母が死ぬ前に海外旅行したいっていうの。
でも、持病もあるし心配で。
わかるわ〜。
うちの母も死ぬ前に見たい景色があるって言ってたけど、叶えさせてあげられなかったことが心残りで。
でも、その海外でもしものことがあったら・・・。
死亡したら遺体搬送がバカ高いって聞くし・・・。
わかるわ〜。
私もそれが怖くて夢を叶えてあげられなかったんだけど、費用だけじゃなく手続きなんかもどうしたらいいのかわからないわよね。
日本国内で亡くなった場合、遠方であっても言葉が通じる国。
葬儀社にも相談しやすく、なんとなくどうしたら・・・というイメージはつくかと思います。
でも、これが海外の場合、言葉も通じず戸惑うことも多そうですよね?
起こってからでは遅い、もしもの時のために、知識として知っておいて損はないでしょう。
海外で死亡した場合の遺体搬送について
- 手続き
- 必要書類
- 依頼
- 費用
などをお伝えしたいと思います。
海外で死亡したら遺体搬送はどうしたらいい?手続きややるべきこと
やっぱり海外で亡くなっても、火葬して返すんじゃなく、一目姿を見たいから、遺体をそのまま搬送してほしいわ。
でも、手続きなんかが難しいのかしら?
旅行などで海外に行っている場合に起こったこと、言葉も通じず不安になりますよね。
以下のような流れで手続きが進みます。
- 現地の病院
- 現地の警察
- 在外交官
- 日本の外務省へ
- 遺族へ連絡
という流れで、日本に住む家族に訃報の連絡は入ってくるでしょう。
なので、その連絡を受け、在外交官と今後のことを相談することになります。
ハッキリ言って、火葬して戻すよりも、遺体をそのまま搬送する方が割高です。
必要書類
まず、以下の書類が必要になります。
- 故人のパスポート
- 死亡診断書(現地の医師が発行)
- 防腐証明書
- 通関に必要な書類
というのも、在外交官が用意してくれるのは必要書類のみで、遺体を搬送するための空港手配などは遺族が行うのが基本です。
遺体は、貨物扱いになりますし、防腐処理(エンバーミング)がすんでいなければ搬送することもできません。
また、遺体を飛行機もしくは船に乗せる手配が済んだら、それと同時に日本国内での遺体搬送を葬儀社に連絡を取りお願いする必要があります。
しかし、日本から家族が手続きをするというよりは、実際に家族が現地を訪れて手続きすることが多々。
それができない場合、海外遺体搬送 のコンサルティングを有料で依頼することも可能です。
遺体搬送を依頼した場合
このコンサルティングに依頼した場合、
- 現地スタッフが病院に駆けつけ
- 現地病院や現地政府の所轄署、日本国外務省等の手続きをし
- 防腐処理(エンバーミング)
- 移送手続き
- 帰国(遺体の状態を確認し受け渡し)
と、ここまで手厚くすべてを代行してもらえます。
はい。
コンサルティング料金はかかっても、依頼した方がスムーズに進むので、そうする方が多いのは事実です。
海外で死亡した場合!遺体搬送にかかる費用は?
100〜150万円ほどかかるといわれます。
しかし、距離によってはもっとかかることも多々あり、内訳として
- 現地葬儀社の人件費
- 現地病院代
- 棺代
- 防腐処理代
- 空輸代
家族の渡航費や滞在費などを含むと、それ以上です。
中には、遺体搬送よりも手続き等の費用がかかり、500万ほどかかったなんて話も耳にします。
海外で病院にかかれば、またそれだけ費用がかかりますし・・・。
日本は海外旅行保険に遺体の搬送費用が含まれてて、海外からの遺体搬送専門の業者が手厚く搬送する費用まで込みなんだよね。遺体の修復とか、搬送の手配とか全部やってくれる。
— ぴち (@pichixxx) 2014年9月29日
どこまでの費用が出るかは、加入した保険によっても異なりますが、遺体搬送費用すべてが含まれていると安心です。
最後に
ポイントをまとめますね。
- 海外で死亡したら、現地の病院→現地の警察→在外交官→日本の外務省→遺族、という形で連絡が入る
- 在外交官が用意してくれるのは必要書類のみ
- 防腐処理(エンバーミング)がすんでいなければ、搬送することもできない
- 海外遺体搬送 のコンサルティングを、有料で依頼することも可能(実際そうする方が多い)
- 100〜150万円ほど費用がかかるといわれているが、海外によっては500万円ほどかかった国も
- 海外旅行保険に加入していれば、遺体搬送費用がそこから賄えることも
とにかく、海外保険加入が何より重要で、「きっと大丈夫」ではなく、「もしも」のことを考えておいた方がいいでしょう。
また、その加入金額でどこまで出るのかをしっかりチェックしておくこともお忘れなく。