喪中だと年賀状は出せないので、どうすればいいのでしょうか?
それでは、具体的にどうすべきか詳しく説明するわね。
喪中のハガキを出し忘れたり、年末に不幸があり喪中ハガキが間にあわなくて、年賀状が届く場合はあるものです。
その場合、喪中だと年賀状は控えるべきなので・・・
「返事はどうすればいいの?」
「なんらかの方法で出せるならその時期は?」
「どのような文面にすれば失礼がないの?」
などと、悩んでしまうのではないでしょうか?
しかし、年賀状での返信はできなくても、他の方法で返事を出すことは可能なのです!
そこで今回は、喪中だけど年賀状が届いた場合に関して、
- 返事は出してもよいのか
- 返事を出す時期
- 返事の文例
などを紹介しますので、参考にしてくださいね。
喪中だけど届いた年賀状に返事を出してもいい?
「寒中見舞い」として、返事を出しても大丈夫です。
寒中見舞いとは、寒さが厳しい季節に送る季節便りの1つ。
1年でもっとも寒い季節となる時期に、先方の体調を気づかうとともに、こちらの近況を伝えるものです。
最近では、年賀状を出せなかった方へのごあいさつに、寒中見舞いを送ることが多くなっていますよ。
また、喪中の方に、年賀状の代わりに出す挨拶状としても使われます。
そして、今回のように、「喪中と知らずに年賀状をくださった方への返信」として使うのも一般的な利用法です。
それなら、「寒中見舞い」を送れば問題は解決されますね。
状況により異なるので、その点も説明していくわ。
寒中見舞いは、
- 喪中ハガキを送った相手
- 喪中ハガキを送っていない相手
により異なるので、それぞれにわけて説明します。
喪中ハガキを送った相手の場合
喪中ハガキを送った相手から年賀状が届いた場合は、行き違いやなんらかのミスなどが考えられます。
このような場合、喪中ハガキは送っていますので、返事を出さなくても大丈夫です。
その理由は、すでに喪中ハガキの文面において、年賀状の欠礼をお知らせしているため。
それでも・・・
- やはり気になる
- 年始の挨拶はしたい
- 昨年、お世話になったことの御礼を伝えたい
などの場合は、寒中のお見舞いという習慣を利用して、一般的な寒中見舞いの文面で出すといいでしょう。
ちなみに、喪中ハガキは、「喪中につき年賀を祝えないので挨拶を欠礼します」ということ。
相手に対し、「年賀状は不用です」といっているわけではありません。
そのため、年賀状を送るかどうかは相手次第。
しかし、一般的には、喪中ハガキを受けたら、年賀状を控える人が多いです。
ワイぐらいの歳になると毎年のように喪中ハガキが届くから、喪中の人には年賀状を出さないようにリストから削除してるんだけど、翌年繰り上げるのを忘れて、アーーーッ!!!ってなることが多々あるので、喪中トラップに引っかからないように最新の注意が必要
— マキピッピ@口元の出っぱり (@makki_sama) December 20, 2016
この方のように、喪中のハガキが多くなるとミスもあるようですね。
喪中ハガキを送っていない相手の場合
忙しくて喪中はがきを出せなかった相手や、思いがけない相手からの年賀状が届く場合もあります。
すでに事情を知っている方などは、喪中ハガキが送られなくても年賀状を控えてくださる方もいますが、事情を知らない方からは届くこともありますよね。
その場合は、寒中見舞いとして返信するようにしてください。
寒中ハガキのデザインはどんなものがいいのでしょうか?
具体的にいうなら、寒椿や葉牡丹などの冬をイメージさせる植物、もしくは景色などが無難です。
親しい友人へなら、オリジナルのイラストなどにしても大丈夫ですよ。
年始をすぎると、寒中見舞い用のハガキが販売されますので、それを利用するのもオススメです。
ただ、年賀ハガキ・おめでたいデザインとして、干支や松飾などお正月を連想させるものは避けてください。
より気持ちが伝わりそうです。
喪中に届いた年賀状の返事はいつ出すのがベスト?
