葬儀関係なんてとくに、何でも社員にお申し付けくださいって勢いで手伝うのよね。
うちの母が闘病中で、もしもの時は家族葬にしてって言われてるんだけど、今から会社からグイグイ来られるのが不安で。
でも、家族葬だから参列は断れるし、いいんじゃない?
家族葬=家族や近親者のみで行う、そういう暗黙の了解が広がりつつありますが、一般葬しか経験したことのない方にとって、その暗黙の了解が伝わっていないこともありますよね。
身内だけで葬儀を済ませたいから家族葬を行うのに、どんどん弔問客が来てしまうと家族葬の意味がない。
だからといって下手な断り方をしてしまうと、後々の関係にも響いてしまうもの。
そこで、失礼のない断り方を・・・とお考えの方に向け、今回は家族葬のあらゆる断り方について
- 参列
- 香典
- 供花
- 実際に来られた場合
などパターン別に、文例を紹介したいと思います。
家族葬なので参列を断りたい!どう断るのがいい?
- 「故人の意向により、家族葬にて葬儀を行いますので、参列は辞退いたします。」
- 「家族葬にて、近しい親族のみで葬儀を執り行います。そのため、参列はご遠慮ください。」
- 「家族葬のため、一切の弔問をお断りいたします。」
Level1〜3といった感じでしょうか。
ハッキリと参列を断ることが大切で、曖昧に濁すと「家族葬だけど行ってもいいのか」と判断に迷います。
「故人の意向により、家族葬にて葬儀を行いますので、参列は辞退いたします。」
家族葬というのは故人の希望である。
だから、家族葬=一般参列は辞退してもらいたい・・・、というのをにおわす文例です。
一般的に多く使われる文例で、家族葬だから参列は辞退したいという気持ちを受け取れる、当たり障りのない感じでしょう。
「家族葬にて、近しい親族のみで葬儀を執り行います。そのため、参列はご遠慮ください。」
「近しい親族のみで」というのが、一般参列者はいないとにおわせる文例です。
近しい親族のみの中弔問に行くと場違い、そういうイメージが浮かぶため、「行ってはいけないんだな」というのが感じ取れます。
また「ご遠慮ください」と、多少申し訳なさを感じさせることで、失礼には当たらないでしょう。
「家族葬のため、一切の弔問をお断りいたします。」
弔問を拒絶したい思いがうかがえる文例です。
「一切の」ということで、「ああ、家族葬だから誰も呼ばないんだろう」ということが伺えます。
多少強くは感じられますが、自分たちだけでなく、その他一切の弔問も断ることがこの文面から受け取れるので、行かないという判断がしっかりできる言葉となるでしょう。
また、会社関係や失礼になってはいけないとくに注意が必要な間柄ならば、
- 「何卒ご了承願います。」
- 「恐縮ですが」
などの言葉を付け加えると、さらに丁寧になります。
家族葬なので参列だけじゃなく香典や供花も断りたい!どういうと失礼に当たらない?
香典や供花も断りたい場合、弔問と合わせて断るのが最善です。
先ほど紹介した文例に
「故人の意向により、家族葬にて葬儀を行いますので、参列ならびに香典・供花は辞退いたします。」
といった感じで参列だけでなく、香典や供花もハッキリと断りたいと伝えることです。
香典だけでも持っていっていいのか?
供花くらい送っても構わないか?
参列を断られた側は、判断に困ります。
そのため、ハッキリと断ることは失礼でなく、曖昧にしておく方が困ると考えていいでしょう。
断ったのに弔問に来られた・香典を渡された場合は?
実際来られてしまった場合、受け入れざるを得ません。
「わざわざありがとうございます。」
と招き入れるのが失礼に当たりません。
というのも、わざわざ時間を割いて来てくださったのに断るのは、今後の関係にもひびきます。
この人はなぜ来たのか、断りを知らなかった?
断りを承知の上で来た?
そこは気になるとこですが、実際わざわざ足を運んでくださったことは、こちらの感情に関係なくありがたいことではあります。
そのため、来られたら招き入れ、香典もありがたく頂戴しましょう。
得意先の家族葬に参列して断られたうちのバカ上司(・ω・)
— みっさん (@missan8) 2015年2月25日
これは関係性にもよりますが、相手が目上の方であれば断ることは失礼に当たりますからね。
母の希望で家族葬にして身内と数名のお葬式にしたんだが、会社の連中には来ないでくれと断った。数日後、会社で社長が気持ち悪そうに香典を渡された。気持ちが突き刺さってとても伝わりましたよ。ありがとうございました。
— (株)ブラック (@do9HtUHfAQKtVtW) 2017年8月30日
会社関係は福利厚生で一律いくらと決まっていることもありますし、受け取っていいでしょう。
最後に
ポイントをまとめます。
参列の断り方は
- 「故人の意向により、家族葬にて葬儀を行いますので、参列は辞退いたします。」
- 「家族葬にて、近しい親族のみで葬儀を執り行います。そのため、参列はご遠慮ください。」
- 「家族葬のため、一切の弔問をお断りいたします。」
というように、ハッキリと来ないでほしいことを伝え、失礼があってはいけない間柄であれば
- 「何卒ご了承願います。」
- 「恐縮ですが」
という一言も付け加えるといい。
香典や供花を断る場合は、弔問と合わせて断るのが最善で
- 「故人の意向により、家族葬にて葬儀を行いますので、参列ならびに香典・供花は辞退いたします。」
ハッキリと断ることは失礼でなく、曖昧にしておく方が困る。
実際に来られた場合や香典を渡された場合には、受け入れざるを得ず、断るのは失礼にあたるということをお伝えしました。
相手に気を使うあまり、「失礼になってはいけない」と曖昧にしてしまいがちですが、曖昧にすることが逆に相手をモヤモヤさせてしまいます。
また、家族葬で身内だけの中、曖昧にしたために来てしまった人は気まずい思いをされることも・・・。
そうならぬよう、ハッキリと伝えましょう。