一日葬のお布施相場とそれ以外に渡すお金・マナーまとめ
◆おすすめ葬儀まとめ記事◆

お通夜は行なわずに、身内だけの少人数で告別式から火葬までを1日で行う一日葬。
遺族への負担が軽減されるので、利用者が増えつつある葬儀スタイルです。

小さく行なえる一日葬を考えているのだけど・・・
お布施の相場はどれくらいなのでしょうか?

一日葬はお通夜を行わないため、そのぶんお布施も減らしていいのか・・・
ちょっと考えてしまうわよね。

一日葬にすることで、時間や費用の面においてメリットがあるようですが・・・
「お布施はどのくらいにすればいいのか?」悩む方も多いのではないでしょうか?

また、お布施に関して、渡すタイミングやマナーなども知っていると安心ですね。

そこで今回は、一日葬のお布施に関して、

  • 相場
  • お布施以外に渡すお金
  • お布施を渡すタイミングとマナー

などを紹介します。

◆おすすめ葬儀まとめ記事◆

一日葬のお布施相場はどれくらい?

一日葬を行なう場合、お布施の相場ってどれくらいなのでしょうか?
大体の目安として・・・

一日葬のお布施相場は、100,000500,000円ほどと言われています。

ちなみに、「2017年 日本消費者協会 葬儀についてのアンケート調査」によると、全国平均では、47万円です。

一日葬のお布施相場 全国平均は47万円

 

 

儀式が1日となってもお布施を減らせるとは限りません。
その理由は、お布施は、読経や儀式への対価料金ではなく、仏教の教えに感謝して施すものと考えられるからです。

10万円〜50万円で平均47万円と言われても、どうしたらいいのか困るわ・・・
大丈夫!
宗派や地域によって大体の目安があるので、宗派別・地域別で紹介するわね。

宗派別の相場

葬儀でのお布施とは、お通夜から告別式まで、全ての儀式へのお礼としてお渡しするもののことをさします。
中でも一番大きな割合を占めるのが、戒名(宗派によって法名・法号と言います)です。

宗派によって、戒名の相場が違ってきます。
また、その中でも戒名には釋・釋尼や信士・信女、居士・大姉などの階級があり、それによってまた金額が変わってくるのです。

まずは、宗派別のお布施相場を調べてみましたよ。

一日葬のお布施相場宗派別

我が家は曹洞宗で、義父には「居士」の戒名をつけていただいたので、50万円にしたわ。

上記は目安です。
お布施の金額は絶対に「コレ」と決まっているわけではありません。
上記の目安を参考にしつつ、まだどうすればよいのか迷うという場合は、お坊さんに聞いてみましょう。

もし、「お気持ちで」と言われて困ったという場合

  • 「私どもでは判断がつきませんので」
  • 「他の方はどれくらいされているのでしょうか」

ともう一度尋ねることで、大体の目安を教えてくださることもあります。

また、地域によっても、違ってきます。
地域別の相場についても見てみましょう。

地域別の相場

地域でも、お布施相場が違いますので、こちらも参考にしてみてください。

お布施相場 地域別

北海道・九州がもっとも安く、30万円前後。
地域によってもこれだけ違います。

また、1日葬プランのある葬儀社では、少し違いがあることも・・・

葬儀社が宗教者を手配する場合、定額料金の設定も多く、お布施の目安はおよそ100,000円前後
この場合、内訳として通夜を除く読経代・戒名料・お車料・お膳料・心づけまで含まれている場合が多いです。

みなさんはどうだったのか?口コミも紹介します!

お布施の相場内ですが、事前に知っておかないと高く感じるかもしれないですね。

こちらの方はかなり低額で済んだようです。
菩提寺がない場合、葬儀社でフリーのお坊さんを呼んでくださるケースは、このように安くなることも多いようです。

お布施で揉めたりしないためにも、事前に確認しておくのは大切ですね。

お布施以外に渡すお金はある?