1月8日以降(松の内過ぎ)~2月3日頃まで(立春頃まで)とされます。
可能であれば、1月8日過ぎてすぐ送るようにするのがベストです。
ただ、年末近くにご不幸があった場合、四十九日すぎるまでなにかと落ち着かないことも多いと思います。
その場合は、2月3日頃までには届くように出すとよいでしょう。
この時期をすぎると「余寒見舞い」という季節の挨拶状になり、年賀状の返事を出すには時期が遅すぎるため注意してください。
ちなみに、「余寒見舞い」は、2月4日頃~寒さが続く頃まで とされますよ。
喪中だけど年賀状が届いた場合に書きたい文例
届いた年賀状へは寒中見舞いで返事を出しますが、その文面も、
- 喪中ハガキを出している相手
- 喪中ハガキを出していない相手
で異なりますから、それぞれにわけて文例を紹介します。
喪中ハガキを出している相手
繰り返しになりますが・・・
喪中ハガキを出している場合は、とくになにもしなくて大丈夫ですが、
- やはり気になる
- 年始の挨拶をあらためてしたい
- 昨年、お世話になったことの御礼を伝えたい
という場合は、寒中のお見舞いという形で気持ちを伝えてもいいでしょう。
この場合、一般的な寒中見舞いの文面を用いるのが一般的です。
寒中見舞いの構成順序
- 「寒中お見舞い申し上げます」といった決まり文句
- 時候の挨拶(省略することもある)
- 先方を気遣う言葉
- 自身の近況報告(省略することもある)
- ご支援やおつきあいをお願いする言葉など
- 相手の体調を気づかう言葉
- 日付(「令和◯◯年◯月◯日」、「令和◯◯年○月」など)
1年でもっとも寒くなる季節となるため、寒中見舞いの意味も考え、相手の体調を気づかう言葉はかならず入れましょう。
文面での注意事項!
- 喪中なので、「年賀」・「おめでとう」などお祝いの言葉は避ける
→その代わりとして、「お年始」・「新年」・「年頭」などを使う - 新年のご挨拶ではなく、寒い季節の体調を伺うような文章にするのがベスト
- 寒中見舞いなどの季節のあいさつ状では、句読点を使わないのが一般的
→最近では気にしない方も増えているが、目上の方や年配の方には句読点を使用しないほうがよい
とくに、寒中見舞いをすべての方に同じ文章で送るのなら、句読点は利用しない方が無難 - 目上の方には、「お見舞い」よりも「お伺い申し上げます」のほうが丁寧
→ただし、友人であればそれほどかしこまらずに書いても問題ない
寒中見舞いの文例
寒中お見舞い申し上げます
厳しい寒さが続いておりますが皆様いかがおすごしでしょうか
おかげさまで私ども家族一同穏やかに過ごしております
昨年は公私ともに大変お世話になりましてありがとうございました
まだ寒さも厳しいようですがお風邪などをお召しませんようご自愛ください
令和○○年一月
寒中お見舞い申し上げます
今年の寒さはことのほか厳しいようですがお変わりなくお過ごしでしょうか
こちらもおかげさまで元気に過ごしております
日ごろから何かとお心にかけていただきまして心から感謝申し上げます
これからも変わらぬおつきあいのほどお願いいたします
寒さが厳しくなる折りどうぞご自愛なさいますようお祈り申し上げます
令和○○年一月
寒中お見舞い申し上げます
寒い日が続いておりますが、お変わりございませんでしょうか
私どもは皆元気にしております
本年も変わらぬご指導よろしくお願い申し上げます
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りいたします
令和○○年一月
以上はあくまで文例となります。
ご自分の言葉に変えるなど、自由にアレンジしてくださいね。
どんなハガキを選ぶかでも感じは変わると思いますよ。
親しい友人や昔からつきあいのある方に送る寒中見舞いは、メールで送る方もいるようです。
寒中見舞いは、相手のことを気遣う季節の挨拶状。
そのため、相手を思いやる気持ちが伝わるのであればメールでも問題はないでしょう。
ただし、喪中の場合や上司、目上の人など送る場合は、ハガキにする方がマナーに則していると思います。
喪中ハガキを出していない相手
喪中ハガキを出していない場合や出せなかった場合、寒中見舞いの文面で身内に不幸があったことを伝えます。
