献体すると葬儀の流れはどうなる?費用や香典など違いはある?
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義母が献体したいといっているのですが・・・
その場合、葬儀はどうなるのでしょうか?
献体は少し特殊なことになるため、お葬式をどのタイミングで行なえばよいのか疑問となりますよね。
その疑問が解決出来るように、献体した時のお葬式や費用などに関して紹介します。

 

「献体」・・・

ご家族が希望されたり、自分自身で興味があっても、「葬儀はどうなるのだろう?」と疑問になるのではないでしょうか?

また、近年では、「献体するとお葬式も出してもらえる」というウワサも。
本当なのかも気になりますよね。

そこで今回は、献体での葬儀に関して、

  • その流れ
  • 費用
  • 香典

などを紹介します。

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献体すると葬儀の流れはどうなるの?

ここでは、献体した場合の葬儀の流れに関して紹介しますね。

その前に、献体について説明すると・・・

献体とは、医学・歯学の大学における解剖学の教育・研究に役立たせる目的で、自分の遺体を無条件・無報酬で提供することです。1)

献体

献体を希望されている方の死後、遺族あるいは関係者がその遺志を尊重し、遺体を大学に提供することによって、はじめて献体が実行に移されます。

「自分の死後、遺体を将来の医学・歯学発展のために提供したい」とお考えでしたら、生前から献体を希望する大学や関連した団体に名前を登録する必要がありますよ。

 

死後に大学へ遺体を提供するのなら、葬儀はどうなるのでしょうか?
たしかに、「葬儀をする時間がないのでは?」と思われるかもしれません。
それでは、葬儀はどうなるのか、詳しく紹介していきますね。

葬儀の流れを解説!

「献体すると、亡くなってからすぐに解剖へ移される」と考える方も多いと思います。
しかし、献体の前献体の後、どちらかに葬儀をすることが可能なのです。

献体

どちらでするかに関らず、ご遺族は、献体を希望されている方の死後すぐに、献体登録大学などへ連絡するようにしてください。

それでは、献体前に葬儀をするか、献体後に葬儀をするかにわけて説明しますね。

献体前に葬儀をする場合

もちろん、ご遺体はできるだけはやく提供されることが望まれています。
しかし、亡くなってから48時間以内でしたら、お通夜・葬儀を行うことは可能。
これは、献体をする大学側が、死後2日以内(48時間以内)の献体を希望しているという理由からです。

流れは以下のようになりますよ。
  1. 亡くなった当日か翌日に通夜
  2. 翌日、または翌々日に葬儀を行う
  3. 献体登録を行っている大学へご遺体を搬送

 

ちなみに、献体登録大学や団体によっては、代表者が参列して弔辞を読まれることもありますよ。

時間の制約があるため、献体希望であり、献体の前に葬儀を行いたい場合には、事前にどのような葬儀スタイルにするか決めておくのは大切になります。
ちなみに、時間的な兼ねあいもカバーできる、「一日葬」(通夜と葬儀を1日で行う)を選ぶ方が多いです。

 

それでは、解剖後の火葬はどうすればいいのでしょうか?
気になりますよね。

献体すると、火葬費用搬送費用は大学側が負担します。

献体

遺体の搬送費用とは、献体先となる大学まで遺体を搬送する費用です。
そのため、葬儀後に大学へと搬送する場合には、葬儀後の搬送費用のみ大学が負担します。

病院など亡くなった場所から安置先、安置先から葬儀を行う場所などへの搬送分は、ご家族の負担となるので注意が必要です。

なお、解剖が終わり、火葬が行われたあとは、原則的に家族が遺骨を引き取る条件となっています。
大学によっては、合同慰霊祭に招待され遺骨を受けとる方もいるようですよ。

 

