私にはすでに母しかおらず、喪主は一人娘である私になると思うんですが、どうしても喪主をつとめ上げる自信がありません。
でも、やはり喪主はあなたがやるのがもっとも妥当よ?
母だってそれを望んでいると思うし・・・、でも、平常心を保っていられる自信もなくって。
そうね・・・一緒に誰か代わりにやってくれないか、探してみましょ。
さまざまな理由で、「喪主をやりたくない」そう思われる方、いらっしゃると思います。
実際一人っ子だった友達もすでにお父様を亡くされていて、闘病の末お母様を亡くされた時、お母様が彼女の負担を少しでも軽くすべく、命あるうちに家族葬の手配をすべてされていたことがありました。
しかも、家族葬といっても友達と従姉の2人のみ。
寂しいお別れだったものの、喪主だからといって何かをする必要がなく、彼女の負担も軽く済んだようです。
でも、一般的な葬儀の場合、喪主は必要です。
そこで今回は、喪主をやりたくないという方に向け
- 喪主の対象となる人
- 役割
- 挨拶だけ依頼する方法
などを説明したいと思います。
喪主をやりたくない!代わりにやってくれる人は誰がいる?
- 配偶者
- 子供
- 親
- 兄弟姉妹
など、故人に近しい関係の方がやるべきとなっています。
ただし男性でなければいけないという決まりもなく、女性が喪主をつとめる場合も多々ありますし、長男・次男・長女・次女など、誰がやらなければいけないという決まりもありません。
しかし、これだけでなく、以下のような方に喪主をやってもらうことも可能です。
- 叔父や叔母
- 姪や甥
- いとこ
- 友人
- 故人と関わりのあった方(仕事仲間や趣味仲間など)
ただし、相手が喪主を引き受けてくれなければはじまりません。
喪主代行サービス
高齢化が進み、身寄りのないお年寄りもいることからはじまったサービスで、葬儀社などの業者が喪主の仕事を代行してくれるもので、内容は会社によっても異なります。
喪主代行サービスの相場は、業者によっても異なりますし、どこまでをやってもらうかでも差が出ますが、
30,000円〜10,000円ほど
のところが多いようです。
そもそも喪主の役割は?
そもそもどんな役割があるのかしら?
- 故人の信仰や宗教、宗旨や宗派を確認
- 葬儀社との打ち合わせ
- 葬儀の予算決め
- 葬儀の場所(葬祭場・寺院・自宅など)決め
- 葬儀の日程調整(「友引」は避けるのが一般的)
- 参列者への連絡
- 返礼品や料理の手配
- 遺影の準備
- 通夜や告別式での挨拶
- 葬儀社への支払い
- 精進落としの席で、僧侶や弔問客を接待
- 四十九日の準備と実行
- 一周忌の準備や実行
など喪主がやるべき役割は、故人が亡くなってからの手続きや通夜・葬儀をまとめ、葬儀後の法要まで多岐にわたるんです。
喪主の挨拶だけを誰かに代行してもらうことは可能?
でも、弔問客の前で挨拶をやり遂げる自信がないわ。
大事な身内を亡くしたわけですから、喪主が憔悴しきって声も出ない、挨拶にまで頭が回らないなんてことはよくあります。
そのため、喪主の挨拶だけを別な誰かに代行してもらうことは可能なんです。
- 親戚
- 友人
- 会社の人
- サークル仲間
など、生前故人と付き合いのあった方にお願いするのもいいですが、中には挨拶文だけを喪主本人が考え、それを斎場スタッフ(司会進行役)に代読してもらうことも可能です。
ちょっと気持ちが軽くなったわ。
こちらの記事も参考にしてください。
最後に
ポイントをまとめますね。
- 喪主は本来、配偶者・子供・親・兄弟姉妹など、故人に近しい人がやる
- 叔父や叔母・姪や甥・いとこ・友人・故人と関わりのあった方にお願いすることもある
- 喪主代行サービスというものもある
- 喪主の役割は、故人が亡くなってからの手続きや通夜・葬儀をまとめ、葬儀後の法要まで
- 喪主の挨拶だけを、代わりの誰かにやってもらうことは可能
- 喪主の挨拶代行は、親戚・友人・会社の人・サークル仲間などに頼むのもOK
- 斎場スタッフ(司会進行役)に喪主の挨拶を代読してもらうことも可能
親戚の中には、「もっとも近い身内が喪主をやらないなんておかしい」という方も多くいらっしゃると思います。
そのため、一番気持ち的に負担となる挨拶だけを別な誰かに代わりにやってもらうという方法が、親戚間のトラブルも少なくオススメです。
ですが、喪主との関係性もありますし身寄りのない方もいらっしゃいますので、喪主代行サービスを利用するという方法も、これからの時代多くなるのかもしれませんね。
また、最初にお話ししました友達のように、家族葬ならば喪主をたてるといった形式にとらわれずにすみます。
ただ、喪主をやりたくなくても葬儀社や式の形式を決めるだけはしなくてはいけませんので、その際に斎場スタッフとよく話し合うのも一つの手でしょう。
ただ、亡くなってから葬儀まではそう日もありませんので、もしもの場合に備え慌てずすむよう考えておくことをオススメします。