この前、祖父が危篤っていわれて、心構えや喪服の準備とかは大丈夫なんだけど・・・。
うちの子に数珠を持たせるべきかどうかが、わからないの。
喪服や香典の準備などはしたけど、子供の数珠まで頭が回ること・・・少ないですよね?
私の実家は神道だったので、数珠とはある程度の年齢になるまで無関係でした。
でも、年齢を重ね自分の家だけでなく、親戚や会社関係など色々な形式のお葬式に参列する機会が増えてきて、数珠を必要とする機会も増えてきたんです。
結婚後は、子供を連れて葬儀参列の機会も増え、子供にも数珠を用意しました。
大人は数珠を持っているの人が大半ですが、
子供にも数珠を持たせた方がいいのか?
今回は、子供の数珠について
- 必要か否か
- 大人用は何歳から?
- 貸し借りや譲り渡し
について調べましたので、我が家の体験とともに、実際にお坊さんに聞いた話も紹介しますね。
子供の数珠は必要か否か?
基本的には1人1つ持つことが理想です。
ただ、最初に述べましたように、我が家のような「神道」だった場合、そもそも仏を信仰していないため数珠は必要ありません。
ただ・・・、日本では仏教のご家庭が多いですよね?
お葬式に参列する場合、そちらの宗教に合わせた方法でお参りすることになります。
そのため、仏教の場合、数珠は必要なものなので、あった方がいいでしょう。
それに子供って、大人と同じように数珠を持つことはうれしいでしょうし、小さい子が持つとまわりの印象もいいです。
実は・・・数珠って、こんな意味があるのよ。
珠(たま)を使って、念仏の唱える回数を数えることから生まれました。
念珠と言われることも。
珠の数は煩悩と同じ「108個」が基本ですが、数が多すぎるので半分の54個や、4分の1の27個の数珠も用いられているんですよ。
丸い輪は、仏様の心を私たちの心の中に通して、心が丸く素直になるということを意味してます。
また、持っているだけで功徳を積むことができ、厄除け(お守り)とも言われており、仏様との縁を繋ぐ唯一の仏具なんです。
数珠の意味を考えると、厄除け(お守り)にもなる数珠なのに、親しか持っていないのもおかしな話ですよね。
・・・と、ここまでは理想論をお話ししましたが、実際どうなのかという現実について、次でお話しします。
子供に数珠はいつから?実際みんなどうしてる?
何歳から持たせるという、細かい決まりはありません。
しかし、子供に数珠をもたせたはいいが、
- バラバラに壊した
- 飛ばしてしまった
- 音を立てて遊んだ
など、おもちゃにしてしまったということが多々ある現実問題。
ただ持たせるのではなく、使い方を説明してから持たせるようにしましょう。
そのため、物事の分別が分かるようになる3~4歳頃から持たせるのがオススメです。
「3つ子の魂百まで」という諺があるように、3歳くらいから合掌を覚えることが出来ていいでしょう。
長時間ただ座ってるのが不可能な子供に数珠を持たせて気を紛らわせてたら、その数珠がバラバラになって弾け飛んだのが昨日のお通夜のクライマックス。
— こもも (@20komomo18) 2018年7月16日
お数珠バラバラ事件・・・あるあるですよね。
そしてこちらもあるある。
姪っ子(1.5歳)が持ってた子供用の数珠。中はゴムになっている。手で遊んでるうちに飛ばしてしまい、お坊さんの後頭部にビシ!って直撃。笑いをこらえるのが大変だった。お盆イベントはこれで終了。明日は出社予定なので少しだけのんびりする。
— Kanokoyama (@yama_tt) August 15, 2015
しかし、こういう声も。
今回驚いたのは 関西の葬儀では子供でも数珠必須だということ。 忘れて急いで出先で買ったのもある、とのことでわたしと元義理妹以外全員何個か持ってた。(元旦那は持ってなかったが元義祖父のものを急遽貰っていた)関西に住むのであればひとつは持っておかないといけないようです。
— だいふく (@daihuku0820) 2015年7月6日
地方によっては必須とは!
