義母も自分の亡きあとは直葬にしてほしいというものの、実際どんな葬儀なのかよくわからないのですが・・・
ただ、比較的新しいスタイルなので、その内容がよくわからない人も多いみたいね。
それでは、直葬に関して、その費用から流れ、メリット・デメリットまで詳しく紹介するわ。
直葬(ちょくそう)を選ばれる方は、都市部を中心に増えています。
増えている理由として、
- 人間関係の希薄化
- 葬儀に参列できる人が小数
- 無宗教で通夜や告別式に意味を感じない
- 一般的な葬儀費用が重荷
などがあり、葬儀社の調査でも一定の割合を占めていますが、その意味や内容を知らない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、直葬に関して、
- その意味
- 費用
- 流れ
- メリット・デメリット
などについて紹介します。
- 直葬(火葬式)は、通夜・告別式をせず、火葬だけでお別れする葬儀の形
- 費用は一般的な葬儀より抑えやすいが、地域・火葬場・葬儀社のプランで大きく変わるので見積もりで確認を
- 親族や菩提寺とのトラブルを防ぐため、事前の相談が大切
直葬とは?
その前に、読み方は、「ちょくそう」となります。
直葬とは、通夜や告別式を省き、火葬のみを行う葬儀です。
病院や施設、自宅などの安置場所から火葬を行う火葬場へ直接ご遺体を搬送し、通夜や葬儀・告別式はおこなわない葬儀となります。

ただし、
ご逝去時刻(死亡診断書に記載)から24時間経過しなければ、火葬を行うことは法律上出来ません(墓地、埋葬等に関する法律 第3条。感染症などほかの法令で定めがある場合を除く)。
そのため、実際の火葬は翌日以降となり・・・
- 役所への手続き(死亡届の提出)
- 火葬場の空き状況
- 遺族の都合
などによって日時が決定します。
また、直葬は火葬式とも呼ばれ、場所も火葬場の火葬炉前で行われ、参加する方もご家族などの限られた身内のみとなることが多いです。
当日は故人を納棺し、お別れを済ませたら葬儀はせずに出棺します。
その後、火葬場へ赴き火葬となりますが、宗教的儀式を取り入れたい希望があれば、お坊さんに炉前での読経をしてもらえ焼香を行うことなども可能です。
- 直葬・・・通夜や告別式を省き、火葬のみを行い、参列者は親族が中心
- 家族葬・・・お通夜と告別式は行うが、参列者は親族が中心となる
- 一日葬・・・お通夜を行わず、告別式と火葬だけを行い、一日で葬儀を済ませる
- 一般葬・・・通夜式や告別式が行われ、かつ参列者は親族以外も知人や近所の方、会社の人も参列する
家族葬・一般葬・一日葬に関しての詳しい記事もどうぞ!
直葬はよりシンプルなお葬式となるので、費用も抑えられるのでしょうか?
その点に関して、次に説明するわよ。
直葬の費用は?
直葬は、お通夜や告別式を省略するため、基本的に費用は安くなります。
目安として、葬儀社の直葬プランは数十万円ほどのことが多いです。鎌倉新書「第7回お葬式に関する全国調査(2026年)」では、直葬・火葬式の費用は約49.6万円という集計でした。
費用に幅があるのは、諸事情で追加費用が発生したり、利用する施設料金が違ったりするため。
ちなみに、同じ調査では葬儀費用の総額は約96.7万円、一般葬は約122万円という集計なので、直葬だと費用を抑えやすいのがわかりますね。
ただし、火葬場の利用料は公営か民営か、住民かどうかで大きく変わります。金額は地域や葬儀社によって違うので、複数の見積もりで確認しましょう。

経済的な負担が軽いのは魅力的です。
直葬にかかる費用の項目を紹介しますね。
直葬にかかる費用の項目
基本的な費用として・・・
- 安置料
- 寝台車手配費用
- 棺の費用
- 火葬場の利用料
- 骨壷代
ほかにも、以下のような費用が必要となりますよ。
- 参列される方が移動するための車代
- 火葬中の控え室にかかる費用
また、僧侶を依頼すればその費用もかかります。
香典は、葬儀に伴う突然の出費を助けあう意味あいもあるため、費用負担が少ない直葬では必要ないという考え方があります。
辞退と決めたのなら、すべての方から香典を受けとらないようにするのが大切です。
そうしないと、あとからトラブルとなる可能性もでてきますよ。
また、香典は不要と決めたのなら、訃報を知らせる際、香典辞退の旨を明確に伝えると参列者も対応しやすくなります。
もし辞退をしない場合には、香典返しが必要になること、香典の金額が少ない可能性があることを心得ておきましょう。
香典に関する疑問を解決!関連記事もどうぞ!
