葬儀で棺に入れるものは?入れてはいけないものもある?
◆おすすめ葬儀まとめ記事◆

ちょっと高かったけど、このエメラルドの指輪ステキやろ~♪

私が死んだら、絶対棺に入れてや!

天国まで持って行ったる。

お義母さん、それはできませんよ。

なんでやの!?

あんた、私が死んだらこの指輪を自分のものにする気やな!!

 

大切な人が亡くなった時は、生前愛用していたものや好物だったものを棺に入れてあげ、天国まで持たせてあげたいという気持ちになるもの。

しかし、なんでもかんでも棺に入れていいわけではないんですよ。

 

ここでは、棺に入れるものについて

  • OKなもの
  • NGなもの
  • 入れたいだけ入れていい?

という点を徹底解説していきます!

これを読めば、いくら本人の希望とはいえ、エメラルドの指輪を入れられない理由もわかりますよ。

◆おすすめ葬儀まとめ記事◆

葬儀で棺に入れていいものは?

この指輪、あんたには譲らんで!

絶対棺に入れてや!

お義母さん、棺になんでも入れていいわけではないんですよ。

 

棺に入れていいものは、「燃えやすいもの」という条件があります。

葬儀 棺 入れるもの

一般的には、次のようなものを入れる方が多そうです。

  • 手紙
  • 洋服や着物
  • お菓子
  • お酒
  • タバコ
  • 写真
  • 本(薄いもの)
  • 故人の趣味に関するもの

生前伝えられなかった思いを手紙にして入れる方が多いようです。
「指輪」が入ってないやないの!
貴金属は燃えないので、棺には入れてはいけないんです。

灰にならずに残っていまうものや、溶けて骨に付着する可能性があるものは入れられません。

また、故人に縁のあるもの以外にも、三途の川を渡るために乗る船の渡し賃を棺に入れる場合もあります。

 

船の渡し賃?

お金を燃やしてしまうってこと??

これから詳しく説明しますね。

棺に六文銭を入れる理由は?

あの世とこの世の境目にある「三途の川」

その川を渡ってあの世へ行かないと、成仏することができないといわれています。

三途の川は泳いで渡ることができず必ず船に乗る必要があり、その船の渡し賃が六文というわけ。

葬儀 棺 入れられる 六文銭

しかし、現在では「文(もん)」という単位のお金はないため、江戸時代に流通した「寛永通宝」という硬貨6個が印刷された紙を、「六文銭」として故人に持たせてあげる風習があります。

六文銭は、葬儀社で用意してくれますよ。

棺に入れてはいけないものもある?

私は紙に印刷したお金よりも、本物のお金を入れてほしいわ~。
お義母さん、次のようなものは棺に入れてはいけないと決まっているんですよ。

葬儀 棺 入れるもの 入れられない

  • お金
  • 燃えないもの
  • 大きな果物
  • 分厚い書籍
  • 人が写っている写真
紙幣なら燃えるから入れてもええんちゃうの?
では、これらのものを入れてはいけない理由について、それぞれ説明しますね。

お金

お金は硬貨も紙幣も棺に入れてはいけません。

これは、燃えるかどうかの問題ではなく、「お金を燃やす」という行為が違法になるためです。

燃えないもの

アクセサリー・メガネ・入れ歯・缶・ビン・CD・DVDといった不燃物は、火葬炉を故障させる恐れがあるため、棺に入れてはいけません。

故人がお酒好きで棺に入れてあげたい場合は、少量を紙コップに移してから棺に入れましょう。

また、ゴルフクラブ・釣竿・一部の楽器も不燃物となるのでNG。

故人が愛用していてどうしても入れたい場合は、写真に撮って棺に入れることをオススメします。

そして、プラスチックやビニールなど溶けてしまうものは遺骨に付着する可能性があるため、入れることできません。

 

中には、好きなアーティストのCDや映画(DVD)を絶対入れて欲しい!

そう思ってる方もいらっしゃいますよね。

ですが、燃え切るのに時間がかかる上に、ダイオキシンが発生するので、最近はこれもNGとなっています。

好きな曲を葬儀で使うことができるので、そこで流して・・・という方がいいでしょう。

大きな果物

果物は「燃えるもの」ですが、スイカやメロンのような大きな果物は燃やす際に爆発する恐れがあるため、そのまま棺に入れるのはNG。

ただ、小さく切り分けて入れることは可能です。

絵を描いて入れる、というのもいいですね。

分厚い書籍

紙でできている書籍は燃えるので入れてもOKですが、分厚い書籍は灰の塊として残ってしまうことがあります。

どれくらいの厚さなら入れられるのか、葬儀社のスタッフに確認してくださいね。

人が写っている写真

あの世で寂しい思いをしないように、家族や親しい友人が写っている写真を入れてあげよう…と考える方もいるでしょう。

しかし写真を棺に入れると、その写真に写っている人もあの世へ連れて行かれる…という迷信があります。

あくまでも迷信ですが、もしなにかあった時に「あの時棺に写真を入れたから…」なんてことにならないよう、人が写っている写真を入れることは避けるのが無難。

やはり、人物が写っている写真は入れないほうがいいみたいですね。

どれくらいの量を入れてもいいの?

指輪は我慢するとして、桐ダンスに入っている着物は全部天国へ持っていくで!!

着物は燃えるからええんやろ?

燃えるものでも、あまりにたくさんのものは棺に入れられないんですよ。

棺に入れられるのは、「棺のフタが閉まる量」です。

着物などかさばるものは、あまりたくさんは入れられないでしょう。

 

また、フタは閉まっても、焼却時間が長くなったり燃え残ってしまうような量は避けるべき。

葬儀社のスタッフに相談しながら、量を調整してくださいね。

他にも、天国へ旅立つ準備については、こちらの記事が参考になりますよ!

 

まとめ

それでは、葬儀で棺に入れていいもの・ダメなものについてまとめます。

  • 棺には、花・手紙・洋服・写真など燃えやすいものを入れる
  • 六文銭とは?
  • 三途の川を船で渡る際に払う渡し賃として、棺に入れる
  • 本物のお金ではなく、寛永通宝6個が印刷された紙を入れる
  • 次のようなものは入れられない
  • お金
  • 燃えないもの
  • 大きな果物
  • 分厚い書籍
  • 人が写っている写真
  • 棺に入れられる量は?
  • 棺のフタが閉まる量
  • あまりに多いと焼却時間が長引くので詳細は葬儀社のスタッフに確認

 

このエメラルドの指輪を天国に持っていけないなんて…。

では、今のうちに写真に撮っておいたらどうですか?

写真なら棺に入れられますよ♪

なんかあんた楽しそうやな…。

故人の大切にしていたものを入れてあげたいと思っていても、ものによっては入れられない可能性もあるんですね。

指輪のような小さなものは、棺には入れないで骨壷に納めるという方法もありますよ。

◆おすすめ葬儀まとめ記事◆