
娘は大学のテストでどうしても帰れないし、娘の高校の親友だから私は面識がないんだけど、娘はお泊まりをした際などにお世話になって知らない間柄じゃないから、香典だけで済ませるのは嫌って言うの。
任せて、失礼にならないよう注意点やマナーを説明するわ。
葬儀に代理で出席する場合、困らないよう注意点やマナーを
- 香典
- 記帳の際
- 挨拶
とに分けて説明します。
葬儀に代理で出席する場合!香典はどうしたらいい?
- 仏式なら「御霊前」や「御仏前」「御香典」「御香料」など
- 神式であれば「御榊料」「御玉串料」「神饌料」など
と書くのが一般的ですが、問題は名前の部分。
これは、誰の代理かでも異なりますが、
- 表書きは、依頼した人のフルネーム
- 左下に代理人の「代」
と記入します。
これが配偶者の代理の場合は、左下に「内」と書きましょう。
基本的に、香典は依頼者が用意すべきものですが、急なことで時間がない場合には、上記の点に注意して代理の人が書いても問題ありません。
中袋があるご香典袋の場合は、中袋の裏側に住所と氏名を記載しますが、これも依頼人のものを記載します。
また、代理でお願いするから、自分は行かないから・・・などで香典金額を変える必要はなく、一般的な額を包むのがいいでしょう。
代理人が香典を包むかどうかは、それぞれの付き合いにもよります。
あくまでも代理であって、付き合いがない場合、香典は預かった分だけでいいでしょう。
ただし、子供の友達の親など、面識が多少あったり、付き合いがあった場合には包む場合もあります。
その場合、付き合いによって5千円〜1万円ほどが相場でしょう。
葬儀に代理で出席する場合!記帳の注意点とマナーは?
受付で芳名帳の記入する際、基本的には香典を出した人(お金を出した人・依頼者)の名前と住所を書きます。
この芳名帳は、香典返しなどに使用されるため、代理で行った人よりも、香典を出した人にお返しを・・・と考えたら間違えないでしょう。
受付で
- 代理できたこと
- 誰が代理を依頼したのか
- 本人が来れなかった理由
などを伝えると、それが喪主に伝わり、失礼にあたりません。
出し方としては、香典袋は相手から表書きが読める向きで、両手で渡しますが、その際に「◯◯の代理で参りました」と言うといいでしょう。
また、先ほどの香典と同様に、配偶者の代理の場合は自分の名前と住所を書いて「内」と書いてもいいでしょう。
ただ、その際も代理人の名前だけでは喪主に誰か伝わらない場合もあるので、依頼人の名前も記載します。
葬儀に代理で出席する場合!挨拶はどうしたらいい?
今回の場合のように、娘さんの友達のお母さんの葬儀の場合、そのお友達に声をかけるのがいいでしょう。
先ほど、受付で代理で来たことを伝えるといいといいましたが、葬儀の始まる前に挨拶をするのがベストです。
場合にもよりますが、葬儀後は出棺・火葬へと移動など、バタバタすることも多いため、少し早めに伺い挨拶をしましょう。
ただ、お悔やみの言葉は手短に、
- ご遺族に故人が亡くなられた経緯を聞く
- 長時間話し込む
のはマナー違反です。
最後に
ポイントをまとめます。
葬儀に代理で出席する場合、香典は
- 表書きは、依頼した人のフルネーム
- 左下に代理人の「代」
- 配偶者の代理の場合は、左下に「内」
- 代理で行く人の香典を包むかどうかは、付き合いによる
受付では、
- 基本的には香典を出した人(お金を出した人・依頼者)の名前と住所を書く
- 代理で来たことを伝える
お悔やみの言葉は手短に。
実際、子供の行事と重なり里帰りできなかったため、友達のお父さんの葬儀に母に代理で行ってもらったことがあります。
その際は、上記の点に注意しつつ、うちの母も挨拶程度の付き合いはあったため、5千円包んだそうです。
そして、後日友達からも「おばちゃんに代わりに来てもらってうれしかった。わざわざありがとう。」と連絡をもらいましたよ。
親しき仲にも礼儀あり。
今は別々な地域で暮らす友達といえど、どうしても行きたかったけど行けなく申し訳ない・・・という気持ち、伝わったようです。