次に、直葬の流れを説明します。
直葬の流れを説明!
流れは以下の通りです。
- 臨終
- お迎え・安置
- 納棺
- 出棺
- 火葬
- 骨上げ(収骨)
- 解散
それぞれ詳しく説明しますね。

臨終
亡くなった後、葬儀社へ連絡をして、ご遺体を迎えにきてもらい安置場所を確保します。
病院で亡くなった場合、その場で医師に死亡診断書を発行してもらいますので大切に保管してください。
お迎え・安置
法律により逝去後24時間は火葬することができないため、寝台車でご遺体を安置できる場所まで搬送します。
安置場所は、ご遺族によって選択することが可能です。
自宅へご遺体を安置する際は搬送先が自宅の一室となります。
諸事情により、ご自宅での安置がムリな場合は、葬儀社が用意する安置所へ搬送するのが一般的です。
搬送後、葬儀社の担当者と打ちあわせをし、死亡届の提出や火葬許可証受け取りを役所にて行います。(葬儀社が代行してくれる場合も)
また、火葬場やお坊さん手配などの打ちあわせも必要となりますよ。
納棺
遺体を棺に納めることを納棺といいます。
納棺のタイミングは、出棺の直前か、火葬前夜が一般的です。
故人の身支度を整え、棺にはお花や故人が好きだった思い出の品など一緒に納め、お別れの時間となります。
親族だけで故人と過ごせる納棺の儀は、非常に大切な時間といえるでしょう。
出棺
火葬場へ出発することを出棺といいます。
直葬では、安置場所で簡単なお別れを済ませた後に出棺となりますが、火葬場で遺骨となる前に、故人と向きあう意味を持つ貴重な時間です。
火葬
火葬場に到着したら、炉の前でお別れを済ませて火入れとなります。
宗教的儀式を取り入れたい希望があれば、お坊さんに炉前での読経をしてもらえ焼香を行うことなども可能です。
その後、火葬が終わるまで控室で待機となります(火葬場によって異なりますが、1〜2時間ほどが目安です)。
骨上げ(収骨)
骨上げ(収骨)とは、火葬後に遺族や親族が箸で遺骨を拾い、骨壺に収めることです。
喪主から順に血縁の近い順に行い、すべて終わると、骨壷は白木の箱に収められるので喪主が受け取り、火葬場を後にしましょう。
骨箱の中には、納骨時に必要となる書類(火葬済みの記載がされた火葬許可証。「埋葬許可証」と呼ばれることもあります)が一緒に入っていることが多いので、なくさないようにしましょう。
解散
通常収骨を済ませたら解散です。
もし火葬の後に会食をするなら、会食会場に向かう場合もあります。
葬儀社を通さないといけないのでしょうか?
ただ、可能ではありますが、手間や時間はかかるため大変かもしれません。
しかし、経済的な理由を一番に直葬を選ぶ場合、自分ですべて行うことで費用をさらに抑えることは可能です。
上記の流れで説明すると、
- 故人の搬送
- 死亡届の提出や火葬手続き
- 棺や骨壺といった備品の用意
などをすべて自分ですることになります。
遺体の搬送に使う車や、火葬場の予約方法などは自治体や火葬場ごとに決まりがあるので、事前に役所や火葬場へ確認しましょう。
実際どう?直葬のメリット・デメリットを紹介!
