自分が死んだあと、義実家の墓に入りたくないの。
理由はなんであれ、入りたくないって人、多いと思うわよ実際。
でも、当たり前のように入ることになってるでしょ?
どうしたらいいのかしら?
義父母が嫌いだから、義実家の墓には入りたくない。
義実家の墓は遠方だし、誰もお参りに来てくれないようなお墓はいやだ。
知らない人ばかりが入っているお墓に入りたくない。
色々な理由はあるでしょう。
私もそう思った理由として、誰が入っているかもわからない上、遠方だし骨壷に継ぎ足し誰の遺骨わからなくなってしまうスタイルがどうしても嫌・・・そう感じています。
そこで今回は、義実家の墓に入りたくないという方に向け
- 入らないといけないものなのか?
- 対処法
- 依頼する人
- 子供の将来
ということをお話しして行きたいと思います。
そもそも嫁は義実家の墓に入らないといけないもの?
嫁が義実家のお墓に入らなければいけないという法律は・・・、ありません。
ただ、その家庭によって長男がお墓を継ぐものという考えが根強くあれば、嫁もそれに従うべきという暗黙の了解が当たり前のようにあることもあるでしょう。
そのご家庭でそれが当たり前の決まりになっていれば、なかなか難しそうに感じますが、法的に強制力もありません。
義実家の墓に入りたくない!対処法は?
- 夫とお墓を別にする
- 分骨
- 義父母の死後お墓を別に用意する
夫とお墓を別にする
まず、夫が長男でお墓を継ぐ必要がある場合、妻だけ入らないという方法もあります。
その場合、
- 実家のお墓に入る
- 別に納骨堂を用意する
- 樹木葬にする
- 散骨する
- 手元供養をしてもらう
などという方法があるでしょう。
そこで、多くが次の方法をとられています。
分骨
意に沿わないことかもしれませんが、とりあえず義実家のお墓にも入り、遺骨を分けて別な場所に入れるという方法です。
形式上遺骨を入れることで、ご主人側のメンツも保たれますし、別な場所へという自分の意向にもそう方法になります。
分骨した遺骨はどうするのか、上記のようないく通りかの方法があるでしょう。
義父母の死後お墓を別に用意する
これは、ご主人も実家のお墓に入らず、夫婦別で新たなお墓を用意するという方法です。
義実家の墓は永代供養とし、新たな墓なり納骨堂などを用意することで、義実家の墓ではなく新たなお墓に入れることになります。
ただ、子供に2つの墓を管理してもらうのは大変なので、義実家の墓は永代供養とし、新たな墓を今後守っていってもらうという方法です。
永代供養にするということは、墓を放置することではありません。
もともと墓には定員もあり、今後すべての遺骨を永遠引き継ぐことも大変です。
そこで、義両親の遺骨から一部だけを分骨し、自分たちの新たな墓に入れるということもできますし、方法は色々あるでしょう。
中には、義実家の方を墓じまいしてしまうという方法もありますしね。
義実家の墓に入りたくない!誰に頼めばいい?
いくつか方法はあるわよ。
- 遺言書を残す
- エンディングノートに記す
- 夫や子供など、第三者にお願いする
遺言書を残す
遺言書には種類があり(自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言)公証人を通さず残せるのが自筆証書遺言です。
つまり、自分で書き残すわけですが、遺言の全文・日付・氏名を書き、捺印して封をした遺言書でもっとも手軽に残せます。
正式な遺言書は、勝手に第三者が開封するとトラブルの元に。
そのため、家庭裁判所で検認済証明書を発行してもらい、これが確かなものという証明してもらった上で、故人の遺言を遺族が確認します。
そのため、確実に自分の意向が遺族へ伝わるでしょう。
ただし、その遺言書を尊重してもらえるかどうかは、遺族の考えしだいなのが微妙なところではあります。
エンディングノートに記す
遺言書のように仰々しくしたくないと思われる方は、最近よく耳にするエンディングノートに残すという方法もオススメです。
エンディングノートは、規定のものから自分で一から書くものまでさまざまですが、義実家の墓に入りたくないという自分の意向も記すことが可能でしょう。
ただ、こちらも強制力はないため、遺族がどう判断するかは微妙な上、誰かにエンディングノートがあるということを伝えておかなければいけません。
エンディングノートについて、詳しくはこちらをご覧ください。
夫や子供など、第三者にお願いする
自分は義実家の墓に入らず、死後どうしてほしいということを、夫や子供など第三者に生前お願いしておくことです。
理解が得られなければ、そのまま義実家の墓に入れられることがほとんど。
そのため、第三者の理解を得ておくことです。
この第三者の理解こそが、遺言書やエンディングノートよりも効果的かもしれません。
ただ単に入りたくないと申し出たら反感をかうこともあるので、入らずどうしたいのかをはじめから考えた上で相談することをオススメします。
親が義実家の墓に入らなければ子供はどうなる?
基本的に、墓は長男が継ぐのが一般的です。
そのため、長男は義実家の墓があれば、そこを継ぐのが自然でしょう。
しかしこれも法的な強制力があるわけではないので、どうするかは家族で話し合う必要があります。
もちろん、両親の意向で、義実家ではなく自分たちの墓のみを管理してもらうことも可能です。
ただ、義実家の墓と両親が眠る墓、両方を見なければいけないことになるパターンもしばしば。。
また、母だけが入っていないお墓だとしても、基本長男は先祖代々の墓を継ぐのが基本です。
長男以外の兄弟・姉妹は、それぞれの墓を用意することに。
ただ、母だけが別の場合、その墓を子供が見てくれるかどうかはその子しだい。
そこで、分骨して義実家の墓を子供に継いでもらうことで、子供とも将来(死後)離れなくすむ上に義実家の墓に入りたくないというのが半分は叶えられるというので、その方法を選択する人が多いんです。
最後に
今回のお話をまとめます。
- 嫁が義実家のお墓に入らなければいけないという法律はない
- 夫とお墓を別にする・分骨・義父母の死後お墓を別に用意する、という方法がある
- 実家のお墓に入る・別に納骨堂を用意する・樹木葬にする・散骨する・手元供養をしてもらう、という選択肢も
- 分骨し、遺骨を分けて別な場所に入れるという方法がトラブルも少ない
- 自分の考えを通すために、遺言書を残す・エンディングノートに記す・夫や子供など、第三者にお願いするという方法がある
- 第三者の理解こそが、遺言書やエンディングノートよりも効果的
- 墓は長男が継ぐのが一般的なため、義実家の墓があればそこを長男が継ぐことに
実際、自分だけで勝手に決めるとトラブルにもなりやすいため、難しい問題です。
亡くなった後の遺骨に意思はないといっても、気持ち的に嫌な墓に入るのはスッキリしません。
実際私が将来義実家の墓に入りたくないということは、義父母には伝えていません。
伝えても理解は得られないと思います。
そのため、これは将来主人と話し合う問題とし、一応エンディングノートにだけ自分の意向は残していますよ。