お布施以外にお渡しするお金はあるのでしょうか?
いくつかあるので紹介するわね。

お布施とは別に、僧侶の食事代や交通費が必要となる場合もあります。1)

別にお渡しするお金として、

  • お車料 
  • お膳料
  • 戒名料

がありますので、それぞれ詳しく説明しますね。

お車料

一日葬のお布施相場は?お布施以外に渡すお金 お車代

お車料とは、斎場まで僧侶に足を運んでもらうことへの謝礼のことです。
その相場は、1日で10,000〜15,000円

通常ですと、通夜・葬儀・告別式と2日間必要となります。
他県から電車などで来られる場合は、それに見あった交通費を包みましょう。
また、宿泊されるなら、宿泊代もお包みするのが礼儀となります。2)

ただ、交通の便がよい都会などでは、お車料をお渡しすることは少ない傾向にあり、お布施の中に含まれていると考えることも多いようです。

お膳料

通夜ぶるまい、翌日の精進落としの会食膳のことを、「お膳料」といいます。

一日葬の場合は、お通夜がなく、告別式のみですので基本的に通夜ぶるまいの「お膳料」はいりません。
また、告別式後の会食をしないという場合も多いですが、その場合でも「お膳料」は用意しておきましょう。

一日葬でも精進落としの会食をするという場合は、僧侶に前もって一緒にお食事をされるかを聞いておきましょう。
僧侶が会食に同席した場合、御膳料は必要ありません。
もし帰られる場合は、「お膳料」として、1食約5,000円をお包みします。3)

葬儀場で行われる葬式の時は、地域によりお膳料が必要ない場合もありますので、打ち合わせで聞いておくと安心です。

戒名料

一日葬 お布施の他に渡すお金は?

まず、戒名とは、人が亡くなって極楽浄土へ行き、仏の弟子になったしるしとして授かるものです。
戒名は葬儀の際に白木位牌(しらきいはい)に書いてもらい、祭壇に安置をします。

戒名料は、葬儀のお布施として一括で包んでもかまいません。
ただ、特別な戒名を頂戴する際には別に包むことが多いようです。

簡単に戒名のランクを紹介しますね。

  • 一般的なもの・・・信士・信女や釋・釋尼など
  • 高位なもの・・・院釋・院釋尼など

戒名には宗派ごとにいくつかのランクがあり、料金もさまざまです。
目安として、安い場合は数万円、高いと数百万円になることもあるようですよ。
戒名料については、菩提寺や葬儀社などにたずねるとよいでしょう。

戒名については、こちらの記事もどうぞ!
戒名を自分でつける!つけ方と注意点を徹底まとめ

 

ここがポイント!

一般葬の場合、僧侶にお通夜とお葬式の2回来ていただくので、お車料やお膳料は2回必要となります。
しかし、一日葬は、お車料・お膳料ともに1回分で済むため、負担が軽くなりますよ。

また、戒名料・お車料・お膳料なども含め「お布施」としてお渡しすることもあります。
そのため、ご利用になる葬儀社で事前に確認しておきましょう。

一日葬のお布施を渡すタイミングとマナー

まずは、お布施を渡すタイミングから紹介します!

お布施を渡すタイミングは・・・
一般的には、葬儀がはじまる前の挨拶時、または、葬儀後のどちらかが多いようです。

渡すタイミングはお寺や地域によって違うことも多いですから、迷う場合は事前に親族や知人へ相談したり、直接お寺へ問いあわせるのがよいでしょう。
また、葬儀社に依頼している場合は、葬儀社に確認するようにしてくださいね。

次に、お布施を渡すときのマナーに関して説明しますよ。

お布施を渡すときのマナー(作法)

お布施を渡すのには、以下2つの方法があります。

  • お盆に乗せて渡す方法
  • 袱紗(ふくさ)にお布施を包む方法

それぞれ詳しく説明しますね。

お盆に乗せて渡す方法

これは、お布施を切手盆(きってぼん)と呼ばれる黒いお盆にのせてお渡しする方法です。

本来は切手盆とセットで、掛袱紗(かけふくさ)などに包んで使用するのが正式な使い方ですが、最近では、切手盆のみを使用してお布施を渡す方が多くなりました。

掛け袱紗とは、普通の袱紗とは少し違い、四隅にふさが付いたものです。

より丁寧に、お布施をお渡したいという場合にオススメです。

急なことでお盆がない場合は、葬儀社の方で用意してくれることもありますから相談してみましょう。

切手盆を使ったお布施の渡し方は、こちらの動画が参考になります。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=bH_DtJVIP9I&w=420&h=315]
袱紗(ふくさ)にお布施を包む方法

