喪中期間中に神社へ行ったらダメは誤解?気になる答えを解説
喪中期間なのですが、亡き父も毎年楽しみにしていた初詣には行けたらと・・・
しかし、喪中期間に神社参拝は控えるべきだと聞いて・・・
実際どうなのでしょうか?
たしかに、「喪中期間に神社へ参拝に行くのはよくない」と思っている方も多いようだけれど・・・
実際は少し複雑なので、喪中期間の神社参拝について詳しく解説するわね。

 

喪中だけど、初詣に行きたい・・・
しかし、喪中期間の神社参拝は慎むべきだと聞いたことも。

「非常識な行動は避けたいけど、本当のところが知りたい」と、思っている方も多いと思います。

そこで今回は、喪中期間の神社参拝に関して、

  • 本当に行ったらダメなのか
  • いつからなら大丈夫なのか
  • 知らずに行ってしまった場合の対処法

など紹介しますので、参考にしてくださいね。


喪中期間に神社へ行ったらダメなの?その理由とは?

喪中期間に神社へ行ったらダメなのでしょうか?
結論からいえば・・・

忌中が過ぎれば、喪中であっても神社へお参りしても大丈夫です。

ただし、「忌中」は神社に参拝しないほうがよいとされています。

喪中の神社

大丈夫なんですか?
でも、「忌中が過ぎれば」というのが、よくわからないのですが・・・
たしかに、「忌中」の意味を知らないと疑問のままよね。
それでは、納得いくように、順を追ってわかりやすく説明していくわ。

 

日本では古くから、家族や親族に弔事があった場合、故人を偲び哀悼の意を表す習慣があります。
また、故人を失った深い悲しみ、そしてツライ思いを乗り越えるために一定の期間が設けられ、この期間を「服忌」(ぶっき)といいますよ。

この「服忌」の

  • 「服」とは、故人を悼む気持ちに思いをおく期間・・・喪中
  • 「忌」とは、故人の祀(まつ)りに専念する期間・・・忌中
    →祀りとは、儀式をととのえて神仏・精霊をなぐさめ、あがめるという意味

といわれます。

この期間は、故人を偲ぶ大切な時といえるでしょう。

なるほど!
「喪中」と「忌中」、同じではないのですね。
同じと考えている方も多いようですが、この違いをしっかり知ることで、本題の「喪中期間に神社へ行ったらダメなのか」についてわかると思うわよ。

 

それでは、「喪中」と「忌中」の違いについて紹介します。
ちなみに、地域により違いはありますが、ここでは一般的な違いを紹介しますね。

喪中とは

喪中の意味と期間を紹介します。

意味
  • 故人を偲び、喪失感や悲しみを乗り越え、通常の生活へと戻っていく期間
    お祝い事や娯楽などはなるべく避け、控えめな生活をする期間でもある
  • 忌中期間を過ぎれば、神社参拝などを行っても問題ない
期間

一般的に、一周忌までの期間(12~13ヶ月)を喪中と呼び、宗教を問わないことが多いです。

また、故人との関係により以下のように期間は異なります。

亡くなったのが自分の

  • 父母、子供の場合・・・亡くなられた日からほぼ1年
  • 兄弟、姉妹・祖父母の場合・・・3~6ヶ月

 

次は、忌中に関して説明しますね。

忌中とは

忌中の意味と期間を紹介します。

意味
  • 故人を偲び、御霊(みたま)を鎮める期間
    →御霊とは、祖先の霊への尊称
  • 神事・結婚式のほか、お祝い会などへの出席を控え、神事などは忌明け後に延期する
期間

期間は宗教により違いがあり、不幸があった日から、

  • 仏式では、49日間
    故人は死後49日後に仏さまのところに向かうといわれ、49日に法事を行う
  • 神式では、50日間
    →ただし、神式の場合は、故人との関係により日数が異なる
故人との関係による日数
  • 親・配偶者・・・50日
  • 祖父母・・・30日
  • 兄弟姉妹・子ども・叔父叔母・・・20日
  • 孫・・・10日
  • 親戚の場合・・・1~3日ほど

 

つまり・・・

  • 喪中・・・忌中を含む1年間
  • 忌中・・・仏式→49日、神式→50日

となります。

喪中の神社

「神社庁の公式サイト」にある以下の説明も参考にしてくださいね。

「服忌」については、地域に慣例がある場合、その慣例に従うのが適切です。
とくに慣例がない場合には、五十日祭までが「忌」の期間、一年祭(一周忌)までを「服」の期間とするのが一般的でしょう。

そのため、「忌」の期間である50日を過ぎれば、原則として神事を再開しても差し支えないと考えられます。
「忌」の期間は、神社への参拝を遠慮しますが、やむを得ない場合は、お祓いを受けるのがよいでしょう。1)

また、忌中の参拝については、神道と仏教で考え方が以下のように違います。

仏教と神道

  • 神道の場合・・・忌中は穢れ(けがれ)の期間とし、参拝が禁じられる
    →穢れとは、死などによって生じ、忌まわしく思われる不浄な状態
  • 仏教の場合・・・参拝を故人への供養と考え、参拝も奨励される

 

神道では、「死」は穢れと考えられ、神社に穢れを持ち込むことがよくないとされるため、「忌中期間」はお参りしないほうがよいとされます。

「喪中の神社参拝はよくない」といわれているのは、喪中の中でも実は、「忌中」と呼ばれる期間を指しているのです。

 

仏教と神道の違いは他にもあり、詳しくはこちらで説明しています。
関連記事)仏教と神道の違いは?葬儀ではとくに注意が必要!

