相場はどのくらいなのでしょうか?
急に必要となることの多い香典。
事前に知識がないと、「いくら包めばよいのだろう?」と悩むものだと思います。
また、突然のことで、「手元に現金がない!」なんてこともありえますね。
そこで今回は、香典に関して、
- 相場(関係性・法要別)
- マナー
- 現金がない場合の対処法
などを紹介します。
香典はいくら包む?金額相場を関係性別・年代別に紹介!
まず、香典とは、お線香やお花の代わりに、故人の霊前に供える金品のことです。
香典額は故人との関係性や年齢などで違いがあるため、その点をふまえて香典の相場を大まかにでも覚えておくといいでしょう。
それでは、故人との関係性別・年代別に相場を紹介しますね。
義理の両親や義理の兄弟姉妹であっても相場は同じです。
叔父・叔母の場合は、生前に親しい間柄であった場合は例外ですが、年齢に関係なく10,000円を包むことが多いようです。
自身や親が喪主の場合、香典はどうすべきか?こちらの記事もあわせてどうぞ!
会社関係の香典についての注意点
会社関係の場合は少し注意が必要です。
会社の方と話しあって決めるのがよいでしょう。
また、取引先の会社社長・会長へは、30,000~100,000円と額が大きくなります。
夫婦で参列する場合はどうする?
香典は一世帯で1つと考えれるのよ。
そのため、故人と自分たちの間柄だけを考慮すれば問題ありません。
故人との血縁関係が近いほど高額になりますが、額が大き過ぎても香典返しなどでご遺族の負担になってしまうため、相場を把握しておくのは大切です。
法要別の香典相場
香典は、四十九日や年忌など葬儀後にある法事でも必要となるものです。
ここでは、
- 初七日
- 四十九日
- 一周忌・三回忌
- 七回忌以降
にわけてそれぞれ詳しく紹介しますね。
初七日
初七日とは、故人が亡くなってから7日目に営む法要をいいます。
葬儀と初七日は別の法要になるため、それぞれ別の香典を用意する必要がありますが、葬儀の日に初七日法要を行う場合も。
その場合は、香典袋を別々に用意して持参するようにしましょう。
ちなみに、初七日は、遺族や親族など、身内のみで行なわれるのが一般的です。
初七日の香典相場は、葬儀と同時に行う場合・別の日に行う場合とで以下のような違いがあります。
- 葬儀と同日の場合・・・お葬式香典の半額が目安
- 別の日に行われる場合・・・法要のあとに会食が行われるため、そちらも考慮した金額
それぞれ説明しますね。
まずは、葬儀と同日の場合を故人との関係性・年代別で見ていきましょう。
こちらも、義理の両親・義理の兄弟・姉妹にあたる配偶者の兄弟・姉妹であっても相場は同じです。
葬儀と別の日に初七日を行う場合、親族のみ招待されることが多いです。
会食があるなら、葬儀における香典(上記参考)の半額に、会食分をプラスした金額(5,000~10,000円程)を包みましょう。
四十九日
四十九日は節目となる法事となるため、ご遺族の出費などを考慮し、相応の金額をお渡しするようにします。
こちらの場合も、法事後に会食があることがわかっている場合は、会食がない場合の金額に5,000~10,000円程度上乗せして包むようにしましょう。
以下の金額は、会食がない場合の金額相場です。
親しい間柄だった同僚の香典は、1,000~5,000円が相場です。
ただし、50歳以上の方で、故人と親交が深かった場合は、10,000円程度包むことも。
他の参列者と香典額を相談して決めるのもいいでしょう。
一周忌・三回忌
行なわれないこともある年忌法要ですが、一周忌と三回忌は行われることが多いものです。
数え方として、
- 一周忌・・・死後1年後
- 三回忌・・・一周忌よりあとの年忌法要はプラス1の計算になるため、死後2年後
の法要ということになります。
もし四十九日などに参列できなかった場合、相場より多い額を包むことも多いです。
これまでと、将来の法要参加予定なども考慮して考えるといいでしょう。
もし欠席する場合には、香典のほか、供花やお供物を送ることができます。
香典を送る場合は、下記の相場を参考にして、会食も欠席することになるため、控えめにお包みしてもいいでしょう。
その他
この後、七回忌・十三回忌と法事は続きますが、その規模は年を重ねるごとに小さくなっていくのが一般的で、遺族も法要を毎回行うことはまれとなります。
また、時間が経つほど相場もさがるのが一般的です。
そのため二十七回忌以降の法事でしたら、10,000円ほどの香典をお包みすることが多くなっています。
しかし、あくまで相場ですから、実際の関係性や地域性なども考慮したうえで判断されてください。
知っておきたい香典マナー!
