一人暮らしの祖母がね、仏壇にお供えとしてご飯をあげるために、毎日ご飯を炊いているの。
一人だから絶対余っちゃって、冷凍ご飯が増えていっちゃってるのよね。
たしかに、一人暮らしだと、毎日ご飯をたくってのも面倒だし、余るから困るのよね。
あれって、毎日必要なのかしら?
うちの祖母も、祖父が亡くなってから毎朝お仏壇にお供えするご飯を炊いていました。
1合炊いても、一人だと余る日もあるご飯。
たまには麺も食べたいから、そうやってご飯を冷凍保存すると、たまっていく保存用ご飯。
今回は、そんなお仏壇にお供えするご飯について
- 意味
- 毎日?
- 炊きたてがいい?
- お供えする時間
- お供え後
- ラップしてもいいのか
という疑問に、一つひとつお答えしていきたいと思います。
どうして仏壇のお供えにご飯がいるの?
仏壇にお供えするご飯のことを、「お仏飯(おぶっぱん)」「飲食(いんじき)」「お鉢(おはち)」「お仏供(おぶく)」などといいます。
ご飯(お米)は、日本人の主食。
そのご飯を、感謝の気持ちを込めてお供えするのです。
ご先祖様のご飯ではないのね?
「家族を今日一日お守りください。」
「いつも家族をお守りくださり、ありがとうございます。」
など、身近な主食で感謝を示すというわけなんです。
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仏壇のお供えにご飯は毎日必要?
ご飯を炊いた時、そのご飯を一番に仏壇へと供える。
それだけでいいんです。
また、自分たちが食べる食材をお供えしお参りするという意味から、朝ごはんがパンならばパンでも、麺でもかまいません。
仏壇のお供え用ご飯は炊きたてじゃなきゃいけないの?
お仏壇にお供えするご飯は、湯気に意味があります。
仏様・先祖に届けようとするためには、炊きたてのご飯から出る湯気やその香りを出さなきゃ意味がないと考えるんです。
ただ、冷凍ご飯をレンジでチンしても湯気や香りは出せます。
きれいに盛り付けられるかどうかは微妙ですが、冷凍ご飯でもかまわないということです。
仏壇のご飯は必ず朝?一日中置いておくの?
あげるタイミングや、置いておく時間も知りたいわ。
仏壇にお供えするご飯は、必ずしも朝である必要はありません。
ご飯を炊いた時、湯気や香りが強い間だけお供えすればいいのです。
もちろん、朝置いて夜下げるのも問題ではありません。
仏壇のご飯は食べてもいいの?
このように、みなさん仏壇にあげた後のご飯をアレンジされていますよ。
朝の茶粥作り
かっちかちになったお仏飯でもトロトロに
\\\\٩( ‘ω’ )و ////おはよう pic.twitter.com/QqDcQy7yED— 吉井直道 住職【苫小牧 正光寺】🐟BARで話せるお坊さん (@jikido_yoshii) 2019年2月14日
仏壇のお供え用ご飯はラップをしてもいい?
湯気や香りは、ラップをしてしまうと遮断されます。
そのため、ラップをかけることはオススメしません。
カピカピになるのが気になるのであれば、熱々のうちだけお仏壇にあげ、早めにさげるといいでしょう。
お仏壇にお供えするご飯は、
- お参りをする間
- 一番にお仏壇へあげ、朝食の時間にはさげる
- 朝食を終えるまで
- 湯気が消えたらさげる
など、それぞれ合った方法で調整するといいですね。
最後に
ポイントをまとめます。
- 仏壇にお供えするご飯のことを、「お仏飯(おぶっぱん)」「飲食(いんじき)」「お鉢(おはち)」「お仏供(おぶく)」などという
- 感謝の気持ちをこめ、お供えする
- ご飯を炊いた時だけでもいいし、パンや麺をお供えしてもいい
- 冷凍ご飯でもいいが、湯気や香りを届けることに意味があるので、レンジでチンして熱いうちに
- ご飯を炊いた時にあげ、必ずしも朝でなくていい
- 仏壇にお供えしたご飯を、下げた後に食べてもいい
- ラップをかけると、湯気や香りが遮断されるのでNG
仏壇にお供えするのは、ご飯だけではありません。
お水やお茶などもあるため、必ずしも毎日ご飯を・・・と気張る必要はないのです。
ご飯を炊いた時、一番にお仏壇へ、そう思っていただければいいでしょう。