葬儀にともない、挨拶をしなければいけない場面、多々あると思います。
そんな、意外と多い葬儀に関する挨拶をまとめました!
過去に葬儀で使える挨拶を調べ、実際の葬儀で使ったことがあるものの、「ん?」という顔をされたことが・・・。
そう・・・葬儀の挨拶といっても、立場・シチュエーションが違えば、使えない挨拶も多々あるんです。
そこで今回は、葬儀に関する挨拶例文集として
- 喪主の代わり
- 孫の挨拶
- 通夜振る舞い
- 精進落とし
- 葬儀後
- 挨拶回り(葬儀後)
- 葬儀後の訪問
- 香典郵送
- 会社へ弔電のお礼
- 四十九日のお返し
など、各シチュエーションごとにまとめましたので、参考にしてください。
【挨拶例文】喪主の代わりに挨拶をする場合
故人との関係、喪主との関係により挨拶はかわってきます。
そして、
- 自己紹介(故人との関係を示すため)を入れる
- 具体的な病名は伏せてもいい
- 死亡という言葉は使わず、ソフトに言い換える
- 長くなりすぎないようにする
- 通夜挨拶では告別式の日時を伝える
などの注意が必要です。
例文としましては、以下の通り、関係性からまずのべましょう。
「遺族ならびに親族を代表しまして、故人の叔父から一言挨拶を申し上げます。
本日は、故・○○ ○○の葬儀・告別式にご会葬賜りまして、誠にありがとうございます。
○○は小さな頃から明るく元気、太陽のような子で、たまにしか会わない私にも人見知りすることなく飛び込んでくるような子でした。
成人してからも、その明るく元気な姿はかわらず、いつ会っても気持ちのいい青年でした。
それが、不慮の事故でこんなことになってしまうとは、親族一同耐え難い無念さで胸が詰まる思いです。
しかし、一番無念なのは○○本人でしょう。
○○が生前大変おせわになりましたみなさまには、あらためてお礼申し上げ、挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。」
詳しくはこちらをご覧ください。→喪主の代理で挨拶をやる場合に!12の注意点と例文を紹介
「挨拶例文」孫が代表で行う場合
私も経験がありますが、参列者への挨拶というより、故人へ向けてのお手紙風に思い出を述べる挨拶のようなものです。
祖父母のことを普段呼んでいたように「じいじ」「おばあちゃん」などと、語りかけるのもいいでしょう。
孫の年齢にもよりますが、成人の場合以下のような挨拶も・・・。
「祖母の霊前に立った今もまだ、実感できていない現状です。
祖母は礼儀作法に厳しく、時には怖いくらい私を叱りつけることもありましたが、根本的な部分は私のことを思い、心優しい人でした。
「人前に出ても、恥ずかしくないよう、心を鬼にしておばあちゃんが言ってあげてるの。」
なんども言われたこの言葉。
私からするとはうざったく、孫の私が可愛くないの?・・・と思いもしましたが、成人して社会に出た今だからこそ、このおばあちゃんの教えが身にしみてわかります。
今になってこんなこというなんて、遅いかもしれないけど・・・、おばあちゃんありがとう。
おばあちゃんに感謝しています。
大好きだよ。
もっとおばあちゃんの話を素直に聞いて、色々教えてもらっておけばよかった。
こんな孫でごめんね。
これからは、おばあちゃんが恥ずかしくないよう、しっかりした大人として生きていきたいと思います。
見守っていてください。
孫代表 ○○ ○○」
孫の挨拶について詳しくは、こちらをご覧ください。→葬式での孫の挨拶徹底版!弔辞と手紙を年代別に例文を紹介
通夜振る舞いの挨拶例文
通夜振る舞いでは、喪主が最後まで残ってくださった参列者に
- お礼
- 故人のこと
- 葬儀の案内
- 食事の案内
などを述べる必要があります。
ほとんどは親戚ということが多いため、特別かしこまる必要はありませんが、以下のような挨拶がいいでしょう。
「今日はお忙しい中、ご会葬いただきありがとうございました。
また、生前の○○には格別のご厚情を賜りまして、厚く御礼申し上げます。
