付き合い上、香典は出したいんだけど・・・。
通夜や葬儀に参列できないから、香典だけでも誰かに預けたい。
そんな方多いと思います。
ただ、マナーを抑えておいた方が安心です。
そこで今回は、香典を預ける際のマナーについて
- そもそも預けてもいいのか?
- 誰にお願いしたらいいのか?
- 細かなマナー
- お礼
などを一つひとつ解説したいと思います。
香典を預けるのはそもそもマナー違反じゃないの?
そもそも香典の意味を考えると、
- 故人への供養
- ご遺族への相互扶助
2つの思いが込められています。
そのため、誰かに香典を預けて通夜や葬儀の受付で出してもらっても、マナー違反にはなりません。
ただ、当日通夜や葬儀に参列できない場合、
- 早めに顔を出す
- 香典だけ渡しに行く
- 後日郵送する
などという方法もあります。
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香典を預ける場合のマナー!
でも、手紙なんか添えた方がいいのかしら?
- ふくさ
- 書き方
- 連絡
- 金額
- 預ける人
に分けて説明します。
袱紗(ふくさ)
本来なら、受付で袱紗に包んだ香典を出すのがマナー。
預ける際は、袱紗に包んでお願いした方がいいのかという疑問があるでしょう。
答えとしては、一枚の袱紗で預かった複数の香典を包んでも問題ありません。
そのため、袱紗ごと渡さず、香典袋を預けてお願いするといいでしょう。
また、中には「後から払うので出しておいて」とお願いする場合、
- 正確なフルネーム(漢字を間違うことも多いため)
- 入れて欲しい金額
を伝え、後日香典袋費用と合わせて預けた人に金額を支払いましょう。
香典袋の書き方
故人の宗教・宗派によって、香典の表書きは異なります。
- 仏教・・・「御香典」「御霊前」「御仏前」(浄土真宗では、御霊前という言葉は使わない)
- 神式・・・「玉串料」「御霊前」
- キリスト教・・・「御花料」「御霊前」「御ミサ料」
と書いた上で、その下に自分のフルネームを書きましょう。
代わりに、受付帳へ代筆してもらう必要があります。
預けた方に香典とともに自分の住所を伝え、受付で名前と住所を代筆してもらいましょう。
連絡
- 事前に故人家族(この場合は上司)へ連絡し、香典を預けることを詫びる
- 後日故人家族(上司)に、香典を預けただけで参列できなかったことを詫びる
- 弔電を出す(文中でそれとなく詫びることも)
- 香典に手紙を添える
などというのも可能でしょう。
ただし、通夜・葬儀前、喪主は忙しいというのも頭に入れておき、迷惑にならないよう配慮するのもマナーです。
金額
参列しなくても、基本的に香典金額は同一となります。
つまり、参列しない分、減らす・増やすなどはしなくていいということです。
預ける人
香典を預ける人は、通夜・葬儀に参列する人だけでなく、代理人に香典を渡しに行ってもらうというのでもかまいません。
香典を預けた方にお礼は必要?
ご本人が出す香典と合わせて一緒に出してもらうわけですから、基本的には特別なお礼は必要ありません。
ただ、「お願いします」と「ありがとうございました」などのお礼を述べるだけでも失礼にはあたらないでしょう。
最後に
ポイントをまとめます。
- 香典を預けて代わりに出してもらっても、マナー違反ではない
- 預けずとも、早めに顔を出して渡す・香典だけ渡しに行く・後日郵送するなどという方法も
- 一枚の袱紗で預かった複数の香典を包んでも問題ない
- 故人の宗教・宗派によって、香典の表書きは異なる
- 預けた方に香典とともに自分の住所を伝え、受付で名前と住所を代筆してもらう
- 香典を預けることを連絡することも可能だが、行けないことを同時に詫びる
- 参列しなくても、基本的に香典金額は同一
お金のトラブルは、後々の関係性にも響きます。
立て替えてもらう場合は、忘れないよう○日までにお返ししますと約束を設けておくことも大事でしょう。