家族葬だからと弔問や香典を辞退しますってこと、よく耳にしますが、
「じゃあ、弔電だけでも」
と、参列できなかった方から申し出、よくあると思います。
そこで、弔電まで断ってしまうと、自分を拒絶しているんじゃ?
そこまで断らなくても。
などと思われるんじゃないか、心配になってくる方もいらっしゃるでしょう。
しかし、もらってしまったら、お返しが必要になるんじゃないか?
という問題も・・・
そこで今回はそんなお悩みにお答えすべく、家族葬の弔電辞退について
- 失礼か否か
- 文例
- お礼
など、気になるあれこれを解説したいと思います。
家族葬の弔電を辞退するのは失礼?
答えからいうと、弔問・香典と合わせ、弔電も辞退することは可能でしょう。
断ったから失礼ということはありません。
ただし、届いてしまった弔電を拒否するというのは失礼にあたるのでやめましょう。
弔電辞退は、遺族の考えによるものなので、そういう辞退の申し出があると、「送らないほうがいいんだ」と理解される方がほとんど。
家族葬の弔電辞退speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”doku1.png” name=””] 辞退の連絡を受けたら、このような考えを持たれる方がいらっしゃるようですよ。[/speech_bubble]
去年9月以来のお葬式、知り合いのお父さんが91歳で亡くなられた。その方から電話で、家族葬なので、弔問も香料も弔電も辞退するとの連絡。また後でお供えでもするしかないか。
— 藤井和彦 (@hikohikoman2000) 2012年8月21日
受け取ってもらえないから、後日お供え。
このような方は多いかもしれませんね。
私にも、お世話になった方の訃報に触れ「家族葬なので香典や弔電、花は辞退します」とあるのを見て、故人を悼む気持ちを形にできないのを残念に思った経験はある。
香典やお花で弔いの形式を踏むことが心を落ち着かせるのだな、と実感したのはそのときだったかな。— aog (@aogeniu) 2019年6月7日
お世話になった方だから最後に一目会いたい、お礼だけでも述べたいという方は多いでしょう。
そもそも弔電は、葬儀に参列できなかった方が弔意を示すために送るものです。
なので、家族葬で弔問や香典を断られたから弔電だけでもと思われるのは自然でしょう。
そのため、弔電だけは辞退しない考えの方も多く、辞退の申し出がなければ弔電だけでもと送る方が多いようです。
友人に訃報連絡。
久しぶりの連絡がこういうのって悲しいね。
故人のご遺志で葬儀への参列は叶わないので、取り急ぎ弔電だけでも手配しようかと相談中です。
最近は家族葬であまり大袈裟にしたくないという方が多いけれど、やはり友人としてお見送りしたいと思う気持ちを伝えたいですよね…— クリス (@chrismiki) 2017年5月24日
家族葬を辞退する際の文例を紹介
メール・電話・口頭、断り方はそれぞれだと思いますが、
故人の遺志により、葬儀は家族葬にてとり行いますので、弔電ならびに香典や弔電も辞退いたします。
皆様にはご迷惑おかけしますが、何卒ご容赦ください。」
近親者のみで執り行う家族葬となります。
そのため、ご厚志(弔問・香典・弔電)は故人の遺志により謹んでご辞退申し上げますことをご了承ください。」
生前の父とのご交誼に厚く御礼申し上げます。
葬儀は、生前○○からの希望により、家族や近親者のみの家族葬で見送ることとなりました。
つきましては、弔問、香典ならびに弔電は辞退いたしますことを何卒ご容赦ください。」
など、弔問や香典と合わせて辞退することを伝えるのがいいでしょう。
家族葬で弔電をもらった際のお礼はどうしたらいい?
いただいた弔電は素直に受け取りましょう。
その上で、後日(葬儀後一週間以内くらい)、口頭でお礼を述べるか、お礼状を送ると失礼に当たりません。
とくに、香典返しのようなお礼の品は必要としませんので、
- お礼状で葬儀を無事終えることができたこと
- 弔電をいただいたお礼
- 生前お世話になったお礼
などを述べるといいでしょう。
口頭で述べるお礼
葬儀も、おかげさまで無事滞りなく終えることができました。
本来なら、直接お礼を申し上げるべきところをお電話にて失礼いたします。」
ここまで述べたら、相手側からも何かしらの返答があるでしょう。
親戚ならば、その時に今後の四十九日法要・初盆のことなどを話せます。
お礼状例文
拝啓 このたびは亡○(続柄)○○儀 葬儀に際しまして ご丁重な弔電を賜りまして 厚くお礼申し上げます
おかげさまで 無事葬儀を滞りなく終えることができました
生前のご厚情に感謝申し上げます
略儀ながら書中をもちまして お礼申し上げます 敬具
○年○月○日
住所(喪主の住所)
喪主名(親戚一同)
というように、
- 故人の名前を→亡○(続柄)○○儀
- お礼の言葉
- 略儀であること
- 差出人の名前と住所
を書くといいでしょう。
最後に
ポイントをまとめますね。
- 弔電を断るのは可能
- 弔電を正しい方法で断れば、失礼には当たらない
- 届いた弔電を拒否するのは失礼
- 葬儀に参列できなかった方が弔意を示すために送るもの
- 弔問や香典と合わせて辞退するのがいい
- いただいた弔電は、素直に受け取る
- 弔電をいただいたら、電話などでお礼を述べるか、お礼状を送る
もらったら、お礼をしないと・・・、そういった手間を省くために家族葬を行う方も増加しています。
ただ、葬儀にも参列できずお礼の一言も述べられなかった側からすると、心残りができてしまうことも・・・。
どちらがいいかは、遺族の考えによりますが、弔電ならばお礼状のみですむことがほとんどなので、そこを考慮してもいいかもしれませんね。