その際、こちらからの連絡が遅れたことをお詫びし、相手を配慮する一文も入れるといいでしょう。
こちらに非があることを明確に述べ、年賀状を出してしまったことへの罪悪感をもたせないよう、配慮することが大切です。
また、自分の近況は入れずに、お詫びを入れることを優先させましょう。
寒中見舞いの構成順序
- 「寒中お見舞い申し上げます」といった決まり文句
- 年賀状へのお礼
- 身内の不幸を伝える(昨年○月に〇〇(続柄、名前)が他界など)
- 連絡が遅れたことをお詫び
- ご支援やおつきあいをお願いする言葉など(省略する場合もある)
- 先方を気遣う言葉
- 日付(「令和◯◯年◯月◯日」、「令和◯◯年○月」など)
それでは、上記の点を踏まえ、文例も紹介しますね。
寒中お見舞い申し上げます
早々にご丁重な年頭のご挨拶をいただきありがとうございました
昨年○月に〇〇(続柄、名前)が他界したため、年始のご挨拶を控えさせていただきました
お知らせが行き届かず年を越してしまいお詫び申し上げます
寒さ厳しき折皆様ご自愛下さいますようお祈り申し上げます
令和○○年 一月
寒中お見舞い申し上げます
この度は丁寧なご挨拶をいただきありがとございました
皆様おかわりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます
昨年○月に〇〇(続柄、名前)が亡くなり新年のご挨拶を控えさせていただきました
旧年中にお知らせするべきところ年を越してしまいお詫び申し上げます
寒さがますます厳しくなる折ご自愛のほどお祈り申し上げます
令和○○年 一月
寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しき折皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしのことと存じます
このたびはご丁重なご挨拶をいただきありがとうございました
昨年○月に〇〇(続柄、名前)が永眠したため年始のご挨拶を控えさせていただきました
欠礼のお知らせをすべきところ連絡が行き届かず大変失礼いたしました
本年も変わらぬお付きあいのほどよろしくお願い申し上げます
厳しい寒さが続きますが風邪など引かぬようご自愛ください
令和○○年 一月
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喪中なので、色も抑え目にした方がよいかもしれませんね。
寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なご年始状をいただきありがとうございました
昨年○月○日○○○○が永眠いたしました
旧年中にお知らせ申し上げるべきところご連絡が遅れましたこと深くお詫び申し上げます
故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝いたします
寒さ厳しき折 一層のご自愛のほどお祈り申し上げます
令和○○年一月
喪中ハガキを出していない相手に出す場合とほぼ同じですが、故人が生前お世話になったことへの感謝をあらわすことが大切です。
まとめ
今回のポイントをまとめます!
- 喪中に年賀状が届いた場合は、寒中見舞いとして返信できる
- 寒中見舞いとは、寒さが厳しい季節に送る季節便りの1つ
- 喪中ハガキを送った相手から年賀状が届いた場合、喪中ハガキは送っているため、返事を出さなくてもよい
- 寒中見舞いに使うハガキは、シンプルで冬を感じさせるものがよい
- 喪中に届いた年賀状の返事は、1月8日以降~2月3日頃までに届くように出す
- 喪中ハガキを出していない場合や出せなかった場合、寒中見舞いの文面で身内に不幸があったことを伝える
たとえ喪中であっても年賀状が届くと嬉しいものです。
そう考えると、送られた年賀状には寒中見舞いで返信をして、お相手にも気持ちのお返しをしたいものですね。
今回紹介した文例は一般的に使える無難なものですが、親しい間柄の方でしたら、堅苦しく考えずに、相手を思いやる気持ちが込められれば十分だと思います。