切れてしまうってあまりいい印象はないから、そう思っている人も多いわよね。
でも、そんな事ないのよ。
数珠が切れてしまったら、ものがものだけに嫌な感じがしますよね。
実際、私が参列した通夜の最中に数珠が切れてる人を見かけて、微妙な空気になったときがありました。
身代わりともよく聞くけど、どうなのか?切れてしまった後はどうしたらいいのか?とか考えてますよね。
そこで今回は数珠が切れたときについて
- 身代わりって迷信?本当?
- 切れることは縁起が悪いの?
- 処分したほうがいいのか
- 修理方法
を説明します。
ぜひ参考にしてくださいね。
数珠が切れるのは「身代わり」という迷信は本当?
数珠が切れると「不幸なことが起きるかも?!」と思いがちですが・・・
実は「自分の身代わりになってくれて、悪いことから守ってくれた!」と考えられています。
つまり、そういう迷信は古くからあるんです。
でも、どうしてそう思われるようになったのかしら?
それは、数珠の意味を考えると、そういう迷信ができるのも納得できるんじゃないかな。
数珠は、珠(たま)を使って、念仏の唱える回数を数えることから生まれました。
念珠といわれることも。
珠の数は煩悩と同じ「108個」が基本ですが、数が多すぎるので半分の54個や、4分の1の27個の数珠も用いられているんですよ。
丸い輪は、仏様の心を私たちの心の中に通して、心が丸く素直になるということを意味してます。
また、持っているだけで功徳を積むことができ、厄除け(お守り)ともいわれており、仏様との縁を繋ぐ唯一の仏具なんです。
数珠は持ち主のお守りや分身といわれています。
そして、切れてくれたことはいいことで、自分にふりかかる災難の身代わりになってくれたという考えです。
他にも、悪い縁を絶ちきってくれるなどの意味もありますよ。
ミサンガやパワーストーンは切れると願いがかなうといわれるように、数珠も切れることが悪いことではありません。
数珠が切れるのは悪いことなのか
数珠が切れることは悪いことじゃないんです。
数珠が切れることで、何か悪いことの前兆なのか?と思う人が大半ですよね。
靴紐が切れたり、ものが壊れたりするとその感覚で悪いことが起きるかも・・・とかついつい思いがち。
では、なぜ縁起が悪いといわれるようになったのか・・・。
それは、昔の人は鼻緒が切れると縁起が悪いといわれたのと、数珠が切れるということが混同されてしまって「数珠が切れると縁起が悪い」というような迷信が生まれたといわれています。
昔の人が履いていた草履。
葬儀の時に履いていった草履についた土をそのまま持って帰るのは、縁起が悪いと言われていました。
なので、その場で鼻緒を切って草履を置いて帰っていたとされていました。
その鼻緒を切ると数珠が切れるが同じように思われて、数珠が切れるを縁起が悪いと思われるようになったんです。
念珠(数珠)の紐がほつれていたので仏壇屋さんに交換を依頼。
「念珠の紐が切れるとよくないことがある」と言われたりしますが、念珠の紐は自然とほつれていくものです。
念珠の紐が切れたとしても、それと実生活の出来事に因果関係はありませんので不安はいりません。 pic.twitter.com/GzprtJ4HFF— 大垣教区大泉寺 (@NishiminoDaisen) October 10, 2019
また、長年使っていれば経年劣化で数珠が切れてしまうのは当たり前のことです。
数珠を使うお坊さんは何回も切れているはずですよ。
切れた数珠は処分した方がいい?
あら、処分するの?
別に悪くはないけど修理もできるのよ。
数珠は処分もできますし、修理をして再度使うこともできます。
処分方法
- 販売店や仏具店・・・不要になった数珠をまとめて供養してくれます。
- お寺さん・・・お付き合いのあるお寺さんに持って行って処分してもらいましょう。
- 自分で・・・お経を唱えた後にお清め塩を振って、焼却(木製の数珠に限る。)
もし焼却ができなかったり、木製じゃない数珠は同じ手順をしたあとに封筒に入れてゴミとして処分します。
数珠は自分の身代わりで念の込められたものなので、何もせずにそのままゴミとして出すのはやめましょうね。
修理をするとき
- 販売店や仏具店・・・持って行って修理を頼むことができます。
金額や期間は数珠の種類によって違うでの、依頼をする前に確認しておくことをオススメします。 - 自分で・・・数珠を自分で修理をしましょう。
切れた数珠の修理方法
数珠は普段使い慣れないものなので、自分で修理や道具を用意するのは大変と思ってしましますが、すべて100均でそろうことができます。
材料
- ゴムテグスまたは糸
- はさみ
STEP1 数珠に糸を通す
この散らばった状態から数珠にテグスや糸を通します。
STEP2 T字の数珠やタッセルにもヒモを通す
T字の数珠にヒモを通しましょう。
次にタッセルの上にある輪へ糸を通します。
もう一度T字の数珠に通して反対側にヒモを出します。
STEP3 たるまないように引っ張る
ヒモを引っ張りましょう。
STEP4 固結びする
そしてヒモを固結びして、残りのヒモはきります。
完成です。
ゴムテグスと糸の違いは、
- ゴムテグスは伸縮性があるので切れにくいけど、結ぶときにほどけやすいので気をつけないといけない。
- 糸は伸縮性がないから切れやすいけど、結びやすい。
です。
見た目は大きく変わらないので、作るときに自分に好みで決めるのもいいですね。
別の作り方を説明している動画もあります。
他にも数珠に関する記事があります。
最後に
まとめると・・・
- 数珠が切れるのは「自分の身代わりになってくれて、悪いことから守ってくれた。」と考えられています。
- 他にも「悪い縁を切ってくれた」などの言われもあります。
- 昔の人は鼻緒が切れると縁起が悪いといわれたのと、数珠が切れるということが混同されてしまって「数珠が切れると縁起が悪い」と思われるようになりました。
- もし処分する場合は、仏具店にお願いする、お付き合いのあるお寺にお願いする、自分でお経を上げてお清めの塩をして焼却できます。
- 切れた数珠は修理して使っても問題ありません。
- 修理する道具は100均でそろいます。
数珠は厄除け、お守りや自分の分身ともいわれています。
もし切れたときは、自分の身代わりになってくれた数珠を修理して大事に使っていきたいものですね。