しかし、引き取り手がいない場合は、納骨堂や永代供養墓、共同墓地に大学側の費用負担で納骨されるのが一般的です。

ただ、大学によっては納骨堂などがない場合もあります。
もし献体を希望する場合、最終的に遺骨がどうなるのかチェックしておくとよいでしょう。

それでは、遺体解剖、そして火葬されるまでどれくらいの時間がかかるのでしょうか?
遺骨がいつ戻るのか気になるので・・・
実は・・・
かなり長い時間がかかるのです。

実際に遺骨として返還されるまでには、通常1〜2年後、長い場合は3年以上かかる場合があります。

なぜそんなにかかるのでしょうか?
疑問に感じると思いますが、その理由は・・・

解剖準備期間(防腐処理など)に3〜6ヶ月ほど、実際の解剖実習期間に3〜7ヶ月要するため。
また、解剖実習カリキュラムの変動や、献体数によって予定が変わったりするためです。
ちなみに、献体されたご遺体は、設備の整った保管場所に丁寧に保管されますよ。

実際に経験された方の口コミも紹介しますね。

この方の場合、長かったようで3年後だったようです。

こちらの方は、1年10ヶ月後だったようですので、違いがあるのがわかりますね。

献体後に葬儀をする場合

次に、献体をした後に葬儀を行う場合の流れを紹介します。

この場合、

  • 遺体なしで行う
  • 遺骨が戻されてから行う

2通りがあるので、それぞれ説明しますね。

遺体なしで行なう場合

献体をしたあとに葬儀を行う場合は、ご遺体が無い状態での通夜・葬儀となるのが一般的です。
ただし、祭壇には遺影や供花を飾り、故人とのお別れをするスタイルがとられます。

菩提寺がある場合は、献体を行ったこと、遺体が無い状態で葬儀を行いたい旨、ともに住職へ伝えることが大切です。

 

ちなみに、遺体がないお通夜や葬儀の段取りについては、葬儀社へ事前に相談すれば準備してもらえます。

ご遺体なしで葬儀をすることに抵抗あるかもしれませんが、時間の束縛はなくなりますから、精神面では故人とのお別れが落ち着いてできるかもしれません。

遺骨が戻されてから行う場合

さきほども述べましたが、献体をすると、遺骨が戻ってくるまでに1~3ほどの期間を要します。

ご遺体の解剖が終了し、遺骨として戻ってきてから「骨葬」と呼ばれる葬儀を行なう場合もありますよ。

 

ただ、菩提寺によっては宗派の決まりなどで、火葬後の葬儀をしてもらえない可能性があります。

その場合、戒名や法要に関しても対応が難しくなる場合も。

そのため、献体後の「骨葬」を考えている場合で、菩提寺がある場合は、事前に「骨葬が可能か」確認をしておくことは大切です。

菩提寺に関しての詳しい記事もどうぞ!
菩提寺とは?ない場合の葬儀や戒名についても解説します!

 

火葬はしてもらえるのであれば、葬儀をしない選択もあるのでしょうか?
そのような選択も可能ですよ。

献体をすることが前提ではありませんが、近年、家族への負担を考えて、「葬儀をしない」という選択をする方も増えてきています。

このような場合や身寄りのない方など、献体後に葬儀をしないことは可能です。

実際、こんな口コミもありましたよ。

葬儀はしなくても納骨前に、このようなお別れの時間をもつことは可能ですね。

献体しない人との違いをまとめます。

  • 死亡直後、献体登録大学へ連絡する必要がある
  •  出棺後は火葬場ではなく登録してある大学へ搬送する
  • 解剖されたあとにご遺体は火葬され、お骨が戻るのは1~3年後になる

 

なるほど!
この3点を頭に入れておけばいいですね。

献体してもかかる費用・かからない費用

献体してもかかる費用、または不要となる費用について紹介します。

献体してもかかる費用

献体を希望しても、本人や家族の費用負担は発生しません。

しかし、お通夜や葬儀をする費用は、遺族が支払わなければならないので、献体してもその費用はかかります。

「葬儀の費用も大学側が負担してくれる」と、思われている方も多いようですが、それは間違った情報ですので注意してください。

冒頭でも触れましたが、あくまでもウワサですのから、気をつけましょう。

献体するとかからない費用

献体すると、以下の費用に関しては、生前手続きを行った大学や団体に負担してもらえますよ。

  • 搬送費用(献体先となる大学まで遺体を指定霊柩車で搬送)
  • ドライアイス交換費(冷却障害が無い方がよいため)
  • 解剖後の火葬費用
  • 納骨堂に合祀される費用(身寄りがない場合など)

