葬儀の際にネクタイピンをつけてもよいのか聞かれたんですが、どうなんでしょう?
許容されているタイプのネクタイピンもあるので、詳しく説明するわね。
男性の方だと、ネクタイの色はもちろん、ネクタイピンについても疑問がある方は多いと思います。
「しないほうがいいの?」
「してないと失礼にあたるのかも?」
厳粛に行われる葬儀ですから、服装のマナーもしっかり守りたいものです。
そこで今回は、ネクタイピンや小物類に焦点をあて、
- ネクタイピンの基本マナー
- ネクタイのマナー
- 時計やカフスなどの小物類
などに関して紹介します。
喪服のネクタイピンマナー
基本的に、ネクタイピンはつけないほうがいいでしょう。
服装のマナーとして、光るものや華美な装飾はNGです。
ネクタイピンでも金や銀色はきらびやかな光ものですから、使用しないようにしてください。
また、色のみでなく、派手なデザインも同様です。
ただ、ネクタイピンがないと、かがんだ時に出てくる場合もあるなどの理由で、つけておきたい方もいると思います。
そのような場合は、例外として・・・
- 黒などの地味な色で、光沢のないもの
- 真珠つきネクタイピン
以上のようなネクタイピンは許されていますので、1つお持ちになっているといいですよ。
真珠は「涙の象徴」といわれており、派手さもないため葬儀の際に身に着けてもよいとされています。
↓こちらは1,000円程度で買えますし、結婚式などにも使えるのでオススメですよ。
ネクタイピンを付けたいと思っていても、喪服用のネクタイピンがない!という場合の対処法も次で紹介しますね。
喪服用のネクタイピンがない場合の対処法
そんな場合にオススメするのは・・・
下にくる紐の部分のみ、ネクタイピンでシャツに固定する方法です!
ネクタイを結ぶと、上にくる紐と、下にくる紐の部分ができますよね。
その下にくる紐の部分のみをネクタイピンでシャツに固定します。
この方法だと、ネクタイピンが外から見えないため、お手持ちのネクタイピンでも使えますよ。
この方法を知っておくといいですね。
さっそく弟にも伝えます!
気をつけたい喪服のネクタイに関するマナー
ネクタイは色のほかにも気をつける点があるので説明するわね。
ネクタイに関しては、
- 色
- 柄・素材
- 結び方
以上の点に注意する必要がありますので、それぞれ詳しく説明しますね。
色
ネクタイの色は、黒にしてください。
地味な色なら大丈夫と考えるかもしれませんが、葬儀で黒色以外のネクタイはマナーに反します。
ただし、お通夜の場合は、派手ではない色や柄のネクタイでもよいとされますよ。
柄・素材
ネクタイの柄と素材は、無地で光沢のないものにしてください。
たとえ目立たないとしても柄が入っているものはマナーに反します。
ただし、お通夜の場合は、目立たないなら多少の柄があっても大丈夫ですよ。
結び方
ネクタイの結び方にはいくつか種類がありますが、葬儀では、以下の結び方が一般的です。
- プレーンノット
- ウィンザーノット
それぞれ詳しく説明しますね。
プレーンノット
もっとも基本的な結び方で、結び目が小さく全体がスッキリとした印象となります。
こちらは年齢に関係なくよく使われる結び方です。
動画もどうぞ!
ウィンザーノット
結び目が大きな逆三角形になり、プレーンノットより結び目の大きい印象となります。
こちらも動画をどうぞ!
注意したい点として、基本的にディンプルはつくらない方がいいとされます。
この「ディンプル」とは、ネクタイを結ぶ時にできる「結び目下のくぼみのこと」です。
あるとネクタイが引きしまって見える効果はありますが、華やかな印象をあたえるので、葬儀にはあわないと考える方もいます。
ネクタイの結び方に特別なルールはありませんが、一番シンプルな結び方を選ばれるのが無難でしょう。
時計やカフスなどの小物類は?
