香典返し辞退の書き方!マナーを参列・喪主両側から解説
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会社の同僚たち数人で、お世話になった上司の奥様が亡くなったので香典を包もうと思うの。
でも、本当一人ずつ少額を包むから、これに香典返しまでもらっちゃ何も意味がないと思うのよね。
香典返しを辞退してもいいかしら?
連盟で包む場合、千円〜3千円など、少額になることも多いから、香典返しをもらうのも躊躇しちゃうってことね。

そうそう。
中には、包むだけありがたく思え的な同僚もいるものの、やっぱり香典返しが負担になってしまうと本末転倒だと思うんだ。

たしかに、それはそうね。
でも、香典返しはいらないって、どう伝えたらいいのかしら?

 

香典返しの辞退

相手への配慮から、申し出たいと思われる方も多いでしょう。

しかし、香典返しを辞退したいと言われた喪主側も、それにしたがっていいのか?

そうは言われても、やるべきことはやるのがマナーなのか、悩まれる方もいらっしゃると思います。

 

そこで今回は、そんな両側の疑問にお答えすべく、香典返し辞退について

  • 失礼にならないのか?
  • 書き方
  • 喪主側の対応

などを詳しく解説していきたいと思います。

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そもそも香典返しを辞退しても失礼にならない?

そもそもの話なんだけど、香典返しはいらないからって香典を包むのは、こっちの都合であり、失礼に当たらないのかしら?

そういうのも気になるわよね。

基本的な答えをズバリお答えすると・・・、香典返しを辞退しても失礼にはなりません。

ただし・・・

ここ大事!

香典返しはいらないという意思を、事前に喪主に伝えること!

用意してもらった香典返しをいらないと断るのは、失礼な話です。

香典返しを辞退

そのため、香典に一筆添えるなどして「香典返しを辞退」することをしっかり伝える必要があります。

ちなみに・・・、香典返しを辞退する場合はいくつかあるので紹介しましょう。

香典返しを辞退することが多いシチュエーション

  • 連盟で香典を包む場合
  • 葬儀に参列できなかった
  • 大黒柱を亡くした喪主に対して
  • 家族葬で香典は辞退されたけど送りたい場合

など。

辞退を申し出る理由はさまざまですが、とくに多いのが連盟で香典を包む場合

会社関係や地域の人など、少ない額を数人で包む場合、会葬御礼だけで香典額に近くなってしまうのに、香典返しまでもらってしまうと包んだ額より多くなってしまうことも。

そんなことにならないよう、最初から香典返しを辞退することも可能でしょう。

他3つも、喪主の負担とならぬよう、辞退するわけですから、一言はじめに添えていたら失礼にはなりません。

 

香典返しを辞退する場合の書き方は?

じゃあ、なんて書けばいいのかしら?
香典返しを辞退する際の書き方を説明するわね。
  • 「お返しは辞退申し上げます。」
  • 「香典返しは不要です。」
  • 「お返しの配慮は、遠慮いたします。」
  • 「香典辞退いたしますので、少しでもお役立ていただければ幸いです。」

 

など、香典返しはいらないとしっかりわかるる文面を一言、香典袋の裏面や中の封筒に書くことをオススメします。

香典返しを辞退

受付で直接辞退することを申し出ることもできますが、ごたついていると、どなたからそのような申し出があったのかわからなくなってしまうこともしばしば。
喪主に伝わる前に、わからなくなってしまうこともありますからね。

香典返しの裏面や中の封筒には、住所などを通常書きますが、そこは喪主が必ず確認する場所でもあります。

そのため、中身を抜いて集計したとしても、見逃されることはないでしょう。

 

また、香典を郵送する場合には、お悔やみ文とともに一筆添えるという方法もあります。

その場合の例文も紹介するわね。

一筆添えて郵送する場合

この度は、突然のことに、ただただ驚いております。
本来なら、弔問に伺うべきところ、こちらの事情で参列できず申し訳ありませんでした。
○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
少しばかりではありますが、御霊前にお供えいただければと同封したもの、お返しは辞退いたします。
どうぞ、○○様のお好きだったものをお供えいただければ幸いです。

 

まずは、葬儀に参列できなかったことを詫び、故人の冥福を祈る。

そして、香典返しは不要ということをしっかり伝えましょう。

詳しいマナーなどは、こちらをご覧ください。
関連記事)香典を郵送する際は手紙も添えて!相手別文例を徹底まとめ

 

では次に、香典返しは不要と言われた喪主側は、それにしたがっていいのかどうかという問題です。

香典返しは不要と言われたら?

本当に香典返しを用意しなくていいのかという問題ですが、相手の配慮を素直に受け、お礼にとどめる方がいいでしょう。

ただ、以下のようなマナーがあります。
  • 直接受付で辞退を申し出された場合・・・その場でお礼を述べる
  • 辞退されることを後から知った場合(郵送された場合なども)・・・お礼状を出す

香典返しを辞退

お礼状は、香典をいただいた時期に応じて、葬儀後一週間以内に葬儀が無事に終わったという報告を兼ねてもいいですし、四十九日後に法要が終わり納骨が済んだ報告を兼ねてもいいでしょう。

ここでお礼状例文を紹介します。

お礼状例文

拝啓 葬儀の際はご多忙中にもかかわらず 御会葬賜りまして 心から感謝申し上げます

おかげさまで 無事○○を送り出すことができ ホッとしているしだいです

また 御香料を賜わりまして厚く御礼を申し上げます

略儀ながら 書中をもちまして お礼のご挨拶とさせていただきます 敬具

 

 

葬儀後の挨拶状に関して詳しくは、こちらをご覧ください。
関連記事)葬儀後の挨拶例文【徹底版】!どんな時に必要?

 

ただ、中にはいただいた額が大きく、申し訳ないと感じている方もいらっしゃるでしょう。
その場合について、いくつか香典返し・お礼状以外の方法も紹介しますね。

その他お礼方法

  • お中元やお歳暮で返す
  • 差し入れとしてお菓子を送る
  • 食事をご馳走する

もっとも遠慮されずにすむ方法は、お中元やお歳暮として返す方法でしょう。

その場合も、感謝の気持ちを一筆添えて送るとより丁寧です。

最後に

ポイントをまとめます。

  • 事前に申し出て、香典返しを辞退しても失礼にはならない
  • 用意された香典返しを断るのは失礼
  • 香典辞退は、香典に一筆添えるのがいい
  • 香典辞退がわかる一言を、香典袋の裏面や中の封筒に書く
  • 香典を郵送する場合には、お悔やみ文とともに一筆添える

続いて、香典返しは辞退と言われた喪主側は

  • 相手の配慮を素直に受け、お礼にとどめるのがいい
  • その場でお礼をいう機会がなければ、お礼状を出すのがマナー
  • 香典返し以外のお礼方法として、お中元やお歳暮で返す・差し入れとしてお菓子を送る・食事をご馳走するという方法も

 

実際、私も「ほんの気持ちなので香典返しを辞退します」と直接申し出た経験が・・・。

そして、葬儀が終わり落ち着いた後、「気分転換に付き合ってほしい」と言われ、食事をご馳走になったことがあります。

「お礼したいから食事に行こう」と誘われるよりも、ずっと受け入れやすい申し出だったと感じましたよ。

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