献体

大学によっては、慰霊塔(墓)や納骨堂があるため、お墓の心配がなくなることを考えて献体を希望する人もいますが、基本的に遺骨は遺族に返還することを前提としています。

大学の慰霊塔(墓)や納骨堂は、あくまで身寄りがなく、遺骨を受け取る人がいない場合の受け入れ先となりますので注意してください。

また、大学や団体によっては、少額の祭祀料がご遺族に支払われるケースもあるようです。
ただ、すべてに該当するわけではないため、献体を希望する前に確認しておくとよいでしょう。

献体をした場合の香典は?

献体した場合の香典に関しても紹介しますね。

献体を希望している場合、時間の制約などもあり、簡略的な家族葬や1日葬儀などを行うご遺族が多いため、香典や供花などをお断りする場合がほとんどです。

そのため、香典を辞退されている場合は、香典返しなどご遺族の負担になってしまうことも。
ご遺族の意向を尊重し、香典はお渡ししないのがベストです。

 

ただし、とくに香典を辞退されていない場合は、お悔やみの気持ちを込めて香典をお渡ししても問題はないでしょう。

香典をお断りしても渡された場合、どうすればいいのでしょうか?
その場合・・・

たとえ、葬儀を簡略的なもので済ませたり、また葬儀を行わなかったとしても、お礼の香典返しはした方がよいでしょう。

個人から香典をいただいた場合は、いただいた香典額の半分ほどお返しをするのがマナー。
不祝儀を残さないという意味を込め、食品や日用品など、あとに残らない消耗品を選ぶのが一般的です。

もし複数の方から1つの香典をいただいた場合には、菓子折などですと皆さんでわけられるので無難な選択だと思います。

献体した場合、遺骨が戻るまでに数年ほどかかりますが、気持ちの節目として、四十九日の法要辺りにお返しをされるといいかもしれません。

 

 参照1):公益財団法人日本篤志献体協会 「献体とは」

まとめ

今回のポイントをまとめます。

  • 献体とは、医学・歯学の大学における解剖学の教育・研究に役立たせる目的で、自分の遺体を無条件・無報酬で提供すること
  • 献体しても献体前・献体後、どちらかに葬儀をすることが可能
  • 献体すると、火葬費用と搬送費用は大学側が負担する
  • 解剖後、火葬が行われたあとは、原則的に家族が遺骨を引き取るのが条件
  • 引き取り手がいない場合、納骨堂や永代供養墓、共同墓地に大学側の費用負担で納骨されるのが一般的
  • 実際に遺骨として返還されるまでには、通常1〜2年、長い場合は3年以上かかる場合がある
  • 献体後に葬儀をする際、遺体なしで行う・遺骨が戻されてから行う場合がある
  • 献体しても、お通夜や葬儀をする費用は、遺族の負担となる
  • 献体を希望している場合、家族葬や1日葬儀などを行うご遺族が多いため、香典を断る場合がほとんどである
  • 葬儀を簡略的なもので済ませたり、また葬儀を行わなかったとしても、香典をいただいたのならお礼の香典返しはした方がよい

 

近年、献体を希望する方が増えているようです。

その理由として・・・

  • 献体への認知度が高まり、理解が進んだ
  • 死や葬儀に関する意識の変化
  • 死後に必要となる費用を抑えたい
  • 終活などの影響により、自分自身の最期を考えて

などがあがります。

今回お話ししたように、献体することで火葬はしてもらえるため、葬儀をしない選択はできますが、もし葬儀を希望されるならその費用は実費になることを頭に入れておきましょう。

献体の本質である、無条件・無報酬で「将来の医療に役立ててもらう目的」を忘れないようにしてくださいね。

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