他に付き合いのある親戚もいないみたいなの。
そうなると、ちょっと難しいわね。
今回は、離婚した父親の葬式について
- 喪主は子供がやる必要があるのか?
- 別れた妻は?
- 喪主を拒否できるのか?
という疑問にお答えして行きたいと思います。
離婚した父親の葬式で誰もいなければ喪主は子供?
親が離婚しても父親は父親。
親権が母親でも、父親と法律上親子関係が切れるわけではありません。
しかし、その父親が亡くなった場合、通常喪主は誰がつとめなければいけないという法律(決まり)もないんです。
なら、誰が喪主をするのが一般的なの?
- 配偶者
- 子供(長男・長女・次男・次女の順)
- 兄弟
という順で喪主をやるのが一般的です。
それは別れた妻でも?
離婚した父親の葬式で別れた妻は喪主をやる必要がある?
これに関していえば、別れた妻はもう戸籍上でも他人です。
そのため、別れた夫の葬式で喪主をやる必要はありません。
ただ、喪主は知人がやってもいい上に、喪主代行サービスもあるくらいです。
もちろん、個人的に喪主を引き受けたい場合はやることも可能です。
詳しくはこちらを参考にしてください。
離婚した父親の葬式の喪主を拒否できる?
先ほども申した通り、喪主に法律的な強制力もないので、拒否することは可能です。
葬式は、
- 親戚(遠縁でも)
- 知人
- 代理人
が喪主をつとめて執り行うことも可能です。
ただ、誰も身元引き受け人がいなければ、故人の財産内から第三者(代理業者や行政)が行います。
また、孤独死と同じ扱いとして、行旅病人及行旅死亡人取扱法(こうりょびょうにん および こうりょしぼうにん とりあつかいほう)という法律に基づき処理することも可能です。
詳しくはこちらをご覧ください。
父親が亡くなり配偶者がいなければ、子供が相続人になります。
相続は、土地や貯金などのほか、借金も相続することになるんです。
- 単純承認(何もしなければそのまま、権利義務を承継する)
- 相続放棄(全て相続しないと、家庭裁判所にて相続放棄)
- 限定承認(財産ないから借金を処理し、余った分だけ相続できる)
喪主うんぬんの話だけではないので、相続の対応は3ヶ月以内に行いましょう。
最後に
ポイントをまとめます。
- 通常喪主は誰がつとめなければいけないという法律もない
- 一般的には、配偶者・子供(長男・長女・次男・次女の順)・兄弟が喪主をすることになる
- 別れた妻は他人なので、喪主をつとめる必要もない
- 別れた父親の葬式で子供は喪主を拒否できる
- 喪主は拒否できるが、誰もいなければ相続人の問題も出てくる
- 相続人の対応は3ヶ月以内に
親が離婚した場合、父親との関係にもよりますが、子供本人は喪主を引き受けたくても母親が嫌がることもあるでしょう。
ただ、実際は喪主どうのこうのよりも大変なのが、相続の問題です。
こちらは法律的な問題でもあるので、3ヶ月以内に裁判所等で対処しましょう。