ここでは、香典マナーに関して、
- 金額について
- お札の入れ方
- 渡し方について
- お金がない場合
以上を紹介しますね。
金額についてのマナー
まず、香典は香典袋(不祝儀袋)に包んでお渡しします。
その際、偶数がつく金額を包むのは避けた方がよいとされ、3,000円・5,000円・10,000円・30,000円・50,000円を包むことが多いです。
もし偶数のつく金額を包む場合は、紙幣の枚数を奇数にすれば問題ありません。
たとえば、20,000円を包むのでしたら、10,000円札1枚と5,000円札2枚を包めばよいとされています。
また、「4」や「9」は、それぞれ、「死」や「苦」などをイメージさせるため避けるようにしてください。
お札の入れ方のマナー
お札の入れ方としては、香典袋へ肖像が裏になるように入れましょう。
この理由は、「顔を伏せる」という意味があり、悲しい気持ちを表すためです。
また、複数のお札を入れる際は、すべての向きをそろえるようにしてください。
香典袋に新札をお包みするのも避けましょう。
新札ですと、あらかじめ不幸を予測して用意していたと捉えられるためです。
→葬儀後の香典!表書き・袋の選び方を宗教別に詳しく紹介します
渡し方のマナー
香典の渡し方は、受付で記帳を済ませ袱紗(ふくさ)から香典袋をとり出し、お悔やみの言葉を添え、両手で差し出すようにします。
この時、名前は受付の方から読める向きで差しだしましょう。
香典袋は、袱紗(ふくさ)に包んで持参します。
カバンに直接入れないようにし、もし袱紗が用意できなかった場合は、黒や紺色などのハンカチに包むようにしてください。
袱紗の包み方や代用に関しての詳しい記事もどうぞ!
諸事情でお葬式や法事に参列できない場合は、香典袋ごと現金書留封筒に入れて郵送します。
香典を郵送する場合の詳しい記事もどうぞ!
お金がない場合
私の考えをふくめ、口コミも紹介するので参考にしてみてね。
香典の相場は、あくまで相場です。
絶対にその額をお包みする必要はないですから、ムリのない範囲で用意すれば大丈夫だと思います。
大切なのは故人を偲んでお線香をあげること、「お金がないから参列しない」では、後悔も残ると思いますよ。
ただ、故人との関係性がそこまで高くない場合は、お通夜・お葬式を欠席しても問題はないです。
もし欠席したことが悔いとなる場合は、のちほど弔問させて頂いたり、お墓参りをするとよいでしょう。
事情があり香典が用意できないこともあるでしょうが、ある程度はお金の予備がある様に心掛けたいものですね。
お金のことで頭を悩ませながらお参りするのなら、行かない方がいいでしょう。
一人静かにご冥福をお祈りする方が、邪念のないよいお見送りになると思います。
お香典を出さなければ通夜、葬儀に行けないっていう決まりはありません。
香典を渡せば供養が出来ることでもないでしょう。
そのまま駆けつけてあげる気持ちの方が大事、ムリをしてはいけません。
行くか行かないか・・・自分の気持ちに従ったがうのもありかもしれません。
親に借りれるなら借りてだした方がいいです。
今精一杯これだけというのは仕方ないですが、あとからというのはちょっと違うと思います。
香典はお互いの関係を維持するうえでも、相場相当をだすのが礼儀。
理屈じゃないんです。
もちろん無い袖は振れないでしょうから親に借り、なにがなんでも相場にあわせるべき。
故人との関係性で考えて、判断するのがよいかもしれませんね。
香典に決まりなど無いはずですけどね。
分相応でいいと思います。
まとめ
今回のポイントをまとめます。
- 香典とは、お線香やお花の代わりに、故人の霊前に供える金品
- 香典は、故人との血縁関係が近いほど高額になるが、額が大き過ぎても負担になってしまうため、相場を把握しておくのは大切
- 法事の規模は年を重ねるごとに小さくなっていくのが一般的で、遺族も法要を毎回行うことはまれとなる
- 香典袋に偶数がつく金額を包むのは避けた方がよい
- 「4」や「9」は、それぞれ、「死」や「苦」などをイメージさせるため避ける
- 香典袋に新札をお包みするのも避ける
- 香典袋は、袱紗(ふくさ)に包んで持参する
急に必要となる香典ですから、どれくらいお包みするか事前に知っておくと安心ですね。
また、香典に関して守るマナーも多いですから、最低限のことは覚えているといいでしょう。
香典の相場とマナーをわきまえ、厳粛な席で失礼のないようにしたいものですね。