壊れてしまった数珠に関しては、こちらの記事も参考にされてください。
うちの子の場合、葬儀場で購入してもらいました。
まだ0歳8ヶ月で、数珠を使って遊んでしまいそうだったから、あまり持たせませんでしたが・・・。
親戚からは、「お利口さんに数珠を使って、お参りしているわね」
と、褒められていたのを覚えています。
当時は少し早すぎるかな・・・とは思ったんですが、子供を連れて行く葬儀がそのあと多かったので助かりました。
実際、本当に使えるようになったのは2歳くらいでしたけどね。
なぜかというと、通っている幼稚園はお寺が経営しているから。
入園の時に、必要道具として購入しました。
我が家のように、数珠とは無関係な神道でも仏教の幼稚園に入園することは可能で、そうなると、そこのしきたりに従う必要がありますもんね。
幼稚園は3歳からなので、3歳くらいになったら、きちんと説明すると壊さず扱えるということです。
お坊さんに聞いた生の声
お坊さんである園長は、子供にも小さな頃から専用の数珠を持たせるべきというお考え。
その理由として、
- 仏様を拝む・祈る際、子供はとくに形から入るのがいい
- 大人の真似事をしたがる年頃
- 小さい頃から専用数珠を持っていると、数珠を持つ=祈ると習慣化になる
- 雑に扱うとすぐにバラバラになってしまう数珠を持つことで、物を大事にする心も育まれる
- 持たせることで、神様・仏様・ご先祖様・故人を思う気持ち(信仰心)を育む
という考えからで、高価な数珠を与える必要はなく、子供個人専用を持たせることが重要だそうです。
数珠一つですが、心と感覚を育むことができるんだと、話を聞きながら納得しちゃいました。
数珠購入を決められた方は、こちらの記事も参考にしてください。
子供用数珠を取り扱う店は?
さっそく、買いにいかなくちゃ。
・・・・でも、どこで売っているの?
実際に子供用の数珠は売られています。
- 葬儀場
- 仏具店
- ネット
- 百均
など。
種類や色も豊富です。
お手頃価格の数珠(税込594円)
このくらいで買えるなら、一つ持っていても・・・そう思う方も多いのではないでしょうか?
気軽に持たせることのできる、お手軽価格な数珠だと、親も助かりますよね。
本格的なタイプ(税込3,672円)
大人用と比べても見劣りしない、本格的な数珠です。
小さくても本格的な数珠は、パパやママとお揃いで持っていてもいいかもしれません。
ただ、数珠を買い与えて終わりではなく、使い方も合わせてしっかり教えましょう。
大人用の数珠は何歳から必要?
大人用の数珠を用意すべき年齢について、ちょっと説明するわね。
子供用を買ったから当分は大丈夫と思っている人もいるはず。
でも、さすがに社会人や大学生になっても、子供用を使うのはおかしいでしょう。
大人用の数珠を持ち始めるのは、
- 高校生
- 大学入学時
- 社会人
となったきっかけで持ち始める方がほとんど。
その中でも、高校生くらいから持たせる方が多いです。
やはり、子供の頃とは体の大きさも違ってくるのが高校生で、大人同様の体格なのに数珠は小さいままだと違和感がありますからね。
その際に、社会人になってからも長く使えるように、と親が立派な数珠を買うということも多いようです。
高校生以上くらいなら、数珠を持っていた方がいいと言われ(葬儀社で貸してくれるとも、順番にお参りするから順繰りに使えばいいとも教えてもらいましたが)、夫が持っていないことが判明(今までどうしてたのか…)、私のもどうしても見つからないし、急遽買いに。
— 伊簔木サイ (@saichanmys) 2016年10月26日
やはり大人用は、高校生くらいからは持っていた方が安心ですね。
ただ、数珠は宗派によっても形が違うもの。
こちらの記事も参考にしてください。
数珠の貸し借りや譲りわたすのってどうなの?
本来、数珠は所有者の「お守り」や「分身」などといわれます。
また、各個人で所有する物なので、貸し借りすることは好ましくありません。
どうしても使いたいというときは仕方ないですが、出来るだけ貸し借りはやめましょう。
数珠(念珠)について輪王寺のお坊さんに教えてもらったこと覚書
・数珠は貸し借りはせず、自分だけのものを持つ
・お葬式などでは、お家に入る前に袋やポケットから取り出して、左手の親指と人差し指の付け根に親珠を置き、房を手のひらで握るようにして持つ。家に入ってから取り出すのでは効果がない— shir0xxx💡gray_storyteller (@white0314noriya) 2018年9月16日
貸し借りはよほどの事がない限り、やめておきましょう。
説明するわね。
数珠の譲り渡し
数珠は親や祖父母から子への譲り渡しはよくあります。
それは、生きている人からの譲り渡しの場合です。
故人からの譲り渡しは、あまりよくないといわれます。
なぜかというと、納棺時に故人の手に使っていた数珠をつけるからなのです。
でも、
- 故人の遺志
- 故人の数珠をどうしても使いたい
という人もいます。
古い物に関しては、新たに数珠はそのままで糸を通し直して、再び使っている人もいます。
こちらの記事も参考にしてください。
最後に
まとめると
- 子供にも3歳くらいから数珠があるといい
- 神道の場合は、必要ない
- 数珠にはいろんな種類があり、子供用もある
- 葬儀場・仏具店・ネット・百均などで買える
- 高校生になったら大人用の数珠を買おう
- 数珠の貸し借りは好ましくない
- 譲り受けは故人のものでなければ問題ない
いかがでしたか?
数珠は長い間もっていても悪くなる物ではありません。
葬儀以外でも、お盆やお彼岸、急なお参りな際にも助かります。
そう考えると、葬儀で使うということは=それ以外でも今後使うことが多い・・・と考えられ、子供の分を1つ持っていたら安心ですよね。