田舎暮らしに憧れて、引っ越したはいいけど、相次ぐ近隣住民の葬儀。
「田舎は高齢者が多いから、仕方のないことかな・・・。」
そうは思っていたけど、引っ越して1年で5回の葬儀。
そして、その葬儀を当たり前のように手伝う近隣住民。
今回は、田舎で行われる葬儀の手伝い
- 当たり前なのか?
- 手伝い内容
- 断れないのか?
について、色々な声や我が実家での経験を交えながら、お話ししたいと思います。
モヤモヤしている方、これを読んでスッキリしてくださいね。
葬儀の手伝いは田舎だと当たり前なの?
当たり前のように、「○○さんが亡くなったから、今日の4時から手伝いね。」
なんて言われたんですが、これって普通なんでしょうか?
都会では近隣住民にどんな人が住んでいるかも知らないことが多いものの、田舎では近所付き合いが当たり前。
だからといって、ここまでしなきゃいけないの・・・って引っ越してきた方は思われますよね。
実はこれ、地域によっては自治会の決まりごととして、昔からある風習のようなものなんです。
地域の人が亡くなった=お手伝いをする
これが、暗黙の了解になっているというわけ。
葬式の受付の手伝い中です 田舎の葬式のやり方はわかりません pic.twitter.com/LFWOqGjYOS
— sk8er boi (@amukun0609) 2016年10月17日
引っ越してきて、訳も分からぬまま手伝いをしている方、実は多いんです。
、、、
明日葬式できやした
田舎は近所の手伝いが
しゃぁないです
しかも月末(@_@)
オワタ— ぼろ雑巾 (@100Macallan) 2018年2月27日
やはりこちらでも、当たり前のこととなっているようですね。
葬式の手伝いに明け暮れた2日間…田舎ってめんどくさい( ; ; )
— かえでちゃん (@manekineko417) 2017年11月20日
もちろん、お通夜も葬式も。
田舎の友人に近所の人が亡くなると未だに班で葬式の手伝いをするというのを聞いて驚いたし、旅行中でも戻って手伝うらしくもっと驚いた。
私の住んでいるところでは、死んだのを近所に悟られないようにする。世間話する人の家族が亡くなったのを知るのが一年後とかあって田舎者の私は焦るのだった。— でん (@deguchikarade) 2017年12月18日
班で決まっている・・・、実は私の実家でも、葬式は同じ班の人が手伝う・・・当たり前のことなんです。
葬儀の手伝いはどんなことをするの?
自宅で葬儀をやる場合
- 弔問客を招く準備
- 家の片付け・掃除
- 座布団出し
- 食器洗い
- 受付
- お茶出し
- 料理の振る舞い(持ち寄り)
- 後片付け
とにかく、通夜の始まる前からお手伝いとして大忙し。
弔問客が来る前に、人を招ける状態にしておかなくてはいけません。
座布団や湯のみが足りなければ、家から持ってきて貸し出すことも。
そして、巻き寿司・稲荷・おにぎり・揚げ物・つまみ・・・など(基本的に精進料理なので肉や魚は使わない)、弔問客のために料理を用意するのも手伝いの役割です。
田舎は、夜宴会が始まってしまうこともしばしば。
そうなると、帰りも遅くなるので、家族には弁当で済ませてもらったり、一緒に来て食べて帰ってもらうということもあるんです。
町内会の同じ組(12軒)の中で葬式が出た。今日が通夜。男性陣は準備や式の手伝いに。今日も9時集合で通夜の準備。田舎なので葬儀社や親戚より近所が働くシステム。通夜の時も男性陣が駐車場係や受付などをする。いつもは女性の炊き出しがあるんだけど、今回はないらしい。
— ノラコノ (@norakono) 2010年7月13日
男性陣は、棺を担ぐのも近隣住民としての仕事ですね。
斎場で葬儀をやる場合
- 家の片付け
- 受付
- お茶出し
- 後片付け
家族が帰って来ても困らないよう、すぐに寝床が敷けるよう準備をしたり、散らかったものを片付ける程度の片付けをしますが、中には親類が留守宅に他人が入ることを拒む場合も。
ですが、「受付だけは近隣住民がやるもの」そう思っておいたほうがいいでしょう。
斎場によっては、すべてやってくれるところもあり、受付だけですんだらラッキーなことなんです。
葬儀の手伝いは絶対?断れないの?
でも、そのために休みを取るって抵抗があるわ。
断れないものなのかしら?
いくつか断り方とその時のパターンを紹介しますね。
「仕事があるから手伝いをできない」
「絶対じゃないからいいのよ。」
「手伝いは足りているから。」
そういってくださるご家族もいれば、
「じゃあ、仕事が終わった後からお待ちしています。」
と、当たり前のように仕事後に手伝いを要求されることもあるんです。
「冠婚葬祭が重なってしまって」
これはムリ強いできません。
親戚の葬儀であれば、同じ立場としてわかっていただけるでしょうし、結婚式の場合であれば、出席届けを出しているため相手方にも迷惑がかかりますからね。
「具合が悪くて」
「じゃあ、自宅でできる料理の準備だけお願いね。」
そう言われることもしばしば。
ですが、感染する恐れのある病気や、床に伏している状態だと、ムリ強いはできません。
しかし、上記のような理由がなく手伝いを断ると、
- 人付き合いが悪い
- 裏切り者
- おかしな人
などという変なレッテルを貼られかねません。
なんか明日は近所の葬式の手伝いに駆り出された(亡くなった方の顔も知らないほどの付き合いの無さにも関わらず)ので朝早いらしい。 田舎の風習って良く解らんけど村八分にされても困るので渋々行ってくる。
— モカダン ヒロト (@mokadan_hiroto) 2010年3月23日
この方も、顔すら知らない近隣住民のために、手伝いに行かれていますね。
しかも、葬儀の手伝いはほとんどが無償です(中にはお礼をくださる方もいらっしゃいますが)。
どうしても手伝いをしたくない場合、自治会に加入しない・代わりに多めの香典を支払う・・・なんて話も耳にしますが、やはりこれも田舎ではおかしな話。
田舎に住むということは、こういうこともある・・・そう思っておいた方がいいでしょう。
最後に
まとめます。
- 田舎では、葬儀の手伝いが当たり前(地域によって異なる)
- 自宅で葬儀をやる場合、事前準備から受付・料理・片付けまで全部近隣住民がやる
- 斎場で葬儀をやる場合、受付は近隣住民がやる
- 正当な理由がなければ、なかなか断れない
私の実家では、同じ町内でも手伝いを必要としない地域もあれば、我が家のように手伝いが当たり前という地域までさまざまでした。
子供でも、靴並べや食器を下げたりといった手伝いをしいられましたからね。
これも田舎でのあるある、地域で快適に暮らしていきたいのならば、そう思うしかないのかもしれません。