…バラ・アザミなど
- 香りが強い…ユリなど
- 毒がある…ヒガンバナなど
今日2月12日は妻の誕生日なのでケーキと花を買って仏壇に供えました。 pic.twitter.com/hfhMThKYji
— 五十立つ (@nor_41_10_01) 2019年2月12日
左右対称に飾る
仏壇にある花立には、左右対称になるように花を生けます。
左右で違う花を生けるのはNGですよ。
お参りする側に向ける
仏壇にお供えする花は、お参りする人の心を落ち着けたり、花が枯れていく様子から学ぶことがあるため。
それがわかると、花をどちらに向けて飾ればいいのかがわかりますね。
奇数本にする
花立には、3本・5本・7本と奇数の花をお供えするというルールがあります。
「右3本・左3本」と左右で同じ本数をお供えして、対称にしましょう。
まとめ
それでは、仏壇の花についてわかりやすくまとめます♪
- 仏壇にはなるべく生花を飾る…お参りする人の心を落ち着けたり、枯れていく様子から生命の尊さや無常さが学べるから
- 次のような場合は造花で対応しても○
- 長期で家を空ける
- 水替えが難しい
- ペットがいる
- 仏壇の脇に飾る造花もある
- その他のルール
- お供えに向かない花がある…とげがある・香りが強い・毒がある
- 左右対称に飾る
- お参りする側に向ける
- 奇数本にする
枯れていく花からも学ぶことがあるなんて…。
なんだか奥が深いですね!
今は、母が生花を絶やさないようにしていた理由もわかる気がします。