あっという間に一周忌が来ちゃうから、早め早めの準備をオススメするわ。
なのに、喪主である主人が「もう俺は疲れたからお前がやってくれ」って全然動いてくれなくて、何をどうしていいのかがわからないのよね。
亡くなったショックもそこそこに、喪主はゆっくり悲しみに暮れている暇もありません。
通夜・告別式・火葬が終わったと思ったら、初七日に四十九日、そして夏にはお盆。
そしてあっという間に、一周忌を迎えます。
一周忌は、亡くなり一年という節目でもある大事な法要です。
それこそ、あれを忘れていた、これも必要だったと当日慌てても仕方がありません。
そう、準備が大事!
そこで今回は、喪主が行う一周忌の準備について
- 準備するもの
- 準備開始
- 挨拶文
などをまとめました。
参考にしていただければ幸いです。
一周忌に準備するものは?
- 僧侶の手配
- 法要場所の手配
- 案内状
- お供え
- お斎
- 引き出物
- お布施
などを準備する必要があります。
僧侶の手配
まずは僧侶の手配です。
基本的には、菩提寺があればそちらにお願いすることになりますが、なければ葬儀でお世話になった僧侶にお願いすることも多いでしょう。
一周忌は、命日後に行うことが基本的にはないため、命日よりも前の日程で来られる人の都合も考えた上、土日祝あたりの都合を聞くのが先決です。
その上で、提示していただいた日と親族の都合が合う日で、日程を組むといいでしょう。
法要場所の手配
日にちが決まったら、次はどこで法要を行うのか、場所の手配です。
自宅で行う場合はいいのですが、お寺で行う場合、ホテルを借りる場合、斎場などの法要会場を借りる場合などのはそちらの予約も必要でしょう。
案内状
日時と場所が決まったら、来ていただく方に案内状を出す必要があります。
案内状には、
- 故人の氏名
- 施主の氏名
- 一周忌法要を行うこと
- 日程
- 場所
- 時間
- 会食やお墓参り・納骨等の有無
などを記した上で、返信ハガキもしくは往復ハガキで出欠の返事をもらうようにしましょう。
お供え
- 果物
- お菓子
- 線香
- 花
- お膳
などを用意します。
参列者からお供えをいただくことも多々ありますが、来られた段階でお供えが何もないのは寂しく感じるでしょう。
そのため、あらかじめ準備しておくことをオススメします。
お花については、こちらをご覧ください。
また、お供えについては四十九日のようなものでかまいませんので、こちらも合わせて参考にしていただければと思います。
お斎
お斎は、法要後に振る舞う会食です。
こちらも、案内状の返信が揃ったら、参列者の人数や僧侶も同席できるのかを確認し、予約する必要があります。
その際、どこで行うのか(自宅・ホテル・お店など)も決めなくてはいけません。
お斎について詳しくは、こちらをご覧ください。
引き出物
一周忌法要に来ていただいた方にお配りする引き出物。
こちらも用意しなくてはいけません。
基本的には、半返し・1/3返しとなりますが、会食も用意する場合にはそれも考慮し、あらかじめ2〜3000円ほどの物を用意しておくと帰る際に渡せるでしょう。
こちらも参考になると思いますので、合わせてご覧ください。
お布施
読経をしていただいた僧侶に、お布施を払う必要があります。
また、会食に参加されない場合には「お膳料」、自宅で法要を行なった場合には「御車代」なども包むのが一般的です。
相場的には、それぞれ僧侶によっても異なり、伺ったとしても「お気持ちで」と言われることが多々ありますが
- お布施・・・3〜5万円
- お膳料・・・5千円〜1万円
- 御車代・・・5千円
程度を包んだという方が多いです。
一周忌の準備はいつから始めるといい?
それって、いつから始めなきゃいけないのかしら?
- 僧侶の手配・・・一周忌の2か月〜1か前
- 法要場所の手配・・・一周忌の2か月〜1か前
- 案内状・・・一周忌の1か月前
- お供え・・・一周忌当日に間に合うよう
- お斎・引き出物・・案内状の返信が揃って人数が把握できたら
- お布施・・・一周忌当日に間に合うよう
僧侶や法要場所の手配は、早めに越したことがありません。
ただ、お斎や引き出物は、参列者の人数が把握できないことにはなかなかすすめられないでしょう。
一周忌の挨拶例文
なんとなく準備するものがわかったら、安心したわ。
例文を紹介するわね。
施主が一周忌で行う挨拶は、
- 法要開始時
- 法要終了時
- 会食開始時
- 会食終了時
などです。
法要開始時の挨拶例文
本日は、お忙しい中亡き○○のためにお集まりいただき、誠にありがとうございます。
これより一周忌法要を始めさせていただきます。
よろしくお願いいたします。
来ていただいたお礼、一周忌法要をはじめる挨拶、僧侶へのお願いを述べましょう。
法要終了時の挨拶例文
本日は、皆様のお陰で無事に亡き○○の一周忌法要を無事終えることができ、故人も安心していることと存じます。
今後、三回忌七回忌と続いてまいりますが、変わらぬご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。ささやかではございますが、別室にお膳をご用意しておりますので、お時間が許します限り故人を偲び、おくつろぎいただければ幸いです。
本日は本当にありがとうございました。
無事に法要を終えることができたこと、今後のお願い、会食の案内、お礼を述べるといいでしょう。
また、会食を別な場所で行う場合は、合わせてその案内も必要です。
会食開始時の挨拶例文
本日はご多忙の中、亡き○○のために足をお運びいただき、ありがとうございます。
おかげさまで一周忌法要も滞りなくすませることができ、ホッとしているしだいです。
ささやかではございますが、お食事の方用意いたしましたので、お時間の許す限り故人を偲びつつ、思い出話に花を咲かせていただければ思います。
会食開始の挨拶後は、献杯の発生を親戚や友人等、あらかじめ第三者にお願いすることも可能です。
その際は、「はじめに(○○の義兄である)◯◯様に献杯のご発声をお願いします。」と挨拶の最後に付け加えるといいでしょう。
会食終了時の挨拶例文
名残惜しくはございますが、お時間となりましたので、これにてお開きとさせていただきたいと存じます。
今後とも変わらぬご交誼と、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。
本日は誠にありがとうございました。ささやかですがお手元にお礼の品を用意しましたので、お忘れ物なきよう、お気を付けてお帰り下さい。
というように、これで終わり・お礼・引き出物があるを伝え、お開きの挨拶にするといいでしょう。
最後に
ポイントをまとめます。
準備するものと、その準備を始める時期は
- 僧侶の手配・・・一周忌の2か月〜1か前
- 法要場所の手配・・・一周忌の2か月〜1か前
- 案内状・・・一周忌の1か月前
- お供え・・・一周忌当日に間に合うよう
- お斎・引き出物・・案内状の返信が揃って人数が把握できたら
- お布施・・・一周忌当日に間に合うよう
でした。
- 法要開始時
- 法要終了時
- 会食開始時
- 会食終了時
に施主の挨拶が必要なため、その準備もしておきましょう。
そして最後に忘れてはいけないのが、喪服です。
四十九日や初盆後にクリーニングはすませましたか?
私は、これを忘れていて、久々見た喪服が涙や鼻水のあとで汚れてしまっていて、慌ててクリーニングに持っていった経験があります。
一周忌では喪服が基本なので、忘れないようにしましょう。