死化粧のやり方は?化粧品は故人のを使ってもいい?
ちょっと〜、私が死んでも汚いすっぴんであの世へ行きたくないわ〜。

死化粧って普通しません?

あれがあるから、すっぴんじゃないですよね?

でも、私の化粧顔って知らないわけやん?

他人に適当にされるんじゃないかって不安やわ〜。

もしもの時は、私がしますよ。

義母さんの死化粧。

本当!

専門の人がするもんじゃないん?

してほしいけど、なんか専用の化粧品とか今のうちから用意しとこうか?

 

先日、義母とこんな話になりました。

生前に死化粧の約束をする。

終活がブームとなっている今、生前から死化粧のことも気にしている方、多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は、死化粧について

  • どんなもの?
  • やり方
  • 化粧品
  • 修正可能?

という内容を、葬儀屋歴23年の儀さんによる解説を交えつつ、お話していきたいと思います。


そもそも死化粧とは?

死化粧って、そもそもどういうものなの?

改めて知りたいわ。

死化粧について説明いたしますね。

亡くなった方に施す化粧のことを死化粧といい、天国へと送る上での身だしなみという意味合いもあります。

そして、お顔だけでなく身体を含めてきれいにすることも含むんです。

死化粧

ですが、最近では、死化粧というよりもエンゼルメイクという呼び名が浸透しつつあるんですよ。

 

エンゼルメイクなんて、死化粧に比べると、なんかシャレとるやん。

結局は一緒のもんなんやろ?

基本は同じなんですが、エンゼルメイクが浸透してきた想いが異なりますので、少し説明いたしますね。

死化粧は先ほども申したように、身だしなみの意味で口腔内などに綿を詰めつつ、闘病でやせこけてしまったお顔をふっくらと見せ、弔問客に対して少しでも見栄えよくよい印象を与えるために施される化粧です。

それに対し、エンゼルメイクは「より生前に近い美しい姿へ」という想いが込められ、ただ顔色をよくするファンデーションだけでなく、アイメイクなども含めて本格的なお化粧をするものとなります。

 

エンゼルメイクについて、詳しくはこちらをご覧ください。
エンゼルメイクとは?意味や手順をわかりやすく解説

 

ただ、この死化粧(エンゼルメイク)には、湯灌などは含みません。

死化粧のやり方は?

より興味わいてきたわ!

詳しいやり方教えてくれんね?

やり方は、それぞれ異なるものの、基本的な部分を説明しますね。

まずこの死化粧、やり方を説明する前に、誰が行うかという問題。

病院で亡くなる方が増え、最期を迎えた病院の看護師が行うことも多いです。

(斎場スタッフが行う場合もある。)

死化粧

そのため、

  • 取り付けられた医療器具を外す
  • 排泄物や内容物を取り出す
  • 口腔ケアを行う
  • 全身をきれいに拭きあげる

などした後で行われます。

拭いた後は、どうやんの?
その先にご興味がおありですね。

全身をきれいにした後は、

  • 水分の失われたお肌に保湿をし
  • いつもより明るめのファンデーションを塗り
  • 髪の毛を整える

血色をよくするために、男性でも薄づきリップなどを施す場合もあります。

 

これって、その先の化粧を嫁にやってもらってもいいの?
もちろんです。

ただし、感染症などのリスクもあることから、保湿まではお任せしたほうがいいですし、思っている以上に亡くなられた方の顔色は普段とは異なるもの。

そのため、いつものファンデーションでは明るみが足りず、血色が悪く見えてしまうことがあるので注意が必要です。

 

死化粧の化粧品は故人のを使ってもいい?

じゃあ、いつもの化粧品を使っても悪くはないってことね?
そうですね。

ただし、先ほども申し上げたように、ファンデーションが合わない問題

このように、病気によっては驚くほどに顔色が変わってしまうことがあるんです。

 

でも、死化粧というと、えらい白く塗られるイメージがあるんよね〜。

よく、ファンデが白すぎる人に「死化粧か」って突っ込むこともあるじゃない。

そ・・・そうですね。

現在では、死化粧専用のファンデーションとして、保湿効果のあるものや、抗菌作用のあるものも販売されています。

死化粧

気になるようでしたら、そのようなファンデーションでお肌を整えられた後、お持ちのお化粧品を使って、ご遺族様が知る故人いつものお顔へとメイクされることもオススメしますよ。

 

死化粧が気に入らない場合やり直すことは可能?

ちょっと、生前から私の化粧を嫁に教えとかないかんかねえ。

とりあえず、看護師さんか専門のスタッフにやってもらって、気に入らなければやり直してもらうこともできるんかね?

どこからやり直すのかにもよりますが・・・

お時間も限られていますし、死化粧を施す際に、ご遺族が一緒に立ち合われて行うことをオススメします。

もちろん、「いつもと違った」ということであればやり直すことも可能ですが、これをメイクすべて落としてやり直す・・・となるとより一層水分も失われますし・・・また大変です。

 

ただし、あまりにひどい場合、揉めることにもなり・・・気持ちの面でも一生モヤモヤが残りますし、やり直してもらうことは可能ですよ。

 

 

それならよかったわ。

私の時は、ファンデーションまでお願いして、後は嫁にやってもらおうかね。

 

 

最後に

ポイントをまとめます。

  • 死化粧は、亡くなった方に施す化粧のことで、天国へと送る上での身だしなみ
  • エンゼルメイクともいう
  • 死化粧は、顔の化粧だけでなく、体の中からきれいにした上で行う
  • いつもの化粧品を使うことも可能だが、ファンデーションが合わないことも
  • 死化粧がどうしても気に入らないというクレームも多く、遺族の立会いの元行うのがオススメ

 

いかがでしたでしょうか?

死化粧にこだわりがある方、こうしてほしいという希望がある方も多いです。

そのため、事前に遺影写真とともにいつものお化粧写真や希望を用意しておくのもいいでしょう。