 

なるほど!
それでは、喪中であっても忌中期間を過ぎれば、神社への参拝は大丈夫となるのですね。

その通り!
ただ、故人との関係性によるのも忘れないでね。

 

ただ、忌中期間であっても、なんらかの事情で神社に参拝したいという場合もあるでしょう。

その場合は、参拝する予定の神社に事情を説明したうえで、神社の鳥居外側でお祓いを受けてから参拝することが可能です。

喪中期間の神社に関する疑問を解決!

喪中期間の神社参拝に関しては、「喪中であっても忌中期間を過ぎれば、神社への参拝は可能となる」とおわかりいただけたと思います。

ただ、他にも気になることはあると思いますので、それらに関しても疑問が解決できるように説明しますね。

 

ここでは、喪中期間に関しての疑問として、

  • 初詣はどうなの?
  • お守りやお札を買うだけならいい?
  • お宮参りも日にちをズラすべき
  • どんど焼きも行ったらダメ?
  • 神社であるお祭りにも行ったらダメなの?

を挙げ、それぞれ説明していきます。

基本的に、どの場合でも、忌中を過ぎれば、喪中期間であっても可能です。
ただし、期間は故人との関係性により異なりますので、注意してくださいね。

喪中期間の初詣はどうなの?

さきに述べましたとおり、神社への参拝が禁じられているのは、忌中期間です。

そのため、神社への初詣も、忌中期間が過ぎてからなら可能となります。

喪中の初詣

初詣のころは、忌中期間も過ぎているので、大丈夫そうです。

このように誤解されている方は多いと思います。

喪中期間でもお守りやお札を買うだけならいい?

喪中期間であっても、忌中でなければ問題ありません。

ただし、忌中期間にお守りやお札を購入したいという場合は、友人や知人など、故人の親族ではない方にお願いすることも可能です。

喪中のお守り

しかし、「他の人の手を通すと、神社からの繋がりが切れてしまう」という考えの神社もあります。
そのため、自分で直接購入することを推奨しているところもあるようです。

また、神社によっては、「お守りの通販」をされているところもあります。
そのような場合、神社のホームページから簡単に申し込み出来るようですよ。

普段参拝される神社や、お守りを入手したい神社が、郵送の対応をしているかどうか、電話やメールで問いあわせるのもよいかもしれません。

お宮参りは日にちをズラすべき?

本来なら生後1ヶ月ごろに行くべきところですが、その時期が忌中期間でしたら、避けるのが基本です。

喪中のお宮参り

しかし、忌中を過ぎれば、お宮参りをしても問題ありません。

ただし、家族や地方によっても考え方が違うため、皆さんでよく話しあって決めるのがよいでしょう。
もし悩まれる場合は、神社に相談することも可能です。

どんど焼きへ行ったらダメ?

「どんど焼き」とは、お正月に飾った門松や松飾りなどを、神社や地域の人達で集めて焼く年中行事。

こちらも忌中期間でしたら、避けるのが基本です。
しかし、忌中を過ぎれば喪中であっても問題ないでしょう。

古いお札を燃やしてもらうことはできますか?
忌中が過ぎてからが前提ですが・・・

どんど焼は、神様を天にお返しするための行事であるため、古いお札やお守りを一緒に火にくべて焼いてもよいとされます。

しかし、神社によっては、「お正月飾り以外はどんど焼きに持ち込み禁止」となっている場合もあるため、事前に問いあわせることをオススメします。

ただし、神社に引き取ってもらうことは可能であり、古札納め所という専用の箱が用意されてある場合も多いです。

お守りはどうでしょうか?
こちらも、忌中が過ぎてからが前提ですが・・・

お札と同様、どんど焼きで火にくべて焼いても大丈夫です。

喪中のどんど焼き

どんど焼き以外での「お守り処分法」も紹介しますね。

お守りは授かった神社へお返しすべきですが、旅先などの遠方で授かったものだと難しい場合も。
その場合は、近隣の神社に頼む事も可能です。

お守りを返す場所は、神社にある古札収所、古札受付などと書かれたところになります。
ここに納めると、お焚き上げしてくれますよ。

ちなみに、「お焚き上げ」とは・・・
魂が宿っていると考えられ、むやみに捨てずらいものを処分する際に、神社やお寺などで焼いてもらうことをいいます。

また、遠方の場合、郵送も可能です。
その場合、封筒に「お焚き上げ希望」と書いてお守りを送るとよいでしょう。
ただし、神社によって受けつけない所もあるため、事前に確認するようにしてください。

神社であるお祭りに行ったらダメなの?

