急な葬儀。
それが実の両親だと、ショックも大きいものです。
ですが、自分はすでに嫁いだ身。
そうなると、どういった立場でいたらいいのか、困ることも多いですよね?
ああいうのを見ていると、もし実の親が亡くなった場合、すでに嫁いだ身である自分はどういった立場で葬儀に参列したらいいのかと悩みます。
だから、うちの親ももう年だし、亡くなった時のことを考えておかなくちゃと思うんだけど、実際どうなのかしら?
私自身、嫁に出た母が実母の葬儀の際にどういった立場でいたか、また何をやっていたかなどを間近で見てきました。
今回は、嫁いだ娘が実親の葬儀で
- どういった立場なのか?
- 座る位置
- 香典
- やること
などを説明し、最後にあなたのモヤモヤを晴らすべく、ワンポイントアドバイスもお伝えしたいと思います。
葬儀で嫁いだ娘の立場は?遺族側か弔問客側か?
実親が亡くなった場合、嫁いだ娘は子供にあたるので、もちろん親族側にあたります。
ただし、中には昔のドラマみたいな考えを持ったご家族もいるようです。
@hori255 でもこの数年はご無沙汰で入院してたことも知らなかったので、やっぱり生きているうちに会いたかったな。うちの親は嫁いだ娘はもう他人、みたいに思ってて、親戚の話もまったくしてくれなくてちょっと悲しいです。実祖母にも生きてるうちに会えなかったし、家族葬もやめてほしい。
— 美咲♪ (@wanwanmico) 2015年11月22日
これは、
- 親の考え
- 実家を守る兄・姉家族の考え
なども関係するようですよ。
これは娘自身が「嫁いだ身だから」と割り切るよりも、喪主になんと言われたかによって異なるようです。
ただ、嫁いだ娘であっても喪主をつとめることは可能!
■故人と特に縁の深い人がなります
一般的に結婚している人が亡くなったら、その配偶者。その配偶者がすでに亡くなっていたり、高齢や病気の場合は長男や同居している子供。他家に嫁いだ娘でも大丈夫です。故人に近親者がいない場合は、故人と親しかった友人が喪主の代理をすることも可能です。— ふるかわ (@jim_furukawa) 2013年1月9日
喪主を誰がやるかについて、詳しくはこちらをご覧ください。
葬儀で嫁いだ娘が座る位置は?
ちょっと安心。
じゃあ、長男の嫁よりも娘が上座に近い席に座ってもいいのよね?
座る席は、喪主が誰かによっても違います。
上座から
- 喪主
- 遺族(同居する家族や、姓を継ぐ家族)
- 親族(遺族以外)
の順番に座り、遺族の席順は家族単位で座るのが一般的です。
嫁いだ娘は、同居する家族や姓を継ぐ家族でもないので、喪主・遺族家族の次にあたります。
基本的には、家族単位で座るため、兄嫁は兄の隣に座るため、その次となります。
また、弟であっても、後継が弟の場合、嫁いだ娘は弟家族の次。
ただ、弔問客が焼香する間、遺族は前に残って焼香のお礼として頭を下げますが、娘も遺族として前に立つことが多いです。
ただし、前に立てる人数にも限りがあるので、兄弟が多い場合などは省かれることもあります。
葬儀で嫁いだ嫁!香典は必要?