もしお盆が用意できない場合は、袱紗(ふくさ)からお渡ししても大丈夫です。

包み方は、弔事の包み方。
まず、ダイヤの形になるよう袱紗を広げ、中央より右側に封筒を置きます。
次に、右→下→上→左の順に包みましょう。

僧侶にお渡しする時は袱紗を開き、袱紗から取り出して、袱紗の上にお布施をのせてお渡します。

袱紗の包み方などを画像で詳しく説明していますから、ぜひ参考にしてくださいね。
袱紗(ふくさ)の包み方〜出し方まで!正しい使い方を伝授

 

ちなみに、袱紗の色は、「紺・深緑・灰緑・緑・うぐいす・灰青・グレー・紫」以上の色が好ましいとされていますよ。

ところで・・・
お布施の袋はどのようなものを選べばいいのでしょうか?
はじめてだと悩むわよね。
それでは、「お布施の袋」や「表書き」に関しても紹介するわね。

お布施の袋

お通夜や葬儀などの重要な法要で高額なお布施を入れる場合には、お布施袋もそれなりの形式にします。

お布施のお金は、半紙で包むか中袋にいれてから、奉書紙(ほうしょがみ)で包むのが丁寧な形とされていますよ。

ちなみに、 奉書紙とは・・・
クワ科の植物である楮(コウゾ)を原料として作られた白い厚紙のこと。
お布施を包んだり、弔辞を書く紙としても使われます。

どこで購入できるのかしら?
奉書紙を購入できるのは・・・

和紙専門店や書道具の販売店などです。
また、一般の文房具店や100均に置いてある場合もありますよ。

手っ取り早くネットでも購入できますよ↓。

 

もし奉書紙がない場合は、無地の白封筒でも大丈夫ですが、郵便番号欄の印刷されていないものにしてください。

また、お布施の奉書紙に水引はかけないとされますが、地域により違いがあります。
とくに風習がなければ、水引をつけないほうがよいでしょう。

お金を包む際は、お札の肖像画が表側の上部になるように包みます。
奉書紙は、ツルツルしている側が表となるように包み、慶事の時とおなじく、上側の折返しに下側をかぶせましょう。

お布施は、お坊さんに対する感謝の気持ちであり不祝儀ではありません。
新札・旧札、どちらを使っても問題はありませんよ。

お布施の表書き

一日葬 お布施の書き方

お布施袋の表書きは、漢字で

  • 袋の上部・・・「御布施」
  • 袋の下部・・・「〇〇家」または、「氏名(フルネーム)」

と書きます。

すでに「御布施」とプリントされている市販の封筒を用いてもかまいません。
また、お布施とは別にお車料やお膳料を渡す場合は、それぞれ「御車料」「御膳料」と記してください。

中袋や外包みの裏には、金額と住所・氏名を記載しておくと丁寧です。
金額を記入する場合は、「金、〇拾萬圓」というように大字(だいじ)の漢数字で書きます。
また、表書きを書く際には、普通の黒墨を使ってください。

参考書籍:
1)・2)・3)喪主ハンドブック-90分でわかる!61ページ

まとめ

今回のポイントをまとめます!

  • 一日葬のお布施の相場は、100,000~500,000円ほど
  • 1日葬プランを利用する場合の相場は、100,000円前後
  • お布施以外にお渡しするお金として、お車料・お膳料・戒名料がある
  • お車料・お膳料・戒名料なども含めて「お布施」としてお渡しすることもある
  • お布施を渡すタイミングは、一般的に、葬儀がはじまる前の挨拶時・葬儀後のどちらかが多い
  • お布施を渡すのマナーとして、お盆に乗せて渡す方法・袱紗(ふくさ)にお布施を包む方法がある
  • お布施袋の表書きは、漢字で上部に「御布施」、下部には「〇〇家」・「氏名(フルネーム)」と書く

一日葬なのでお布施も少なめでいいような・・・
そう考える気持ちもわかりますが、そう割り切れない点もあるようですね。

一概にはいえない一日葬のお布施相場ですから、あとで後悔しないように、疑問な場合は事前に確認しておくようにしましょう。

 

 

 

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