気持ちはありがたいけど、交通費や宿泊費もバカにならないのが気になって。
でも、交通費や宿泊費は、喪主が出すべきものかしら?
葬式の交通費や宿泊費、今回はこの問題について
- 誰が出すのか?
- お礼の示し方
など、マナーを含め解説します。
葬式までの交通費は誰が出す?
申し訳ないという気持ちが大きいようね。
答えから述べると、喪主が出さなければいけないというマナーはありません。
また、逆に出してはいけないというマナーもないんです。
結婚式の場合、新郎新婦が招待して来てもらうので、交通費を出したりすることも多いと思います。
しかし、葬式というのは、亡くなったことを通知はしても、参列するかどうかは気持ちの問題。
つまり、気持ちの問題で、参列したりしなかったりするものです。
そのため、遠方でも行くと判断したのも個人の意思なため、出さなければいけないというマナーはありません。
ただ、親が子供に「絶対参列しなさい」という意味で交通費等を出すことはよくあります。
焼津で行われる祖父の葬式に富山から駆けつけたら、帰りに父に「交通費もらった?」って聞かれて「母に1万貰った」って答えたら「交通費とか以外にも諸々含めてそれで足りた?」って聞かれたから「喪服代1万と交通費数千円足りない」って言ったら2万貰った
— 春 (@spring10151) June 3, 2017
つまり、遠方でも絶対に参列して欲しい場合には、こちらがお願いして来てもらうので、出すというのも選択肢に入るでしょう。
葬式までの宿泊費は誰が出す?
ただ、宿泊費の場合も、喪主が出す必要はありませんし、手配する必要はないでしょう。
現代はネット社会、最寄りのホテルなどもすぐ調べることができるので、忙しい喪主がそこまでする必要はありません。
しかし、相手が高齢だったり、土地勘がない場合、ホテルを紹介したりすると参列者は助かるでしょう。
また、参列者が近しい親戚の場合、葬儀場に宿泊してもらうという方法もあります。
最近の葬儀場はホテル並みにキレイだったりすることも多いので、特別な準備なく宿泊できますからね。
おばあちゃんの葬式で泊まった斎場の宿泊場所。ホテル並みの綺麗さでビックリだわあ😳 pic.twitter.com/wphmfiMKOC
— はね@Belias (@Hane_Sone) July 15, 2019
そして、近しい親戚数人は葬儀場に宿泊、そこに泊まりきれなかった方は別途ホテルを用意といったことはあるでしょう。
その場合、喪主が宿泊費用を負担するということもあります。
喪主側が出してはいけないということもなく、出される場合もあるでしょう。
実はその場合、起こってしまうトラブルもあるんです。
喪主が交通費や宿泊費を出した場合に起こる問題
- 香典をその分多く包まなければいけない気持ちになる
- 香典を多く包まれると、お返しが大変
- どこまでを遠方とするか、一人に出してもう一人には出さなかったという不公平
などが、その問題としてあげられます。
香典をその分多く包まなければいけない気持ちになる
交通費や宿泊費を出すと、香典金額より多く出してもらうことになり、参列者は申し訳ない気持ちに。
そのため、その分少しでも香典を多くという気持ちが生じてしまうでしょう。
そうなると、次の問題が・・・
香典を多く包まれると、またお返しが大変
香典のお返しは、香典金額に応じて異なります。
つまり、香典を多くもらってしまうと、香典返しも高額になってしまうのです。
どこまでを遠方とするか、一人に出してもう一人には出さなかったという不公平
車で4時間かけて来てくださった方に交通費を出し、新幹線で2時間かかる相手には交通費を出さなかった。
また、親戚には自分で手配したホテルに泊まってもらい、友人にはホテルを用意したなど、トラブルの元になりかねません。
逆に、参列者側から交通費や宿泊費を要求するのは、マナー違反。
それこそ、なんのために参列したんだという非常識な行為になりかねません。
一人に出したらあの人も・・・となり、多大な出費となることも。
こういった問題もあるため、交通費・宿泊費を出すというのは慎重に考えた方がいいでしょう。
葬式だけではなく、葬式が終わった後も法要等、お金がかかることは多いですからね。
わざわざ遠方から参列してくださった方にできるお礼は?
- お礼状を出す
- 香典返しを多めにする
- お中元やお歳暮を送る
などで、お礼を示すのもいいでしょう。
お礼状を出す
友人の場合「まさかわざわざ駆けつけてくれるとは思わず、本当に嬉しかったです。」
親戚の場合「遠方から駆けつけてくださり、故人も大変喜んでいると思います。」
など、素直な感謝の気持ちを伝えると、相手も「行ってよかった」という気持ちになるでしょう。
香典返しを多めにする
香典返しは、いただいた香典の半返し(半分)が基本ですが、遠方から来ていただいた方へ少し多め(高め)のものを選んでお返しするという方法もあります。
その際、お礼状を添えるとより丁寧になり、相手も「行って喜んでもらえてよかった」という気持ちにもなるでしょう。
お中元やお歳暮を送る
その年、または翌年お中元やお歳暮を贈り、感謝の気持ちを示すという方法もあります。
これは気持ちの問題なので、金額も自由です。
その後、お中元やお歳暮を続けるかどうかは個人の自由ですが、その年や翌年の一度だけでも問題ありません。
最後に
ポイントをまとめます。
- 喪主が、交通費や宿泊費を出さなければいけないというマナーはない
- 遠方からでも葬式に参列するかどうかは、気持ちの問題
- 遠方でも絶対に参列して欲しい場合には、こちらがお願いして来てもらうので、出す
交通費や宿泊費を喪主が出すと、
- 香典をその分多く包まなければいけない気持ちになる
- 香典を多く包まれると、お返しが大変
- どこまでを遠方とするか、一人に出してもう一人には出さなかったという不公平
などという問題が生じることも。
遠方から来てくださった方に、
- お礼状を出す
- 香典返しを多めにする
- お中元やお歳暮を送る
という方法でお礼を示すのも○。
葬式と結婚式を一緒に考えてはいけません。
出す・出さないは、個人の問題(気持ち)ですが、余計なトラブルは避けたいですね。