家族葬ということは聞いたんだけど、行ってもいいかしら?
最近増加している家族葬。
家族や近親者だけのごく少数で行うもの。
しかし、葬儀を知った以上、行かないのも失礼にあたるんじゃ?
そう考える方も多いですよね。
今回は、そんな家族葬の参列について
- 行っていいのかどうか?
- 判断基準
- 断られたけど気持ちがおさまらない場合
など、気になるあれこれをお話ししたいと思います。
家族葬でも参列は可能?
基本的には
- 呼ばれたら行ってOK
- 呼ばれなければ(知らせがなければ)行かない
という考えでいるといいでしょう。
というのも・・・家族葬でも、どのくらいの規模(人数)で行うのかは、それぞれ異なります。
- 本当に家族だけ(親・配偶者・子供のみ)
- 家族と近しい親族のみ(親・配偶者・子供・孫・兄弟など)
- 親類と近しい関係者だけ(親戚・友達・会社からの代表者など)
など、家族葬でもどこまでを呼んでいるのかは、聞かなければわかりません。
部長の御尊父様が亡くなりました。
家族葬のため会社から通夜に行ったのは自分も含めて3名でしたが、自分は88名の方から香典を預かりリストを作って渡す準備で四苦八苦。
— サムイさとう (@315Yutak) 2017年11月10日
家族葬に参列していいかどうかの判断基準は?
- 断られたら参列しない
- 話がなければ参列しない
- 参列したい場合は喪主に聞く
断られたら参列しない
基本的には、断られたら参列しないのがマナーです。
- 家族だけで最後の時間を過ごしたい
- 弔問者の対応などに取られる時間を省くため
- 簡素化した葬儀にしたい
などという思いが考えられる家族葬。
断られたのに行くのは、逆に失礼にあたります。
話がなければ参列しない
基本的に、家族葬の場合、呼ぶ人以外には声をかけず、後日(葬儀後)死亡通知書という案内が届くのが一般的です。
そのため、家族葬で葬儀を行うという案内がなければ、参列しないというのは暗黙の了解として考えていいでしょう。
つまり、人づたいに「亡くなったらしいけど、家族葬みたい」そう聞いても・・・
家族葬=直接声がかかっていない=行かない
という判断となるのが一般的なのです。
これは、仕事関係の場合も同様で、仕事を休むから亡くなったという報告はあっても、それが家族葬ならば行くのは逆に失礼にあたるということになります。
前会社の社長が死んだわけだが、一応家族葬で香典も辞退してるのにみんながワラワラと「どうする?行く?」みたいに相談してて「家族葬だから遠慮した方がいい」って言ったのにみんな行くらしい。人間性疑われるかもしれんが個人的いんは家族葬っつってんのに呼んでない人が来ると結構迷惑。
— ありつき (@5252kjm) 2017年11月29日
社長のお父さんがお亡くなりになった
知らせには
「家族葬にて(花や香典は辞退)」
っと記載が……なのに…………
何で数名、勝手に行くの?(ꐦ°᷄д°᷅)?
会社から代表で数名とか
個人的に付き合いが深い人なら理解できるよこういう
自己満、擦り寄り行為大っ嫌い!!
🙁 #´°ω°` ):イラッ— ぱぐ兄⛅ (@pug_nii) 2019年2月5日
参列したい場合は喪主に聞く
そんな際は、喪主にお伺いをたてるのがいいでしょう。
家族葬でも、喪主が「どうぞいらしてください」「ありがとうございます」「最後に顔を見てやってください」など、OKを出せば参列しても問題ありません。
ただし、聞いてダメなら諦めましょう。
全国各地に進学した生徒さんが多いので、家族葬で済ませようかと思っておりましたが、もし参列したいと仰ってくれる方がいらっしゃいましたら、是非父に会いに来てほしいです。
25日(日)午前10時から、小倉の葬儀場にて執り行います。ご都合がつきそうな方がいらっしゃいましたらDMください。
— ニイナ (@217gasaki) 2018年11月23日
家族葬の参列を断られたけどお参りしたい場合は?
そのような場合には、以下の方法を取るといいでしょう。
- 弔電を打つ
- 香典のみ送る
- 供花を送る
- 供物を送る
- 電話をかけてお悔やみの言葉を述べる
- 後日弔問に伺う
弔電を打つ
弔電だけならば、相手側にも負担となりませんし、落ち着いた時にゆっくり読めます。
どんなに故人のことを思っていてくれたか、参列しなくとも気持ちは伝わるでしょう。
香典のみ送る
香典のみを送ることも可能ですが、家族葬の場合、香典も断られることが多くあります。
断られるということは、受け付けていないということ。
送ることで香典返し等の手間を取らせて迷惑になってしまいます。
素直に従うのがいいでしょう。
供花・供物を送る
香典を送るかわりに、供花や供物などだけ送るという方法もあります。
- 花
- 故人の好きだったもの(果物・お菓子など)
- お線香
などが一般的です。
香典を受け取らないということは、香典返し等の手間を省くという考えもあることから、相手に気を使わせないために一言「お返しは不要です」とお悔やみの言葉とともに一言添えるといいでしょう。
電話をかけてお悔やみの言葉を述べる
一言電話をかけてお悔やみの言葉を述べるのもオススメです。
たとえ参列を断られても、お悔やみの気持ちは相手に伝わるでしょう。
後日弔問に伺う
実は、家族葬で参列できなかったから、葬儀後に亡くなったことを知ったからと、後日弔問に訪れる方は非常に多いのです。
相手に気を使わせないようするために、四十九日が済んでから(家族が落ち着いて)お返しを必要としない程度のお供え(花・お菓子・果物・線香など)を持参し、仏壇に手を合わせるといいでしょう。
最後に
ポイントをまとめます。
- 呼ばれたら行ってOK
- 断られたら参列しない
- 話がなければ参列しない
- 参列したい場合は喪主に判断を仰ぐ
参列せずとも
- 弔電を打つ
- 香典のみ送る
- 供花を送る
- 供物を送る
- 電話をかけてお悔やみの言葉を述べる
- 後日弔問に伺う
という方法をとることは可能。
家族葬が増えているといっても、「普通は亡くなったと聞いた以上葬儀には参列するのが常識だ」と考える方は非常に多くいらっしゃいます。
しかしそれは、あなたの常識であって、家族葬を行う遺族の気持ちの常識とは異なるのです。
私も経験がありますが、家族葬が終わってから知らされ「なぜ教えてくれなかったの!」という気持ちでしたが、四十九日後にお参りをさせてもらい、最後の時を家族だけで静かに過ごせたいい時間だったんだということを思い知りました。
自分の常識が相手には迷惑になるかもしれない、家族葬は家族だけで過ごす最後の時間。
遺族の気持ちを尊重するのも、ひとつの礼儀でしょう。