○○も皆様に見守られまして、喜んでいることでしょう。
なお、明日の葬儀は○時の予定ですのでよろしくおねがいします。
別室にささやかでが、粗茶など用意しておりますので、どうぞ召し上りながら故人の思い出話などお聞かせいただければ幸いです。
本日はありがとうございました。」
詳しくはこちらをご覧ください。→通夜振る舞いの挨拶例文!はじまりから締めまでを解説
精進落としの挨拶例文
葬儀に参列してくださった方へ、感謝や最後まで残ってくださったことに対する労いの言葉を述べる必要があります。
ただ、長くなりすぎず簡潔に、以下のような挨拶が無難です。
「皆様、本日は大変お世話になりました。
お陰さまで葬儀一切、無事済ませることができました。
皆様さぞかしお疲れのことと存じます。
誠にささやかではございますが、精進落としの席をご用意いたしました。
故人の思い出などを話しながら、ゆっくりとお過ごしいただきたく存じます。
本日は、誠にありがとうございました。」
こちらに献杯・お開きを含めまとめていますので、ご覧ください。→精進落としの挨拶・献杯の文例!そのまま使える12例を立場別で紹介
葬儀後にお礼を述べる!挨拶状例文
葬儀後には、
- 通夜や葬儀の参列者
- 香典をいただいた方
- 弔電・供物・お悔やみ状をいただいた方
- お手伝いをお願いした方
などに挨拶を述べる必要があります。
そのため挨拶状を出すことになりますが、シチュエーションごとに挨拶が違うので、詳しくはこちらをご覧ください。
葬儀後に行う挨拶回りで使える例文
喪主が
- 寺院(宗教によって異なり、葬儀を行った僧侶・神父・牧師など)
- 受付の人
- 弔辞献呈者
- 病院
- 介護施設
- 故人の職場
- 町内会
- 近隣
などに対して行う挨拶です。
相手によりかける言葉は違いますので、詳しくはこちらをご覧ください。
葬儀後の訪問!挨拶例文
葬儀に伺えなかった場合など、葬儀後に弔問に伺うこともあると思います。
そんな時は、
「このたびはご愁傷様です。」
「お悔やみ申し上げます。」
など、弔意を示す言葉をまずかける必要があり、玄関口でまず一言述べましょう。
詳しくはこちらをご覧ください。→葬儀後に訪問する際の服装は?お供えや挨拶などのマナーを解説
香典郵送を郵送する際の挨拶状例文
葬儀に参列ができなかったため、香典を郵送するわけですが、一筆添えて郵送するほうがいいでしょう。
「突然の訃報に大変驚いております。
本来であれば弔問に伺いお悔やみを申し上げたいところ、遠方のため参列できず、申し訳ございません。
目を閉じると、おじさんの豪快な笑い声と笑顔が脳裏に浮かびます。
また、里帰りした際、お線香をあげさせてください。
ご家族の皆様に、心よりお悔やみを申し上げますとともに、おじさんの御冥福をお祈りいたします。
心ばかりではありますが、どうか御霊前にお供えいただければ幸いです。」
など、相手との関係別に挨拶が違います。
詳しくはこちらをご覧ください。→香典を郵送する際は手紙も添えて!相手別文例を徹底まとめ
会社へ弔電のお礼!挨拶例文
福利厚生といえども、もらいっぱなしはよくありません。
「父の葬儀を○月○日、お陰様で、滞りなく葬儀を終えることができました。
その際に、弔電を頂戴し、感謝しております。
ありがとうございました。」
など、一言挨拶を述べるのが社会人としてのマナーです。
四十九日のお返し挨拶例文
四十九日の案内・お礼状が必要です。
- 頭語・結語を入れる
- 句読点を使わない
- 故人の名前・戒名・差出人の続柄を書く
- 喪が明けたことを報告するとともに、感謝を述べる
- 略儀を詫びる
- 香典返しであるということをわかるように
- 差出人の氏名・住所を書く
というような注意点もあります。
詳しくはこちらをご覧ください。
最後に
葬儀に関する挨拶をまとめました。
挨拶はさまざまな場面で使われますが、適さない言葉なども多い葬儀関連。
参考にしていただければ幸いです。