さっき叔母に「お斎は、前回のところはイマイチだったから変えてね」と言われたんだけど、お斎って何?
でも、前回と店や食事を変えるなら、お斎について1から知っておいたほうがいいわね。
法事は、ただ法要がすめば解散ではなく、そのあとにお斎といわれる食事の席が設けられることがほとんど。(ない場合もあります。)
そのため、法事を取り仕切るならばお斎についてあれこれ知っておいた方がいいでしょう。
そこで今回は、お斎について
- 意味
- 挨拶
- 相場
- 時間
- 席順
- 服装
- 引き出物
などを説明したいと思います。
お斎とは?どんな意味があるの
お斎(読み方は「おとき」御斎と明記することも)は、法事・法要の後に行われる食事(会食)のことで、読経を行ってくれた僧侶や法要の参列客などに振る舞われます。
このお斎は仏教用語の斎食(読み方は「さいじき」)に由来するといわれ、仏教の戒律に従った午前中の食事・正午や決まった時刻にとる食事をさし、それが現在のお斎につながったといわれてるんです。
基本的にお斎は、
- 初七日
- 四十九日
- 一周忌などの周期法要
後に行われるものですが、浄土真宗の場合には、通夜振る舞いや精進落としのこともお斎といいます。
お斎の内容
本来は精進料理を用いていましたが、現在ではそこのこだわりもなくなり、お肉やお魚も振る舞われます。
ただ、お祝い事で用いられるような伊勢海老や鯛などと行った食材は不向きです。
- ホテル
- 料亭
- 食事処
- 仕出し弁当
など、中にはその場で食べずお弁当を持ち帰ってもらう場合もあります。
法事のお斎。出来立てはもっと美味しいんだろうにねえ。 pic.twitter.com/hw3U8memj7
— Efin⋈ (@_Efin) November 24, 2019
こちらは仕出しタイプですね。
お斎もホテルクォリティで最高でした。 pic.twitter.com/QJqq8xYagJ
— freedomsurfco. (@masahiro_oguma) November 20, 2019
こちらはホテルでいただいたお斎のようです。
立派な懐石料理。
美味しそうですね。
お斎の前後に行う挨拶例文
○の部分を適した言葉に変更し、参考にしていただければ幸いです。
まずは、お斎を始める際(前)の挨拶から・・・
本日は、亡き○○(関係)○○(故人名)の○○法要(法要名「一周忌法要」など)にお越しいただき、誠にありがとうございます。
ささやかなおもてなしではございますが、食事を用意致しましたので、お時間の許す限り故人の思い出話に花を咲かせつつ、お召し上がりください。
お酒の用意がある場合は、「献杯(けんぱい)」と代表者(喪主)が声をかけ、食事をはじめますが、お祝い事ではないのでグラスとグラスを合わせる乾杯は控えましょう。
つづいて、お斎後(終了する際)の挨拶です。
名残惜しくはありますが、そろそろお時間になりましたので、これにてお開きにしたいと存じます。
本日はご多忙の中、ありがとうございました。
上記に、一言これからの抱負(「家族一同頑張って参ります」など)や、寂しい気持ちなどを加えてもいいでしょう。
お斎の相場は?
目安となる相場を紹介します。
店や内容によっても異なりますが、一人(一食)3,000円〜10,000円が相場です。
法事にかける予算・人数によって前後します。
ただ、僧侶がお斎を辞退された場合、「お膳料」として5,000円〜10,000円ほどを包むのが一般的ですのでそこにも注意ください。
お斎の時間はどれくらい?
食事+おしゃべりと考え、2時間程度が一般的です。
店側から時間制限を設けられることも多々あります。
お斎の席順はどう決める?
- 僧侶は上座
- 僧侶の隣に喪主
- 親族は末席
という程度で、そのほかは自由です。
僧侶の話し相手となる人を隣におくと、喪主が挨拶回りをする際にも助かるでしょう。
お斎の時は喪服でなくてもいい?
初七日や四十九日、一周忌法要など、そのほとんどは喪服で行われます。
そのため、そのままの服装でということになるでしょう。
ですが、かた苦しく考える必要はないので、上着を脱いだり、平服(黒っぽい服)に着替えてというのも問題ありません。
お斎の際に配る引き出物はいつ渡す?
あれって、いつ渡せばいいの?
僧侶にはお布施を渡す際、一緒に渡す方がスムーズです。
それ以外の方には、
- お膳の前に置いておく
- お斎後に配布する
など、どちらでもかまいませんが、人数・引き出物の大きさによって調整するのがオススメです。
また、最後まで残れない方がいる、人数が多い場合などには、お膳の前に置いておくと渡し忘れがないでしょう。
最後に
ポイントをまとめます。
- お斎は、法事・法要の後に行われる食事(会食)のこと
- 僧侶や法要の参列客などに振る舞わう
- 浄土真宗の場合には、通夜振る舞いや精進落としのこともお斎という
- お斎の場合、乾杯ではなく献杯
- 一人(一食)3,000円〜10,000円が相場
- 僧侶がお斎を辞退された場合、「お膳料」として5,000円〜10,000円ほどを包むのが一般的
- 2時間程度が一般的
- 僧侶は上座、僧侶の隣に喪主、親族は末席
- 法要後に行われるため、喪服のままということが多いものの、上着を脱いでもいい
- 僧侶にはお布施を渡す際、引き出物も一緒に渡すとスムーズ
私の実家では5,000円〜10,000円ほどのお斎を手配することが多く、納骨式を同日に行う場合ホテルで10,000円ほどの懐石料理。
年忌法要の際は、5,000円ほどの仕出しを頼むことが多かったです。
いつも同じ店では飽きるので、毎回「美味しい」という評判を聞いては変えるようにしていましたよ。
ただ、注文の際には「お斎」ということを忘れず伝えるようにしましょう。