基本的には、喪主以外香典を出す必要があるでしょう。
(多少地域差もありますが。)
この場合、娘の名前ではなく、世帯主名(ご主人の名前)を書くのが一般的です。
また、香典だけでなく供花も「子供一同」「長女一家」などと出すこともあります。
- 嫁いだ娘の香典相場・・・10万円ほど
- 供花の相場・・・2万〜3万円ほど
供花は、1基ではなく2基で1セットで、1基1万〜1万5千円ほどが相場なためこの値段です。
ただし、喪主と葬儀費用を出し合ったりした場合、香典は出さなくてもいいでしょう。
だんなの実家で両親のうちどっちかが亡くなった場合、だんなも葬式代を出すらしい。なんで?我が家の方は父母いずれにしても、多少香典は多くするけど、一度家を出た子供(兄弟)が折半するなんて聞いたことがない。それが実家のやり方だっていうかもしれないけど、普段からお金を湯水のように使わ(続
— 金澤/てしごと屋盆栽村店 (@kami_kazari) 2010年10月13日
- 家族の考え
- 親の残した遺産
などが関係しますが、このお金で揉めること、非常に多いんです。
うちの母は、葬儀費用は祖母が残していたため、
- 香典に10万円
- 供花に5万円
- 供花は多い方がいいと、孫一同分も出し、3万円
を出したようですよ。
嫁いだ娘が葬儀でやるべきことは?
受付以外にもやることはあります。
基本的に受付は、近しい関係の人間ではない方がいいでしょう。
とくに娘などは、弔問に訪れた親戚の対応に当たった方がいいので、受付は別の方にお願いした方がいいです。
受付について、詳しくはこちらをご覧ください。
- ロビーや待合室にて、弔問客への挨拶
- お茶出し
- 食事(通夜ぶるまいや精進落とし)の手配や準備
など、喪主のフォローにまわることをオススメします。
ですが、でしゃばると兄嫁などとうまくいっていない場合、険悪な雰囲気にもなります。
そのため、喪主に頼まれたことや、弔問客への挨拶や対応などをやるといいでしょう。
女性ならではの気遣いは、男兄弟が独身の場合とくに重宝がられます。
エプロン(白い割烹着や黒いエプロン)は、持参しておきましょう。
モヤモヤが残るあなたにアドバイス!
ただ、中には嫁に行ったといえども、実親のことだしもっと関わりたい!
また、手伝いたいけど、姑がでしゃばってると思われたくない・・・そんな葛藤もあるでしょう。
やはり、日頃から実家との距離が近くあるべきでしょう。
- 実親の介護にも関わる
- 兄弟家族の助けとなる
実親や兄弟家族との付き合いが密だと、むこうも頼みやすいし、率先して動くことも可能です。
逆を言うと、普段関わりがないくせに口を出すと、それこそでしゃばってると思われます。
また、義兄弟やその配偶者に、感謝の気持ちを伝えることも大切。
「あなたがいてくれて助かったわ。いつもありがとう。」
「今まで本当にありがとう。私も最後に父(母)のために何か手伝いたいから、何でも遠慮なく言ってね。」
など、感謝の気持ちを伝え、兄弟家族を労いつつ、両親のために自ら関わりたい気持ちを主張することも大切です。
ただ、上記でも説明した通り、喪主の仕事を奪うように動いてしまうのはNG。
そこはあくまでも嫁に行った身、喪主をたてながら、裏方仕事(とくに食事の手配や準備・片付け)を中心に動くといいでしょう。
また、葬儀が終わればすべて終わりではなく、手続き等やらなくちゃいけないこともたくさん残っています。
葬儀後にも実家へ出向き、
- 香典の計算
- 香典返しの相談・手配
- 手続きの準備(書類記入など)
- 初七日・四十九日の準備
- お礼状の準備
などをやってもらえると、喪主も助かるでしょう。
ただ、ここも出しゃばりすぎると「財産を狙っている」などと思われることもあるので、控えめに。
あくまでも喪主をたてながら動くと、そういった問題も起こらず済むでしょう。
最後に
まとめますね。
- 嫁いだ娘は子供にあたるので親族側
- 喪主の考えによって、親族側を拒否されることも中にはある
- 席は、喪主・遺族家族の次
- 家族単位で座るので、長女であっても後継家族の次
- 基本的には嫁いだ娘も香典を出す
- 香典以外に供花も出す
- 受付はせず、喪主のフォローにまわる
実際、母も実母の葬儀の際、喪主である弟家族の次に座りました。
ただ、子供は後ろに回してもいいでしょう。
すべては、喪主との関係によっても異なります。
中には一般的・・・というのが当てはまらない場合もある、ということをご理解ください。