こちらも忌中であれば避けるべきですが、忌中期間を過ぎているのなら問題ありません。

ただ、個人の考えや地域性による違いもある様で・・・
地方の慣習によっては、「忌明けであっても喪中ならお祓いが必要」と考えられているところもあるようです。

喪中の祭り

逆に、故人がお祭り好きだった場合は、お祭りに参加して盛り上げることこそが、故人を慰霊することになるという考えも。

心配な場合は、お祭りのある神社へ直接相談されることをオススメします。

「喪中だけど忌中ではない」この区別がわからない方も多いので、誤解を招きやすいようですね。

神社参拝後に気づいた場合の対処法は?

もし、神社参拝後に喪中なのに参拝してしまった・・・」となってしまうと、なにか不吉なことでも起こるのでは?などと悩まれるかもしれません。

結論からいうと・・・

もし喪中期間に神社で参拝してしまっても、心配する必要はありません。

しかし、それでも気になる場合は、以下のような対処法もあるので紹介しますね。

 

まずは、神社にお参りをした日が、不幸のあった日から「何日目」なのかを確認してください。

最初に述べましたとおり、喪中であっても忌明け(不幸があった日から50日以降)であれば、お参りされても大丈夫です。
ただし、故人との関係性により期間は変わります。

 

もし50日(もしくは必要期間)経ってない場合は・・・

50日(もしくは必要期間)経過後に、あらためてお参りした神社に足を運び、拝殿前で手をあわせ、神様に無礼があったことのお詫びをしましょう。

その他の対処法として、以下もありますので、参考にしてくださいね。
  • 御祓いを受ける
  • 清めの塩をまく

お祓い

それぞれ説明しますね。

御祓いを受ける

参拝した神社の神主さんなどに事情を説明したうえで、お祓いを受けることも可能です。
この場合、神社境内ではなく、鳥居の外側でお祓いとなります。

清めの塩をまく

これはその日に気づいた場合となりますが、帰宅した際に清めの塩をまいて、手をあわせるという方法も。

本来、神道で用いられる儀式である清めの塩は、「穢れ」を祓うために行われます。
ここでいう「穢れ」とは、亡くなった故人を指すものではなく、悲しみに際して近づいてくる「邪気」のことです。
そのため、穢れを家に招きいれないため、清めの塩は必ず「玄関へ入る前」に行なってください。

喪中期間のお寺参りはどうなの?

神社の場合、「忌中」でなければ、喪中期間の参拝は可能でしたが、お寺の場合はどうなのでしょうか?
結論からいうと・・・

お寺の場合、喪中・忌中に関係なく、お参りして問題ありません。

お寺では、お葬式や初七日・49日法要なども行いますし、忌中や喪中にお参りすることは、むしろ推奨されています。

さきに述べましたとおり、神道と仏教では死生観の違いがあり、仏教では、死を「穢れ」とは捉えないのです。

とくに、浄土真宗では「死」=「成仏」と考えられているので、忌中という期間はありません。
つまり、喪中の期間だけでなく、忌中の期間もお寺へ参拝することは問題ないといえます。

知らないで、お寺も参拝できないと思っている方も多いようです。

最後にもう一度おさらいすると・・・

  • 神社への参拝・・・忌中期間を過ぎれば可能となる
  • お寺への参拝・・・喪中・忌中に関係なく可能である

 

参照1):神社庁 「服忌」

まとめ

今回のポイントをまとめます!

  • 忌中が過ぎれば、喪中であっても神社へお参りしても大丈夫である
  • ただし、「忌中」は神社に参拝しないほうがよい
  • 喪中とは、故人を偲び、喪失感や悲しみを乗り越え、通常の生活へと戻っていく期間
  • 忌中とは、故人を偲び、御霊(みたま)を鎮める期間
  • 喪中の期間は、忌中を含む1年間
  • 忌中の期間は、仏式→49日、神式→50日(故人との関係性による)
  • 神社への参拝は、忌中期間を過ぎれば可能となる
  • お寺への参拝は、喪中・忌中に関係なく可能である

 

「忌中が過ぎれば、喪中であっても神社へお参りしても大丈夫」なのですが・・・
「喪中」=「どんなことも1年間慎むべき!」と誤解されている方も多いようです。

もちろん、喪中期間は、故人を偲ぶのは大切ですが、自粛しすぎるのも場合によっては考えもの。
古くからの習慣を守ることも大切でしょうが、柔軟に対応してもよいのではないでしょうか?