品物だけを送るよりも、挨拶状を同封した方が丁寧になると思うわよ。
任せて!
四十九日法要を終え、やっと一息といいたいところですが・・・
まだ香典返しが残っている方は、その一息をつく暇もなく、てんやわんやされていることではないでしょうか?
今回は、四十九日法要の挨拶状について
- どんなもの?
- 書き方のポイント
- 例文
- 送り方
など、気になるアレコレをズバッと解説しちゃいます。
四十九日法要の挨拶状とは?必要なの?
四十九日法要をもって、喪が明けるわけですが、この挨拶状は喪が明けたご報告と、お礼を兼ねたものになります。
つまり、四十九日法要に来られた方だけでなく、葬儀に来てくださった方にも出す必要があるんです。
「葬儀に参列くださりありがとうございました。
おかげさまで無事、喪が明けたことをご報告いたします。」
「生前から大変お世話になりました。
無事喪が明け、一通り終えましたことをご報告するとともに、感謝を申し上げます。」
といった気持ちが込められた挨拶状となるんです。
そのため、四十九日法要の香典をいただいたら、挨拶状を添えて香典返しを送るのがマナーとなります。
しかし中には諸事情(いらないと言われている場合や、寄付することになっている場合など)により、香典返しをしない場合も。
その際にも、香典返しはなくとも、挨拶状は送るのがいいでしょう。
四十九日に関して、こちらもあわせてご覧ください。
四十九日法要の挨拶状!書き方のポイントは?
- 頭語・結語を入れる
- 句読点を使わない
- 故人の名前・戒名・差出人の続柄を書く
- 喪が明けたことを報告するとともに、感謝を述べる
- 略儀を詫びる
- 香典返しであるということをわかるように
- 差出人の氏名・住所を書く
頭語・結語を入れる
言葉のはじめには「謹啓」。
終わりには「敬具」を入れましょう。
句読点を使わない
諸説理由はありますが、四十九日の挨拶状では、句読点を使わないのがマナーです。
改行をする、空白を開けるなどして対処しましょう。
故人の名前・戒名・差出人の続柄を書く
故人の名前は、誰の四十九日法要かわかるように記す必要があります。
「亡(母)名前(戒名)」という感じで記しましょう。
喪が明けたことを報告するとともに、感謝を述べる
四十九日法要を無事終え、喪が明けたことを報告するとともに、参列していただいたこと、香典をいただいたことへの感謝を述べる必要があります。
略儀を詫びる
書中で挨拶をすませるため、「略儀にて失礼します」と入れる必要があるでしょう。
本来であれば、お礼に出向いて挨拶を述べるのが礼儀ですが・・・という思いから、このように述べる必要があるのです。
香典返しであるということをわかるように
喪が明けた挨拶状とともに送る品物。
これが香典返しとわかるように、一筆添えるといいでしょう。
差出人の氏名・住所を書く
最後に、どこの誰から送ってきたのかがわかるよう、差出人の氏名と住所を明記します。
喪主が送る場合は、「喪主 氏名」としてもいいですが、「親族一同」とする場合でも、代表者をたてた上でそのあとに「親族一同」と明記するのがいいでしょう。
四十九日法要の挨拶状例文
謹啓
亡父 ○○○○(故人の俗名)儀 葬儀に際しましては
お忙しい中ご会葬を賜り またご鄭重なるご厚志を賜り 心よりお礼申し上げますおかげさまで○月○日に ○○○○○○(故人の戒名・法名)の四十九日法要を滞りなくすませることができましたとともに 忌明けを迎えることができました
つきましては感謝と供養のしるしに気持ちばかりの品をお送りいたします
本来であれば 直接伺いお礼申し上げるべきところではございますが 略儀ながら書中をもちましてお礼のご挨拶とさせていただきます敬具
令和○年 ○月○日
○○県○○市○○ ○○-○○
喪主 ○○ ○○
親族一同
難しくとらえず、形式(上記のポイント)にそって、順序立てて挨拶を述べるといいでしょう。
四十九日法要の挨拶状の送り方は?
品物に同封してもいいの?
挨拶状は、香典返しに添えることも多くありますが、別に送って悪いものでもありません。
また、香典返しをしない場合も、挨拶状だけ送ることも礼儀です。
また、当日法要に来られた方にその場でお返し等を渡す場合には、挨拶状は必要ないでしょう。
当日挨拶の中で、「心ばかりの粗飯と粗品を用意しました」と述べるだけでもかまいません。
つまり・・・
- 香典返しの品物を郵送する場合・・・品物+挨拶状
- 香典返しをしない場合・・・挨拶状だけ
- 喪主や遺族が直接挨拶をする場合・・・品物だけ
ハガキ、奉書に書いて封筒に入れる、どちらでもかまいません。
ただ、奉書に書く場合、縦書きが基本です。
業者に印刷を依頼した挨拶状でも、パソコンで打ってプリントしたもの、手書き、どの方法でもかまいません。
ただし、ボールペン文字よりも、筆文字がより丁寧で、薄墨がベストです。
また、用紙も便箋・カード・普通紙のどれでもかまいませんが、奉書を二枚重ねにするのは不幸が重なるという意味に捉えられ、いいものではないので注意しましょう。
最後に
ポイントをまとめますね。
- 挨拶状は喪が明けたご報告と、お礼を兼ねたもの
- 四十九日法要に来られた方だけでなく、葬儀に来てくださった方にも出す
- 四十九日法要に香典をいただいたら、挨拶状を添えて香典返しをするのがマナー
- 頭語・結語を入れる
- 句読点を使わない
- 故人の名前・戒名・差出人の続柄を書く
- 喪が明けたことを報告するとともに、感謝を述べる
- 略儀を詫びる
- 香典返しであるということをわかるように
- 差出人の氏名・住所を書く
- 香典返しの品物を郵送する場合・・・品物+挨拶状
- 香典返しをしない場合・・・挨拶状だけ
- 喪主や遺族が直接挨拶をする場合・・・品物だけ
- ハガキ、奉書に書いて封筒に入れる、どちらでもいい
- 奉書に書く場合、縦書きが基本
- 筆文字の薄墨で
- 二枚重ねにするのはNG
四十九日を終え、この挨拶状と香典返しを送付するまでは何かとバタバタしますが、この作業を終え、親族は心身ともにホッとされることでしょう。
葬儀からあまり日にちがないことから、準備がバタバタしてしまうこともあると思いますが、ここまでを亡くなった後の一つの工程として頭に入れておくといいですよ。
ただ、そのあとにも初盆・一周忌などもすぐに来ちゃいますけどね。