実際どうなのか?口コミも入れて、メリット・デメリットを見てみましょう。
メリット
おもなメリットは、以下の3点です。
費用を抑えられる
通夜や告別式を行わないため、経済的な負担が軽くなります。
また、葬儀に参列してくださった方全員にお渡しする返礼品を用意する必要はありません。
つまり、一般葬でかかってくる葬儀費用プラスαの部分も必要なくなるというわけです。
一般葬だと200万くらいの費用がかかるのに直葬だと10万くらいで済むらしい。
残された家族らに負担はかけたくないし、自分も直葬がいいな。
※金額は投稿者の感覚です。実際の費用は地域や内容で大きく変わります。
参列者への対応が不要
家族や身近のみで行うため、参列者への対応や受付手配などが必要ありません。
また、香典返しやご近所への挨拶回りなど、葬儀後の負担も軽くなります。
近親者だけで落ち着いて見送ることができる
上記と重なる部分もありますが、参列者への対応が必要でないぶん、故人と最後の時間を近親者だけで落ち着いて過ごすことが可能です。
デメリット
残念ながら、デメリットもいくつかあります。
親族の理解を得るのが困難
直葬は、一般的な葬儀とは異なりますので、親族に対して直葬がどういった内容なのかをしっかりと伝え、事前に理解を得ておかないとあとでトラブルとなる場合も。
実際の口コミも紹介します。
親族で話し合っての事ならいいんだ…うちは祖母が突然亡くなって知らされもせず1夫婦の行動で直葬されたとんでもない事例だったからね。
親戚皆がお別れも出来ず揉めて悲惨だったし一生の最後を踏み荒らされて悲しかった。
一周忌きた今も普通に葬儀あげられた身内との別れより後悔と喪失感が酷いよ。
最期のお別れの時間が少ない
お通夜・告別式がなく、ご遺体を一定時間安置したあとそのまま火葬場へ移動するため、お別れの時間が少なくなります。
個別での弔問が多くなる可能性
直葬は基本的に身内のみで行うため、葬儀に参列したくても出来ない方が出てくる場合も。
そのため、葬儀後に弔問する方が多くなり、対応が大変になる場合もあるようです。
菩提寺へ納骨できない可能性がある
一般的に、先祖代々の菩提寺がある場合は、そのお寺の考えに基づいた葬儀を行い、その後納骨することになります。
そのため、直葬を行うと事前に伝え、理解を得ておかないと、宗教的儀式を省いた直葬としたことにより関係性を損なう可能性も。
また、場合によっては、菩提寺への納骨を断られるケースもありますので、事前に相談しておくようにしましょう。
→菩提寺とは?ない場合の葬儀や戒名についても解説します!
お寺の檀家になっているのですが、直葬は火葬のみをすることであり、葬儀をあげないと戒名はつかないということをいわれました。
また、お寺のお墓に納骨もできないそうです。
遺骨を自宅で保管すること(手元供養)は法律で禁止されていないので、自宅に保管するのも1つの方法です。
他には・・・
- 他にお墓を用意する(公営・民営の墓地)
- 合同墓に埋葬
- 海や山などでの散骨(自治体の条例や、厚生労働省の「散骨に関するガイドライン」に沿って行う)
- 樹木葬
- 先祖代々のお墓を別に移動する(霊園など)
などの方法もありますよ。
納骨に関しての詳しい記事も参考にしてくださいね。
お通夜と告別式は行いませんが、喪服もしくは準喪服にし、華美な装いは避けて、黒または黒に近い色の服を着るようにしましょう。
直葬のよくある疑問(Q&A)
Q. 直葬でも葬祭費(葬祭費用の給付)はもらえる?
国民健康保険や後期高齢者医療制度の加入者が亡くなった場合の「葬祭費」、健康保険の「埋葬料」は、自治体や加入先によって条件や金額が異なります。直葬で対象になるかも含め、加入先や役所の窓口で確認しましょう。
Q. 直葬のあとで「お別れ会」をしてもいい?
火葬を家族だけで済ませ、後日、友人や知人を招いてお別れの会や偲ぶ会を開く方もいます。弔問が続いて負担になるのを防ぐ方法のひとつです。
まとめ
今回のポイントをまとめます。
- 直葬とは、通夜や告別式を省き、火葬のみを行う葬送のこと
- 直葬の費用は一般的な葬儀より抑えやすい(調査では約49.6万円。地域や内容で大きく変わる)
- 直葬の流れは、臨終→お迎え・安置→納棺→出棺→火葬→骨上げ(収骨)→解散となる
- メリット・・・費用を抑えられる、参列者への対応が不要、身近な者だけでお見送り可能など
- デメリット・・・親族などの理解を得がたい、お別れの時間が少ない、個別での弔問が多くなる、菩提寺とのトラブルなど
- 直葬であっても、喪服など、きちんとした服装でお別れをするのがマナー
直葬といっても、その内容はさまざまであり、葬儀社などのプランや地域により費用も変わります。
直葬は費用を抑えられたり、身近な者だけで行なえたり出来るメリットはありますが、その反面、親族や菩提寺とトラブルが起こる可能性もあるため注意が必要です。
後悔のない選択となるように、決断する前に、関係する方々へ相談するようにしてください。


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