ここでは、
- 時計
- カフス
- ベルト
- カバン
について紹介しますね。
まず基本的に・・・
派手な時計やカフスボタン、アクセサリー(ピアスなど)などは葬儀の場にふさわしくありません。
これらのものは、葬儀式場へ入る前に外しておくようにしましょう。
以上をふまえ、それでも必要と感じるものについては、ポイントを抑え、マナー違反にならない様に注意してください。
それでは、それぞれに関して説明します。
カフス
カフスボタンをつける場合は、黒石のものを選びましょう。
↓のようなものがオススメです。
時計
時計に関しては、デザインなどにより許容範囲となることもあります。
マナー違反にならない範囲として、
- 小ぶりのもの
- 光沢のない黒革ベルト
- 素材はシルバーのスチール
- 文字盤はなるべく白のもの
- 針はシンプルなもの
以上のようなデザインがオススメです。
一般的に、マナー違反とされる腕時計のデザインとして以下のものがあります。
- ゴールドやダイヤなどを使用している派手なもの
- ダイバーズ系のように大き目のもの
- アウトドア系のもの
- ベルトや文字盤などがカラフルなもの
- 爬虫類系の革ベルトのもの
以上のように、派手で目立つデザインの腕時計は絶対に避けましょう。
葬儀における「時計のマナー」は曖昧でもあります。
いろいろ悩むよりは、事前にはずしておく方が無難だと思いますよ。
ベルト
ベルトは油断されがちですが、以下の点を守るようにしましょう。
- 色は黒、模様が入っていない革のものにする
- 幅は狭いもの(2.5cm〜3.5cmほど)を選ぶ
- 光の反射しにくいバックルのもにする
光の反射するものは、派手なイメージをもたれるため使用しないでくださいね。
バッグ
男性は、荷物をポケットに入れてバッグは持たないのが一般的です。
参列で必要なものは、お香典・ハンカチ・数珠、それに加えてお財布と携帯電話ぐらい。
出来る限り内ポケットなどに入れるのがよいでしょう。
もし女性と一緒に参列するのであれば、女性のバッグに入れてもらうのがオススメです。
しかし、どうしてもバックが必要な場合は、以下の点に注意してください。
- 小さめのデザインを選ぶ
- 光沢のない黒の素材にし、キラキラと輝く金具などの装飾がないものにする
- クロコダイル革など動物の殺生を思わせる模様は厳禁
片手で持ち運べ、座ったときに膝の上に置けるサイズの小さいセカンドバッグがよいでしょう。
ちなみに、ポケットがふくれていると印象が悪いですから、財布の中身も必要最小限にしておいてくださいね。
また、携帯電話は、マナーモードにしていても、携帯電話によってはマナーモード時の振動が大きいものもあります。
そのため、出来る限り電源は切っておく方が無難でしょう。
他にも小物として、「ハンカチ」や「数珠」に関しても気になる方は、以下の記事もどうぞ!
まとめ
今回のポイントをまとめます!
- 基本的に、ネクタイピンはつけないほうがよい
- ネクタイピンをつける場合は、黒などの地味な色で光沢のないもの・真珠つきネクタイピンにする
- ネクタイの色は黒にする
- ネクタイの柄と素材は、無地で光沢のないものにする
- ネクタイの結び方は、プレーンノットかウィンザーノットにし、基本的にディンプルはつくらない
- カフスボタンをつける場合は、黒石のものにする
- 時計のマナーは曖昧なため、いろいろ悩むよりは、事前にはずしておく方が無難
- ベルトは黒で模様が入っていない革のもの・幅は狭いもの・光の反射しにくいバックルのもにする
- 男性はバッグを持たないのが一般的、しかし必要な場合は、黒く光沢のない小さいセカンドバッグがよい
お葬式で喪服を着るのは常識的に知っていますが、ネクタイピンなどの小物に関しては意外と知らない方も多いのではないでしょうか?
小物ですから一見目立たない気もしますが、そのような点にまでしっかり気を配ることは、故人やご遺族への敬意につながると思います。